PandoraPartyProject

ギルドスレッド

キャリー喫茶店

【個別RP】朝の市場

▼地平線から丸い太陽が顔を出し、ようやく街を歩くにも暗さを気にしなくて良くなってきた時間。
 前日の夜、街案内がてらに朝の市場へアグライアを連れ出そう、ということになっていた――。

※パーセル・ポストマンとアグライア=O=フォーティスの低速個別スレッド。

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(静まり返った喫茶店の扉を開ければ、ちりんちりんとドアベルの音がする)おーい嬢ちゃん、起きてるかー?(店内を見回しながら軽く声をかけるが、見つからない)
……まあ女は出かけるにも準備の時間がかかるもの、だしな。(店の奥。階段を昇って、元は物置、今はアグライアに宛てがった屋根裏部屋へと向かいながら声を上げる)
おーい嬢ちゃん、準備はできてるのかー?
あ、はいはーい。今出ますねー。(軋むドアを開け、僅かに慌てた様子の少女が顔だけを出す。)おはようございますパーセル様…ではなく、パーセルさん。(部屋から出つつ、まだ少しの言い難さが残るのか、少女ははにかんだ笑みを浮かべる。)ちょっと眠たいですが、大丈夫ですよっ。(大丈夫と言いつつも、余裕を持って準備する暇は無かったのか。所々はねた髪の毛が如何にも急いで身支度しましたと言った雰囲気だ。)
おはようさん。時間感覚の差はまだ埋まってねえみたいだな。日の出の時間がそっちは遅いのか?(跳ねた髪の毛を一瞥する)とりあえず洗面所行ってこい。そこまで急ぐようなモノが売ってるわけでもなし、ゆっくりで良いぞ。
日の出が遅い、というよりは日が落ちるまでは寝ているものだった、と言いますか…(説明するとなると難しいものだな、と少女は考え込む。とは言え今日の目的はそれの説明ではない。すぐに切り替えると笑みを浮かべる。)うーん、そうですか?ではお言葉に甘えて。(眠そうな様子を咎められたのだろうか?と、髪の毛の様子に気がつくことなく少女は洗面所へと向かう。)
……時間の差よりも文化の差、だな。(昼夜の逆転した生活を思い浮かべながら、洗面所に向かったアグライアを見送り、自分用に封を切ってあったインスタントコーヒーを2つ分、小さいカップでドリップし始める。ふわりと店内のコーヒーの匂いが濃くなった)
お待たせしましたっ。(しばらくして戻ってきた少女は、眠気も飛んだ様子で笑みを浮かべる。はねた髪の毛は直すだけ直してポニーテールに纏めたようで、頭の動きに合わせて小さく毛先が揺れた。)あ、コーヒーですか?良い匂いですね。(このお店に来てから何度となく嗅いだ匂いだ。ドリップするその工程を興味深そうに眺めつつ、小さな椅子をパーセルの向かいに置くと、少女はそこに座る。)
随分動きやすそうになったじゃねえか。上等だ。(アグライアの前にドリップの終わったカップを一つ置く)そう難しいことじゃねえが、その内ミルも含めてこれも覚えて貰う。今回は客に出すもんじゃねえから、インスタントだけどな。(自分のを淹れ終えて、カップを傾ける)飲んだら行くぞ。上着はちゃんと着ていけよ。
こ、これを覚えるんですか……。(期待と不安の感情を覗かせつつ、カップのコーヒーに口をつける。独特の苦味にはまだあまり慣れず、けれどこの味を覚えるのも仕事のうちだと神妙な表情で嚥下する。)あ、ちょっと待って下さいね。今飲んでしまいますから。(ごそごそと羽織るための外套を用意しつつ、再度カップに口をつける。)
手を動かす系だから覚えも早いだろ、多分。まあまずはメニューを覚えてからだな。(表情を見て、今度からはちゃんとミルクと砂糖を混ぜてから出してやろうと心に決めつつ、飲み干したマグをシンクに置く)
(外套を羽織るのを見て、扉を開ける)よし、行くぞ。まずは行きつけの八百屋からだ。
そうですね、覚えることはまだまだ多いです。…頑張らないとですね。(少女は白い外套を羽織ると、こくんと最後の一口を飲み干しパーセルに習うようにマグをシンクに置く。)
色々と覚えなくちゃですが、まずは一歩づつですねっ。(メモの準備をしておいて良かったなぁ。と内心少しずれたことを思いつつ、開け放たれた扉を見て追いかけるように足を動かす。)
