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樹上の村

街角保管室

街角の更新ログ

何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/6/25(2/2)

 だが、イレギュラーズには不思議と恐怖は無かったかも知れなかった。
「死を弄ぶ……俺はああいう女が大っ嫌いでな」
「漠然と集めてきたパンドラが何を為すか、私達が何を為せるか、よ」
「奇跡なんか望むものじゃないわ。パンドラなんて、ほんの僅かな後押しでしかない。
 必要なのは、運命を変える……いいえ、捻じ伏せる可能性の力、でしょ。
 あたし達の『0%(絶対敗北)』を確信して踏ん反り返ってる奴に、叩き付けてやるのよ。
『これで1%(可能性)、あたし達がイレギュラーズ(想定外)だ』ってね!」
「うんうん。
 いつか飲もう、なーんて大事にとっておいたお酒だって、飲めずに死んじゃったら終わりでしょ?
 美味しくお酒が飲めるうちに、飲まなきゃいけないのよぉ。
 だからぁ、美味しくお酒が飲めるうちにぱーっと使ってしまうの。
 だって私――この国の、いいえ、故郷のこと。見捨てられないもの」
 レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)、白薊 小夜(p3p006668)と鼻を鳴らしたミラーカ・マギノ(p3p005124)、少しだけ罰が悪そうに言ったアーリア・スピリッツ(p3p004400)にイーリン・ジョーンズ(p3p000854)は言うだろう。
 知性の瞳に自信を載せて、朗々たる語り口で勝利を誓うだろう。
「――やりましょう、神が『それ』を望まれる!」
 そう。これは、何処までも――勝つしかない戦いだ。
「『神は賽を振らない』。
 神は結果のみぞ知る。結果をもたらすのは選択。
 選択を行うのは今を生きる人。選択は『可能性』の分岐点。
 あらゆる『可能性』を内包するのがパンドラであれば。
 闇夜に小さな光を灯すこともできますの――さぁ、神に代わってこの賽を振りましょう」
 София・Ф・Юрьева(p3p006503)が謳えば。
 怠惰なる神に叱咤を、意地悪な運命に叛逆を。
 パンドラの箱の底に張り付いた希望、災厄を払う者達の攻勢の時間が始まろうとしていた――


※投票『冥刻を超える』の結果は『パンドラを使用する』が251票、『パンドラを使用しない』が28票、無効票が2でした。
 結果、パンドラが使用され<冥刻のエクリプス>及びシナリオ『ベアトリーチェ・ラ・レーテ』の情報が大幅に更新されました!

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