ギルドスレッド
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噴水前の歌広場
おー。なるほど。
何となく、あなたのことが見えた気がするよ。
(ぽろぽろと迷子のように迷走していた曲が、段々と連なって行く。
技巧的なアダージョ。淡々と静かで寂寥感すら感じる、緩やかで安らぐ破滅的な終末感。
まだそれに歌詞を付ける気はないようだ。断崖絶壁をとっくと眺めながらうんうんと頷いている)
過程がないんだ。
空恐ろしく、結論ばかりがここにある。
あなたは過程の大事さを知っている。
なにひとつ実を結んだ結論がないのに。
それこそ、あなたが結果の申し子である理由。
……段々、曲になってきたよ。
何となく、あなたのことが見えた気がするよ。
(ぽろぽろと迷子のように迷走していた曲が、段々と連なって行く。
技巧的なアダージョ。淡々と静かで寂寥感すら感じる、緩やかで安らぐ破滅的な終末感。
まだそれに歌詞を付ける気はないようだ。断崖絶壁をとっくと眺めながらうんうんと頷いている)
過程がないんだ。
空恐ろしく、結論ばかりがここにある。
あなたは過程の大事さを知っている。
なにひとつ実を結んだ結論がないのに。
それこそ、あなたが結果の申し子である理由。
……段々、曲になってきたよ。
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残暑厳しい季候ももうすぐ終わりを迎えようとしている。なまぬるいばかりであって文句を言っていた噴水も漸くひたひたとしていられる具合になった。りぃりぃと茂みから虫の歌が聞こえる誰そ彼時に感じ入るような様子でいながら足を浸し、俯いて水面を見つめながら彼女はそんなことを唐突に言った。
ゆらめいた足がぱちと波紋を生み出して、映った青白い顔がゆらゆらと消えた。
「こんなちょろちょろの噴水でも、波は起きてるからさ。だから、蹴っ飛ばして消してみようって思ったんだよね。でも何度蹴っても消えない。新しい波が出来るばっかり」
あーあ、がっかり。と言いながら楽しそうな顔で彼女はぱちゃ、ぱちゃ、と波風を立てる。何度も。何度も。何度も蹴って蹴って蹴っている。
そんな彼女を目にした貴女は―――