(喫茶店を出て、路地から大通りに入りしばらく進むと、賑々しい音が聞こえてきた。立ち並ぶ屋台と露店。呼び込みや交渉の声。行き交う人々)
ここが市場だ。見ての通り人通りが多いからはぐれねえようにな。はぐれたらまず喫茶店に戻れ。俺もお前がいなくなっていたら一度喫茶店に戻る。ああ、それとスリには気を付けろよ。盗られねえように大事なものは持って来ないか、それか絶対盗まれねえようなところにしまい込むんだな。(腹巻きの内側とかな、と言いながら自分の腹を叩く)
それで、八百屋だが……。見えるか? あそこの一際デカい屋台だ。取り揃えが良いもんで、普段はあそこを使っている。まずはあそこを覚えておけ。(パーセルが指した先には、瑞々しい野菜と果物を並べた屋台だった。大きいだけあって、客の数も多ければ他よりも売り子の数も多い)
わ、凄い活気ですね……。(故郷と比べるまでもない賑わいに少女は目を丸くし、いかにもお上りさんと言った雰囲気で興味深そうに周囲を見渡す。喧騒や慣れぬ匂いも気にはなるが、何よりの驚きはその規模だった。)
確かにこの人通りだとはぐれてしまいそうで心配です、ねっ…(言いつつも人波に流されそうになった少女は、慌てた様子でパーセルの元へ駆け戻る。喧騒の中を上手く進めないのか、やや困った表情で少女は言葉を続ける。)……その、できれば手を繋いで下さると嬉しいかなー。と。(説明を受け切る前に迷子になってしまいそうです、と小さく呟きパーセルに手を差し出す。)
八百屋さんは…あぁ、あの屋台なんですね。確かに大きいですし、あれなら見間違えることも無さそうです。(言いつつも指先を目で追い、一際大きい屋台を見つけると合点の行った表情を浮かべる。)
ああ……悪い、そこまで気が回らなかったわ。上層だと人混みなんてもんは経験しねえか。(差し出されたアグライアの手を取る。比較すると、自分の手がひどくざらざらしたものに思えて来た)……こりゃ雑貨商で水仕事用の手袋も必要かねえ。
(手を引いて、野菜の並ぶ台の前に連れて行く)目利きは……多分できねえよな。ちゃんと見てメモを取っておけ。まずこの野菜なんだが、根の部分の色が――(野菜を手に取ってアグライアに見せ、時には比較して一通りの見分け方を教えていく)
はい、ありがとうございます。(パーセルの手を握り返し、自らの手とは違う硬さと頼もしさを感じて少女は微笑む。)そうですね……私の故郷は小さい国でしたから、人が多いというだけでも新鮮で。(なのでその分は家事も手伝っていましたし、手袋は無くても問題ないですよと笑みを浮かべる。)
(横に並ぶように店頭に立ち、興味深そうに商品を覗き込む。)野菜の目利きは……傷んでいるかどうか、位なら判るのですけどそれ以上は。(薬草なら多少の心得が有るのですけど、と呟きながらもパーセルの解説を聞きつつ、時折手に持ったメモ帳に熱心に書き込んでいく。)
そう聞くと、国っつーか街か村みたいな規模だったのかもしれねえな、こっち基準での話だが。(器量や所作はいかにもそれらしいのだが、ところどころで所帯染みているというか、それらしくない。そちらの方がやりやすいと言えばそうなのだが)
最初は傷んでるかどうかさえわかってりゃ上出来だ。鮮度は余裕があった時に見ときゃ良い。一つ一つ選んでたら日が暮れちまう。(一通り解説し終えて、アグライアのメモを取るのを野菜を選びながら待つ)
此方の規模に照らし合わせると、確かにそうかもしれませんね。独立を守るために国を名乗る必要があった、とは父様から聞いたことが有るのですが。(もう少ししっかり自国の歴史の勉強もしておけばよかったな、と内心思いつつ少女は苦笑する。)
(それはそれとして、と野菜の山に向き直り)野菜もなるべく良いものを選べるようにはしたいのですけれど、そこは要勉強ですね。(教わった内容を手早くメモに書き纏めると、パーセルに振り向き笑顔を見せる。)お待たせしましたっ。次はどのお店を回るんですか?
