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at no.9

路地裏の喫茶店(シナリオ相談)

ローレットにほど近いとある居住地区の奥、窮屈に並ぶアパルトメントの隙間から続く路地裏にその店はあった。色褪せた看板にからは辛うじて『Cafe』の文字が読み取れる。呼び鈴のついた戸を開いて入店しても従業員らしいエプロンドレスの少女は一瞥もくれない。
代わりに狭い店内にただ一人の客、ソファに踏ん反り返っていた少年が身を起こすと小さく手を振ってくる。
――シラスだ。

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幻想は暮らしは長いんでね、この辺りも詳しいんだ。

(やがて配膳された二皿のケーキの片方をフォークで口に運んで)

うん、やっぱり酒場は聞き込みの定番だと思ってさ。

でもその前に気になることがあるんだ。
しばらく外から人が入られなかったわけでしょう。
中で「普通に生活している」ことがもう普通じゃないよね。
普通なら騒ぎになるだろうし入ってきた俺らだって放っておかないはずだ。

先ずはこの辺りをフックに調べてみるのはどうかな、酒場は夜からだし。

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