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樹上の村

街角保管室

街角の更新ログ

何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/8/17(2/3)

(……ていうか本当にコイツどうやって深緑に忍び込んでんだ?)

 ザントマン、彼の正体はブルーも知らない。多くの幻想種を誘拐し、手引きも行っているのは確かだ、が。
 例えば隠匿の魔術が群を抜いていようが事はそう単純ではない。
 深緑は閉鎖的であるからこそ戦力や才人達の数に未知数な所がある。当然地理にもだ。
『迷宮森林』は外部の侵入を容易くは許さないし、深緑のレンジャー部隊も地の利を活かした防衛力を持っている筈だ。
 分からない所に行き、分からない者達の目を掻い潜り何度と事を成す――?
(待てよ……もしかしてコイツ……?)
「ところで……お前達に渡した瓶の効果はどうだ?」
 ふと、ブルーの思考に過った一つの『推論』はザントマンの声に遮られた。
「小瓶……ああアレですか!」
 言って取り出すは一つの『小瓶』だ。中にあるのは……砂、だろうか。
 些か濃い目の、青い色をした粒子が収められているのだ。あまり量は多くはなさそうだがそれは。
「ザントマン殿特製の砂は好調ですよ……! 振るうだけで眠るだなんて便利なモノを……! 小煩いガキもぐっすり。騒がないのがなんとも良い」
 特別な睡眠薬、と言った所だろうか。恐らくブルーに限らずザントマンの手が入っている奴隷商人達に配られているモノなのだろう。上手く振るえば対象の抵抗を削いで簡単に誘拐できる道具。
 指で弄ぶ様にブルーは小瓶の中を見据えながらくつくつと笑う。
「これならかつて奴隷売買で栄えたという『砂の都』が再びラサに建つ日も遠くないですなぁ……!」

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