薬屋。つっても、滋養に良いだとか何だとか理由を色々くっつけて食材やら何やら色々置いてあるから雑貨屋とそう大して変わらねえけどな。そこでハチミツやら牛乳を仕入れる。一応豆だとか茶葉だとかも置いてるが……そっちは保存が効くし運搬が比較的楽だから知り合いの行商に仕入れを任せてる。薬屋で買うことは在庫が急に捌けたりした時ぐらいだな。(言いながら、少し市場から外れたところの、屋台ではなくしっかりとした建物を目指していく。立地としては一等地なだけあって、それなりの広さがあるはずの店の中にはところ狭しと薬やら液体やら様々なものが陳列されていた)物珍しいだろうが、あんまりよそ見して薬瓶とかを割るなよ。下手すりゃ一ヶ月の稼ぎが消える。(からかうように笑うが、冗談を言っているわけではないことは声音からわかるだろう)
薬屋、という名の雑貨屋ですか…(故郷では薬草の栽培が盛んであったし、この世界の薬に興味があるかと言われれば大いにある。が、一ヶ月の稼ぎが消えると言われてしまえば無邪気に近寄りたいとも思えない。結果として少女はパーセルの歩いた後をおっかなびっくり歩いて行く。)
あ、でも案外普通…と言うと変ですけれど、日常品に近いものや食材も結構有るのですね。(見たこともない薬が山と売られている一方で、覚えの有る食材類も多く売られている。主だった売り場を確認しつつも、これを全て齟齬無く覚えるのは骨が折れるであろうなと難しい顔になる。)
お陰で普通の食材を扱ってる店からは非難轟々だがな。この食材は目に良い、この動物の乳は飲めば骨が丈夫になるだとか、色々と理由を付けて売ってるんだ。特に干して保存を効かせた野菜、肉、魚なんて、手間がかかってるから利益が出しやすいんだが、これを薬屋にやられちまったらそりゃあ良い風には……おっと。(アグライアに色々と教えていたら、薬屋の亭主から睨みつけられたので肩をすくめて中断する)ま、わざわざ養蜂家やら牧場に行かなくて済むってのはありがたい話だ。(牛乳とハチミツを注文すれば、ハチミツと牛乳の大瓶をそれぞれ渡された)ちょっと見ていくか? さっきから物珍しそうに見てるしな。
それは確かに、他の商店からすれば嬉しくないですもんね…。(実際に便利かどうかは別として商売上がったりですものね、と小声で同意する。)個人的には見どころが多くて目移りしそうですが。
ん、んー…と。確かに気になるのも事実なんですが、また後日来る機会も有りそうですし今は全体の案内をお願いできればなーと。(これだけ大きなお店が急に無くなることもないでしょうしと呟き、周囲を見渡す。)なんというか、雰囲気が何処と無く故郷に似ていると言いますか…多分見始めたらキリが無さそうです。(名残惜しそうな様子を見せつつも、一度二度と首を振って少女はパーセルに向き直る。)
へえ、嬢ちゃんの故郷に……。(改めてぐるりと店内を見渡す)ま、気に入ったようならまた来てやれよ。店主が喜ぶ。俺にゃ薬がわからねえから、嬢ちゃんが教えてくれるんならありがてえ。ま、それも今度の話だな。次行くぞ。(牛乳とハチミツの大瓶を抱えて店を出る)
魚はしばらくメニューに使わねえし、雑貨屋……は、まあ今は行商のメアリがいるから別に良いな。あとは……ああ、そうか。アグライアの嬢ちゃん、まだ服が無かったか。
雰囲気が近いと言いますか、実際それほど似ている訳では無いのですが……ともあれちゃんと見て回るのはまたの機会にですね。(店主に軽く会釈した後にパーセルを追いかける。)
服……ああ、はい。そうですね。いつまでもこの服のままという訳にも行きませんし……。(言いつつもあまり服装に拘りは無いようで、安くて丈夫な作業着があれば良いのですが、と少女は呟く。)
いい年した女が着たっきりじゃもったいねえだろ。従業員用の制服もいるだろ。(こっちだ、と服飾店の方へと足を進める)
アンタ、どういうのが欲しいんだ? とりあえず既製品を見てから、良いのがなけりゃオーダーするぞ。
はぁ…確かに制服は有ると嬉しいのですが。(機能性以外はあまり求めていない様子で、生返事のままパーセルの後ろに続く。)
欲しいものと言われましても……動きやすくて、多少汚しても問題なくて、時期が時期なので保温性の高いものがあれば良いなー、とは思うのですが。(後は下着類も――と言いそうになって慌てて口を閉じる。流石にそれは一人で買いに来ようと首を振る。)
機能美一辺倒過ぎねえか……?(世間一般の女子と比べてあまりにも飾り気がなさ過ぎる。貴族の娘らしく、機能美を排したひたすらに華美な服装を求められるよりはマシなのだろうが)
