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樹上の村

街角保管室

街角の更新ログ

何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/6/15(2/2)

 神父ブロイラーと関りを持った修道女たちも俄かに暗躍し始めている。
「『美味しい』話だ」
 騎士の傍らに立った男はチーズ、ハム、レタス、トマトをふんだんに使ったシンプルなサンドイッチを喰らう様に口を開く。
 だらしなく開いたシャツにマヨネーズが垂れ落ちたがぺろりとそれを拭った彼は『騎士』に噂するように耳打ちした。
「知ってるかぁ~~? 飯の段取りにはサイコーの『美味しい』話が流れてるんだぜ。
 メインディッシュまで待ち遠しいよなぁ~~~~!! あ、紅茶どうだ? 一緒に飲もうぜ?」
「生憎だけど腹はいっぱいなんですよね。あ、それに噂は聞いたには聞いたんだわ」
 口調の安定しない『騎士』は傍らの男――『アッティ』へと笑みを溢した。
「ちょーーっとしたスパイス、知っちゃってたか~」
「ちょっとだけね」
 繰り返した男にアッティはけらけら笑う。


 聖職者達を信じるな、と噂が流れる。
 天義の正義を疑え、そこに神は居ない。
 本当の神を信じよ。愛を信じよ。その鎖を克己せよ。
 さすれば救われん――黄泉還った大切な者をこの『国』から守るのだ。
 故国は幽冥の理に囚われた! 大切な者の命を差し出すほどに、皆は『王の言いなり』か?
 答えは――『否』!
 奪われてなるものか。立てよ、民衆。王と、そしてその側近の騎士団長を引きずり降ろせ。
 正義不正義と『身勝手な基準』で『神を騙った奴ら』に思い知らせてやればいい!
 レテの河を渡る、その賽はもう投げられているのだから!



 フォン・ルーベルグには怪しげな扇動者が絶えていない。
 ――それは、探偵サントノーレが予め目星をつけた数人と事象であった。


※『期間限定クエスト』が発生しています。
※アストリア枢機卿の部隊に甚大な被害が発生し続けているようです。
※天義市民からローレットへの評判が、激闘を続けるイレギュラーズを中心として飛躍的に高まっているようです。
※聖都フォン・ルーベルグを中心に、様々な思惑と運命が交差しようとしています……

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