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樹上の村

街角保管室

街角の更新ログ

何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/6/14(2/2)

「だけどさ」
 あれは。
「『兵隊』にはならないんだよね」
 彼らはそれなりの数が確認されている。しかしその規模は膨大と言う程ではなく、騎士団の総数には流石に遠く及ばない。
 そもそもが月光人形の戦力はそれぞれがてんでばらばらで統一感も統率もない。
 例えば現存する月光人形が全て集まれば騎士団を真正面から撃破できるか?
 ――無理だ。

「魔種達は何を企んでいる? 嘆きの谷で何をしている?
 アストリア猊下様が言っていた聖獣ってのはなんの為のモノだ?
 そして――王宮執政官エルベルト・アブレウが求めているモノとは?」

 ――彼等は何を欲していると推測されるか――
 今一度考えてみると良い。
 彼らの『最終目的』は何で、それには『何が』必要なのか?
 まぁ、猊下と閣下、魔種は成り行き上の味方に近い。そこに価値観の完全一致があるかは知れないが―― 「唆啓は薄々勘付いていただろうね。だから嘆きの谷へ向かったんだ」
「嘆きの谷……あぁ、確か歴史観点に置いて大量の死者が出た地だとか」
 ん、おぉ? 待てよ? つまり?
「おっと、興味が出てきたかい? そうさ俺達にとってはこの国がどういう風に転ぼうが正直どうでもいいが、彼らが行おうとしている『転がし方』そのものはちょっと別なのさ」
 ロストレイは盤面を整理し直す。キングを配置しクイーンを、ルークをビショップを。
 そして大量のポーンを――改めて並べ直して。
「だからさぁ」
 一息。
「一緒に楽しまないかい? ちょっと君自身のポーンを借りたくも――思っているんだけどね」
 どうかな、Mr.クリーク。
 遊戯の才人たる男の口端が――吊り上がった。
 この世の邪悪を煮詰めたような、タールのような笑顔だった。


※『期間限定クエスト』が発生しています。
※アストリア枢機卿の部隊に甚大な被害が発生し続けているようです。
※天義市民からローレットへの評判が、激闘を続けるイレギュラーズを中心として飛躍的に高まっているようです。
※聖都フォン・ルーベルグを中心に、様々な思惑と運命が交差しようとしています……

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