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樹上の村
2019/6/19(2/4)
「わしはこの国の王、そして法王としてネメシスの旧きを知る身である。
公然と表には出ぬ歴史も、非常に取り得る手段をも持っておる。
宮廷の聖職が、学者が総力を挙げて掘り返した古き文献は現代に伝承を残していたのだ。
わしもこれが起きるまでは御伽噺と疑わなかった――古い、古い戦いの記録を」
フェネスト六世の語るは『原種の魔種』とも『大いなる魔種』とも語られるという七つの大罪についての記録だった。
その内の一、『強欲』を司る黒衣の女には数百年前、ネメシスとの交戦記録があったという。
「……探偵がそれを口にした時点で気付いていれば」
「文献の探索と解読に時間が掛かったのは否めないが、止むを得まい。
しかして、『最後』には間に合ったのだから重畳とするべきよ」
「……はい」
「重要なのは、この情報が『七罪』に対しての或る意味の対策になるという点だ。
記録を信じるならば『強欲』は生と死を司る能力を保持している。
奴めの操る軍団は不滅にして不死。我が国が如何に精強だとて、無限の戦力を相手にしては勝ち手が残らぬは必定である。
その上――召喚士の属性を持つ敵なれば、聖都内で展開されればこれはひとたまりもあるまい」
「通常ならば」とフェネスト六世。
「わしはこの国の王、そして法王としてネメシスの旧きを知る身である。
公然と表には出ぬ歴史も、非常に取り得る手段をも持っておる。
宮廷の聖職が、学者が総力を挙げて掘り返した古き文献は現代に伝承を残していたのだ。
わしもこれが起きるまでは御伽噺と疑わなかった――古い、古い戦いの記録を」
フェネスト六世の語るは『原種の魔種』とも『大いなる魔種』とも語られるという七つの大罪についての記録だった。
その内の一、『強欲』を司る黒衣の女には数百年前、ネメシスとの交戦記録があったという。
「……探偵がそれを口にした時点で気付いていれば」
「文献の探索と解読に時間が掛かったのは否めないが、止むを得まい。
しかして、『最後』には間に合ったのだから重畳とするべきよ」
「……はい」
「重要なのは、この情報が『七罪』に対しての或る意味の対策になるという点だ。
記録を信じるならば『強欲』は生と死を司る能力を保持している。
奴めの操る軍団は不滅にして不死。我が国が如何に精強だとて、無限の戦力を相手にしては勝ち手が残らぬは必定である。
その上――召喚士の属性を持つ敵なれば、聖都内で展開されればこれはひとたまりもあるまい」
「通常ならば」とフェネスト六世。
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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。