ここ、どこ、やばい
わたし、わたし、は
わた…綿…めんのぱんつ…？

ちがう
めんじゃない
けいとだまからくるくる、あみぼうつたってわたしがあまれてく
あったかぱんつになってく

わたしおばあちゃんのひざのうえにいる
やさしそうなおばあちゃん
このひとがわたしのまま？
ちがう、こっちのけいとのぱんつがままだ…

まま、うごかない
どうして
まま、おはなしして、まま、だっこして、まま

おばあちゃんがままにはさみをいれた
おばあちゃんがしわくちゃなてで、ままをほどいてく
おばあちゃん、ままをほどかないで…！
ままはけいとにもどって、くるくるまかれて、わたしのもようになってく
わたしのはーととねこになる


目覚め、私は一枚で雪の中に居た
変な夢だった
私は一枚ぼっちのぱんつ
ままは肉食ぱんつにたべられたか、寒すぎて死んじゃったんだと思う
私はこの厳しい自然のなかで生きてくしかないんだ
私は肉食ぱんつ、まだ幼い乙女のぱんつの紐を食いちぎった


こうして余は幾多の綿命を喰らい、極北の大地を統べ、ぱん帝と呼ばれるようになった
我が身が滅び大地に抱かれ永久に眠る日まで、弱肉強食の営みは連綿と続くのであろ

眼前に若いかわいいぱんつが居る
数年前なら一撃で屠ったろう
だが紐を食いちぎられ綿を喰らわれているのは、今や余の方か
命を貪り続けた肉食ぱんつの、定めの日がやってきた
この痛みは報い
我が身が解れて往く、かわいいぱんつに飲み込まれて逝く
悪くない人生であった

悔いなど無い