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ギルドスレッド

オーストレーム診療所

【雑談5】診療所内部

簡素なベッドが2つ。片方はアクセルが寝る用。

後は机と椅子と薬棚。無口な闇医者はそこにいる。

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……ああ、ありがと。
(指された椅子に腰掛けて治療費を数えるとどこから紙を持ち出して記録をつける。)
(台所へ行って、紅茶とコーヒーを淹れてきた。ミルク・砂糖と一緒に紅茶を詩音の傍へ置いて、コーヒーは自分の手元へ。薬棚からいくつか採取してきた薬草を持ってくると調剤を始めた)
…………ん?
あ、ありがとう……?
(紅茶を飲みつつ記録を続け、それが終わると薬や器具の在庫や状態を確認し始める。)
(調剤をしながら時折、詩音の方を向いて)…その薬は今作っている。(在庫確認をしていた薬がたまたま調合していた薬だったのでそう付け加えて)

………。(何処と無く、浮かない顔…のような気がしなくもないかもしれない)
……ん、そう、わかった。
(指摘を受けながら確認作業をしつつ)

…………あ、あの、アクセル。
……ええと、さ、寒くなってきたなって!
風邪とか引くなよ!
……。(ゆっくり頷き)詩音も、身体を冷やさないように。
あ、うん…………。
(その後数分ほど作業しつつも)
…………。
あの、そうじゃなくてさ……。アクセル、なんかあった?
今日のアクセル、なんか変な感じがする……。
……いや、何も無い。…命を奪い合う諍いがまた起きる。それが少し憂鬱でな。
……仕方ないよ。
だってここはそういう世界だし。
それに、戦争なんて俺たちの世界にもあったでしょ。
すぐそこにあるか、遥か彼方の出来事かの違いはあるけど。
(首を静かに横に振って)それでも…誰かが死ぬのは悲しい。
だけど…いつまでも悲しんではいられない。
それが友人だろうと家族だろうとも。

……そうだろ。
もとより、医者が悲しんでいいのは死亡診断書を書き終わった後だけだ。……だが悲しみは無理に忘れるべきではない。そう、思う。(ワイシャツの上から軽く自分の胸の上に手を当てて)
それは……。
…………まあ、そうだな。そういう考えも、大切だ。
……。それに。悲しいは、続かない。

…………………………ただ、痛いんだ。
………………。
はぁ……難しいな。死と向き合うというのは。
…ああ。だが、この世界でも、元の世界でも、向き合わなければならないことだ。それがどういう形であれ。
……思い出さない様にするのは、向き合えてるとはいえないよな。
それは……。(どう答えたものだろうか。考えあぐねて言葉を濁す)
……いや、これは意地悪な考えだった。やっぱ忘れて。
みんながみんな、強いわけじゃないからな。そういうのも一つの身の守り方なんだろう。
滅多なことは言うもんじゃないな、うん。
皆、強いわけではない……か……そう、だな……だから強い人間には、人が集まる。……。(遥か遠く、故郷の親友が脳裏をよぎってそう言葉を零し)
……そういう傾向は、たしかにある。
言っとくけど、俺がここにいるのは……いや、やっぱなんでもない。
……? そうか。(何を言いかけたのだろうか。少し気になったが、気にかかる様子は見受けられないから心配は要らない…と感じた)
……ふぅ、さて。話もそろそろに仕事を再開しよう。
……そろそろ年末だからな。今年の仕事を来年に持ち越しなんていうのは、なんだかあれだろ。気分が悪い。
ああ、そうだな。とはいえ……元々申請するものも特に無いような診療所だ。やることと言えば掃除くらいのものだが。
……ん、んー…………ええと、掃除はまた今度でいいかなー……って……。
その、ちょくちょくやってるから少しくらいは……。
(頷いて)此処では生き残るのに有用な知識は少しでも頭に入っていた方がいいだろう。
なら……よ、よろしくお願いします。(ぺこりと頭を下げる)
(棚から採取してきた薬草と、調剤器具、几帳面な字で書かれたレポートを持ってきた)これが、この診療所で使っているものだ。
…………。(じーっと薬草を見つめ。)
……ただの草にしか見えない。
…まあ、飛んだり跳ねたり光ったりはしない。……いまのところは。
(飛んだり跳ねたり光ったりする薬草ってなんだよ…………。)
ええと……じゃあまずレポートを……。(パラパラと流し読みする)
…………専門用語が多すぎてわかるのにわからない。
ああ、それは……(少し考えるように言葉を切り)…この薬草は傷薬を作るためのもの。その為の成分がこれで……この薬草は睡眠薬になるが摂りすぎは毒になる。成分はこれだ。こちらは整腸剤でーー。(レポートを指差しながら効果と重要な成分を教えていくことにする)
傷薬……治癒作用成分……。
…………睡眠薬。
で、これが整腸薬……。(説明に沿って必死にメモを取る。)

(…………むう、薬のことはわかったけどいざという時のために使い方も知りたいな。応急手当くらいのことなら確か一般人でもできたはず。)
……なあ、アクセル!
その、なんかまたギルドが大規模訓練やるの知ってるか?
もし、よかったらそこで訓練してる人たちに混じって傷薬の処方方法とか応急手当の仕方とか……教えて欲しいんだ……けど……。
その、きっと訓練で怪我する人とかもいるからさ!間近で見たほうがきっとわかりやすいと思うし!
……そうか。また、大規模訓練があるのか。

(ふむ……と少し考えてから頷いて)

あまり、言葉で伝えるのは得意ではない…が、それでも一緒に行ってくれるのなら嬉しい。
う、うん!
じゃあその日空けておくからな!遅刻したりするなよ!
わかった。心配は無いと思うが、迷わないように気をつけてくれ。
そっちこそ、手元が狂わないようにしっかり休んどけよ。
じゃあ……おれ訓練の日の準備したいからもう帰っていいか?
ああ、じゃあ訓練の日に!(診療所を後にする。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アクセル?入るよ。
(もはやノックすらせずに鍵のない扉を開けて入ってくる)
……ああ。(それにさほど気にした様子も見せず、区切りのいいところでペンを止めて振り向く)…どうした?
ん……えっと、訓練お疲れさまって。
……それだけ!

…………いや、あと、いつも色んな事教えてくれてありがとう。
今までちゃんとお礼言ってなかったなって。
……私は私の知っている事を伝えたに過ぎない。その知識をものにするかは君の努力次第だ。

(とっつき辛く礼を言われることが少ない為、少し面食らったが言われた言葉は嬉しかったらしい。普段より幾分か表情が柔らかい。覚えてるのは君が頑張ってるからだよ、という意味を込めての言葉だったが、やはり言葉を伝えるのは苦手な様だ)

……また何日か、診療所を開けることになりそうだ。その時はよろしく頼む。
うん、わかった。
依頼、頑張ってきてね。
……次はどこに行くの?

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