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ギルドスレッド

オーストレーム診療所

【雑談4】診療所内部

簡素なベッドが2つ。片方はアクセルが寝る用。

後は机と椅子と薬棚。無口な闇医者はそこにいる。

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(その背を見送るとぽすんっとベッドに座りアクセルを待つ。)

…………。(なにかを考えるかのようにじーっと壁を見つめている。)
(ペーパードリップで大きめのコーヒーサーバーに抽出した後、カップを2つとミルク、ブラウンシュガーをトレイに乗せて顔を出す)

…?

(何か考え事だろうか。声を出さずに詩音を見守る)
(───────────────。)
……ローレット、お父さん、宣伝、患者さん、今日は何を、汐音、薬、事務、白衣、鍵、お金、呼び込み、応急手当──────。

(ブツブツと関連性の見受けられない単語を呟いている。)
(聞き取れた単語のいくつかに覚えがある……自分の中の情報の整理かもしれない。と考えている)
…………ブラックコーヒー。
(と、そこで呟くのをやめてアクセルに気づく。)

あ、コーヒーありがとう。おれ猫舌だから机に置いといて。
(静かに頷いてコーヒーとシナモンロールを机に置くと、自分は椅子に座って少しだけミルクを入れたコーヒーを口に含む。浅煎りのコーヒーなので酸味が強めのスッキリとした味わいだ。シナモンロールを口に含むと、ふわふわと柔らかな生地からほのかに甘くスパイシーな香りが広がった)
机に置かれたシナモンロールを手に取り一口分にちぎって食しながら。)

アクセルさ、ここの診療所なんだけど……一回どこかで宣伝してみない?
…宣伝?(もちもちとロールケーキを食みながら)
やっぱりさ、ここの外観だとどうしても診療所っぽくないというか……ちょっと入るのも勇気いるかもって雰囲気あるからさ。
一回ローレットの人達に宣伝するんだ。ここに腕のいいお医者さんがいますよーって。
イレギュラーはよく依頼で怪我したりするからさ、きっと何人か来てくれると思う。
……闇医者が宣伝というのも不思議なものだな。(真顔でコーヒーをすする)
…………ん?

……闇医者?医師免許持ってないの?
一応、免許はある。正規の方法で開業していなかった。
えぇ……なんでさ……。
免許があるんならちゃんとした方法で医者になればよかったじゃん。
……そうすることで、助かる者もいる。

(はるか遠くの元の世界、多くを背負う親友の背を思い出しながら)
助けることができた。……少なくとも、そう信じている。……最も、この世界においては私の肩書きはあまり意味の無いものだと思う。
なら、この世界では普通のお医者さんになってみる?
宣伝の話、オーケーなら明日にでもギルドに行って掲示板に載せてもらうけど。

(少し冷めたコーヒーを手にとってくぴくぴと飲む。)
……診察代を私の好きにしていいなら、宣伝は構わない。(コーヒーを飲み干して、サーバーから新しく注ぐ)
よし、決まり!
早速明日にでもローレットに行ってくる。
ニート生活の錆は落としとけよ。
こ、今日はー……勇気を出してきてみました。
診療所は、ここですか?
ちょっとゾンビとの銃撃戦で怪我しちゃって……。
(アクセルさんに街角で貰った、紹介状を握りしめ)
かっ、患者です……!(左腕を押さえながらまな板の上の鯉のように硬直している)
…………で、出番だぞアクセル!(隅に引っ込む)
(さっとコーヒーを置いて)詩音、片付けを。麻酔と水と包帯。

君はルチアーノ、だったな。怪我は何にやられた。どんな怪我だ。どれくらい時間が経っている。

(アクセルのギフトにより周囲が強制的に清潔な状態へ塗り替えられる。自身の視界にルチアーノのバイタルサインを映しながら闇医者は患者へと近付いた)
(……これ……は、ギフト?アクセルが以前言ってた清潔云々はこれがあったから……。)
りょ、りょうかい。今すぐ取ってくる。

(ささっとコーヒーとシナモンロールを手にとって台所へ片付けに行くと水と棚から麻酔と包帯を取り出して机に置く。)
わっ。一気に部屋の空気が変わった!?や、やっぱり異世界の技術は凄いね!

