ギルドスレッド
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噴水前の歌広場
自身の経歴がわからない。
なのにみらいじん?
はてなが一杯だね。そもそもみらいじんという種族を僕は聞いたことがないよ。さてどう質問したものかな。
(ぽろんぽろんと爪弾くのは結局スタンダードなハープの音色。
アルペッジョでメイジャー、マイナー、交互に進行するコードが場景に合うのだか、合わないのだか。
夕暮れの西日がぎらぎらと背なを照らすので、彼女の顔はまっくらだった。
未来人というワードを彼女は恐らく知らないが、便利なのは崩れないバベルである。それはきっと彼女には、見知らぬ神の名にでも聞こえたのだろう)
そうだね。ながっぴろく聞込むのもいいけど、詩人らしく簡潔に行こうかな。
未来を知っているあなたに、未来はあるの?
なのにみらいじん?
はてなが一杯だね。そもそもみらいじんという種族を僕は聞いたことがないよ。さてどう質問したものかな。
(ぽろんぽろんと爪弾くのは結局スタンダードなハープの音色。
アルペッジョでメイジャー、マイナー、交互に進行するコードが場景に合うのだか、合わないのだか。
夕暮れの西日がぎらぎらと背なを照らすので、彼女の顔はまっくらだった。
未来人というワードを彼女は恐らく知らないが、便利なのは崩れないバベルである。それはきっと彼女には、見知らぬ神の名にでも聞こえたのだろう)
そうだね。ながっぴろく聞込むのもいいけど、詩人らしく簡潔に行こうかな。
未来を知っているあなたに、未来はあるの?
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残暑厳しい季候ももうすぐ終わりを迎えようとしている。なまぬるいばかりであって文句を言っていた噴水も漸くひたひたとしていられる具合になった。りぃりぃと茂みから虫の歌が聞こえる誰そ彼時に感じ入るような様子でいながら足を浸し、俯いて水面を見つめながら彼女はそんなことを唐突に言った。
ゆらめいた足がぱちと波紋を生み出して、映った青白い顔がゆらゆらと消えた。
「こんなちょろちょろの噴水でも、波は起きてるからさ。だから、蹴っ飛ばして消してみようって思ったんだよね。でも何度蹴っても消えない。新しい波が出来るばっかり」
あーあ、がっかり。と言いながら楽しそうな顔で彼女はぱちゃ、ぱちゃ、と波風を立てる。何度も。何度も。何度も蹴って蹴って蹴っている。
そんな彼女を目にした貴女は―――