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ギルドスレッド

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at no.9

夕陽のリビングルーム(1:1)

住んでみれば部屋の維持というものは存外に手間のかかるものだった。
そもそも掃除の習慣の無かったシラスの部屋は気づけば散らかってしまう。
いや、ソファーサイドに積まれた本も、テーブルに散らばったチョコレート、リーフポッドにティーカップ、束ねられたメモに羽ペンだって、更には床に寝かされてる冒険用のリュックサックとブーツに、ソファの上で丸められた毛布まで、彼に言わせればソファから手の届く『ちょうど良い』場所に配置されていたのだが……ふと思い直して独り言ちる。

「アレクシアの家の本のこと言えないや」

今日は家で夕食を一緒する約束をしている。
この有様を見せてしまったらしばらく笑われてしまう気がした。
読みかけの本に栞を挟むと意を決して立ち上がり、それでも彼女が来ることを思うといそいそと片付けに手を付ける。

ようやく整頓が済んだ、もとい、雑物を全て寝室に放り込んだ頃には出窓から入ってくる秋の西日がダイニングをオレンジに染めていた。


(アレクシアさんとの1:1のスレッドです)

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丸めた挽肉を煮ていた鍋から灰汁を取る、そろそろ良さそう。
そこへ均等にさいの目切りにした野菜を入れて数分待つ。
程よく火が通ったのを確かめると塩で味を調えて香草を散らして仕上げだ。
こんなところだろうか。
街で買っておいた丸パンは輪切りにしてテーブルの真ん中に。

「花でも飾るか……なんてね」

自分が食事の支度をしているのが可笑しくてつい独り言が増えるんだ。

今日は何の話をしよう。
ラサでユリアンのやつに言われたこと心配してくれていたっけ。
手紙ではぐらかしてしまったままだ。
おかしな怪物から逃げきって戻ったお祝いだってまだしていない。

思えばこの短い間に随分と色々なことがあった気がする。

「久々だな、こういう時間」

換気に開けていた窓から流れ込む空気がもう冷たい。
ガラス戸を閉じて鍵を下すと部屋にスープの香りがした。

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