えっと怪我は、昨日。任務で、ゾンビと銃撃戦を行った時に受けました。
とりあえずハンカチで縛りつけてなんとかなるだろうと放置していたら熱持ってきて……。あっそういえば右肩もゾンビに噛まれたんですが、
自然治癒を待とうと放置してたんですがまさかゾンビ化したりしないですよね!?
(パニック気味)
ゾンビ?控えめに考えても不衛生なものだな……。待て、銃撃戦?ゾンビが銃を撃ったのか?診せてみろ。
とても特殊な依頼だったんだ!
まさかゾンビと銃を交わすことになるとは……
楽しかったけどね!痛いけど!
(傷を見せる。症状は先生の見解に一任しました)
(左腕と右腕を診て眉を顰め)……貫通痕が無い。弾丸を摘出する必要があるな。右肩も当然の様に化膿しかかっている。ゾンビ化したら責任持って処置しよう。詩音、追加でこの薬を持ってきてほしい。(炎症を抑える薬と抗生物質をメモに書き出し)
わぁ。ゾンビか……ゾンビは頭を撃ち抜けばいいって
マフィアでゲーマーの先輩が言ってたね……(現実逃避を始める)
じゃなくて!大変なことになってたね……若さで治せると放置するんじゃなかったよ!
アクセル先生、詩音先生!どうか助けてください!
何でも言う事聞きますから……!
ん、わかった。
(メモを一瞥するとすぐに薬棚へ向かい支持された薬品を持ってくる。)
(…………自分より慌ててる人見ると逆に冷静になるというのは本当なんだなぁ。)
落ち着け。とりあえず銃弾を抜くぞ。(麻酔の準備をして)
…………お、俺お湯沸かしてくるから!(台所に引っ込む)
は……はいっ。大丈夫です。冷静です。多分!
や、やっちゃってください!ボス!!(歯を食いしばりながら腕を差し出す)
麻酔は打っておくが、我慢しろ。(注射器で腕へ軽い局部麻酔を打った後、麻酔が効いてくるまでの間に傷口をじっくり観察して銃弾の場所のアタリをつける。それから鉗子を傷口に突っ込んで銃弾を引っ張り出し始めた。手付きはかなり手慣れている)
お、お手柔らかにお願いします!
不発弾を取り出す工事現場みたいだよ……
弾、ありましたか……?出血多量になりません?
(もちろん新しく出血はしているが一切動じることなく無事に弾を引きずり出して水で傷を洗ってから止血を行う)

出血は当然するが、弾を残しておく方が問題だ。必要なら後で血液型を聞く。肩の傷も洗うぞ。
(あまりの速さと手際の良さ、有無を言わさぬ進行に目を丸くする)
す、凄いですね。術式に何の迷いもない。
は、はい。何でも聞いてください!
肩を洗うって、どうやって……?
親の顔より見慣れた傷だ、速くもなる。服を脱げ。(服=上着のつもりで言っている)
やっぱり、流水でだばーって洗うやつだ?!
絶対痛いよね……でも放置した僕が悪いから
痛いのもお叱りも全部受けます……!
(覚悟を決めて上着を一気に引き剥がす。怖くて傷口から目を逸らす)
どう考えても不衛生そうな生き物(?)に噛まれて放置しているなど何を考えている…。(瓶に入った水をルチアーノの肩にかけて傷を洗い流していく。水は血や膿を流して床へ落ちるがギフトの効果で強制的に真水へ戻っていった。後で掃除が楽でいい)
(ピリピリする痛みを目を逸らしながらじっと耐える)
仕事が終わったのが遅くて、眠くてつい寝ちゃったんです……。
夜遅く駆けこむのもご迷惑になるし、1日くらいならなんとかなるかなぁって……。
駆け込め。それぐらい慣れている。(肩の怪我も水気を拭き取り出血の具合を見ながら薬を塗った。腕は必要な箇所へ創縫合を行う)

……。(動かしていた手を止めて、ふと息を吐く。一通り処置が終わった様だ)未知の感染症の可能性も捨てきれない。数日泊まっていきなさい。
は、はい。今度から、気をつけます……。
凄い。あっと言う間に傷が塞がっちゃったよ。
これならすぐ仕事に……え?泊まり?未知の感染症……?
(ザーッと顔が青くなる)
まっまさか。これからゾンビになる可能性が?!
そうだよねゾンビゲームもゾンビ映画もゾンビになるにはラグがあるもの。

せっ、先生。お世話になります。何かあったら、これで……。
バイオハザートで犠牲者が増える前に、お願いします……!
(愛用の銃をデスクに置く。命を丸ごと預けるつもりのようだ)
……。(いやいやまさか〜。とか言ってやりたかったが、異世界である以上未知の病原菌の可能性は本当に捨てきれないので眉間に皺を寄せる)

……私は医者だ、銃は好かない。他人の心配より自分の心配をする事だな。
(怒っている訳では無いが、実際に彼がゾンビ化したとしてもしばらくは治す手段を探したいと思っている)
う……すみません。こんな責任の取り方しか、わからなくて。
自分の心配か……(銃を丁重に仕舞い、ようやく一息つく。
気づけば肩は段違いに軽くなり、腕は麻酔は残っているが、異物感は消えている気がした)

先生の腕、凄いですね……有難うございます……。
僕はやっぱり、まだ死にたくないしゾンビにもなりたくないよ。
マフィア時代は自分の命を諦めていた所があったけど……今はローレットの一員だし。
この世界で、大切なものもできたし……。
……そうか。大切なものがあるなら、いい事だ。(相槌を打ちながら治療器具の片付けをする)

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