まあ実際に見てみりゃ欲しいものもできるだろ。(大きな建物の中に入って、その内の一角へと歩いて行くと、大量の服飾が吊るされた店舗が見えてきた。その種類は様々というよりも、ハンドメイドであるがゆえか、一つ取っても違いがあって雑多と表現した方がいいくらいだろう)
ここなら大体の布製品は扱ってるぜ。
そうは言われましても服はお高い実用品ですし、実用に耐えるかが第一だと思いますよ?……まぁ多少の飾り気は有って良いと思いますが。(服は高価なもの、という認識が有るのか少女は変な所で頑固であった。)
……。おー…(パーセルに続いて歩いて行くと様々な衣装が目に飛び込んでくる。思わず声にならない声を漏らしつつ、しかし目につくのはやはり実用品のようで、その中の一つを手に取る。)
何というか……安いですね。ちょっと頑張れば手が届く値段と言いますか。(物の作りや染具合を見つつ、値札を見て驚きの声を呟く。)
(呆れたような表情でアグライアを見る)
アンタのトコでは服一枚がどんだけ高かったんだよ……。よっぽど服になるような素材が少ねえ場所だったのかい?
そうですねー。砂漠のド真ん中に有る国でしたから作れる量もたかが知れていましたし、輸入品もそれなりに割高でしたから。(ですからこうして選べる自由があるというのが新鮮で、と少女は笑みを浮かべる。)
うーん、可愛いとは思うのですけれど白は汚れが目立ちそうですね。(目についた白いワンピースを身体の方へと寄せ、鏡の前に立って塩梅を見る。少し悩んだ後にパーセルへ向き直ると)パーセル様…でなくて、さんはどういう服が良いと思いますか?(小首を傾げ質問を投げる。)
ああ……そうなると魔獣だか言うやつの毛皮から取るしかなくなるわけだ。
(村のような規模という話だったし、作り手も少なかったことを考えると尚更だろう)
黒猫みたいなことを聞きやがるな……。
(若干嫌そうな顔をしつつ、表情に反してラックから服をいくつかチョイスし始める)
とりあえずこの辺りだろ。アンタの髪にゃ緑がちょうど良い。
(そう言って渡すのはライムグリーン色のチュニックだ)
そうですね、戦士階級の人は魔獣の素材で作った服を着ている事が多かったですよ。単純に力の誇示としてという意味合いも大きかったですけれど。(懐かしむように笑う。)
あ、動きやすそう……緑ですか?(パーセルから渡されたチュニックを広げ、体に寄せてみる。)ど、どうでしょう……少し派手かなー、とも思ってしまうのですが。(少し困ったような表情で、曖昧にパーセルの反応を仰ぐ。)
似合うか不安なら下も適当に見繕って試着してけ。
アンタは自己主張が控えめなんだ、外見が少し派手なくらいが釣り合いが取れると思うがな。
(どっこいせ、と大瓶の入ったポストマンバッグを床に置く。それなりに時間がかかることを覚悟したのだろう)
うーん、ではそういう事でしたら。(少しの迷いの後、誘惑には勝てなかったようで合いそうな服を物色し始める。)こうやって選ぶ機会というものも中々無かったので、目移りしてしまうのですが……。(それでも何とか幾つかの服を選ぶと、試着室の中へ入っていく。ごそごそと着替える気配がしてすぐに止む。)
その。こんなのはどうでしょう……?(普段の服に代わって身に付けたものは、ライムグリーンのチュニックの下には短めの白いキュロットスカート。足をそのまま出すのは躊躇われたのか黒いタイツとブーツを合わせ、過ごしやすそうに纏めた衣装だ。)
(それを見て、うんと一つ頷く)
似合ってるぜ、嬢ちゃん。嬢ちゃんが気に入ったんなら、それを買っちまおう。
あと必要なものってーと……(なんだろう、と首を傾げる)
(服装を褒められて大きく破顔する)それじゃあこれは買ってしまいますねっ。後は……何でしょう。食材の買い足しは大体済みましたし。(うーん、と考え込む。)
多分色々とお店に寄れば欲しい物も出来ると思うのですけれど、逆にその程度でしか無いので。パーセルさんに用事がないならぐるっと市場を見て回りたい位でしょうか。
うし、それなら後は市場を流し見て終わりだな。
それじゃ、買い終えたら行こうか。帰ったら早速店の準備があるから覚悟しておけよ。
(置いた荷物をまた担ぎ上げ、アグライアを連れて会計を済ませるのだった)
――――このスレッドは終了しました――――

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