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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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銀の森のフェアリー・テイル

 ――此度は助かった

 そう言った我の言葉に「当たり前のことをしただけだよ」と笑った女が居た。
 馬鹿な。あの恐ろしい悪夢を、魔種を前に当たり前の事等と。
 馬鹿げている。永久の不変、この銀の森を救っておいて、
「フレイムタン君とは、ここでお別れ……かな?」
 これで、おしまい等と。
 故に、我は言ったのだろう。言わずにはいわれなかったのだろう。
「いや――我らもまたこの世界に落とし子。
 なれば、『我らも特異運命座標』としての可能性を得る事もあるのだろう」
「それは……?」と尋ねる恩人に我は言う。
「ああ――こうして我らが母(せかい)が脅かされるのは見過ごせぬ。
 救う手を、救う力を手に入れたい――そう考えれば全ては始まるのかも知れない。
 守りたいのだ。彼女の様なものから、この大いなる世界を」
「聞いても、いいか」
 勇者は我に結論を問う。
 魔種が去った銀の森。特異点的なその場所に存在する気配は様々なものだ。
 我が炎の気配を纏わせるように。あのエリス・マスカレイドが氷の精霊であるように。
 水が、炎が、風が、光が、花が、色付く様に何かに結び付き『種』として存在していく。
 侵食する運命を跳ね返す、新たなる力へと変わっていく。
「……我らも、ローレットへ」
 今、ハッキリと分かるのだ。大いなる変化が、変わり始めた行き先が。
 何かに導かれるように、天空(そら)の神殿に引かれる己が有り様が――
 特異運命座標として。
 精霊種、新たにそう称された我らもきっと――この世界を救う、同じ志を持ったのだと!


※『精霊種』が観測され、特異運命座標の運命を獲得しました!
 『精霊種』キャラクターの作成が可能になりました!

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