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樹上の村
2019/2/24
<一件落着>
一連の蠍事件の――或る意味での決算。魔種との戦いは熾烈を極めた。
イレギュラーズの活躍を以て、アルダハ遺跡に落ち延びた蠍残党は駆逐された。
戦いの事等知らぬ、存ぜぬ。まるで何事もなかった様に、砂漠には冬の日差しが降り注いでいた。
戦場は別れが伴う。しかし、残ったのは悲しみだけではない、心の救済がそこにはあった筈。
イレギュラーズは一抹の寂寥と誇りを胸に――アルダハ遺跡を後にする。
「よう! イレギュラーズ。ご苦労さん。まぁ、俺様程じゃないが、お前等もやるじゃねぇか!」
やがて辿り着いたラサでは、ハウザー達がイレギュラーズを労うだろう。
疲れた体に曖昧な笑みを貼り付け――まぁ、まずは、『癒やし』を一杯。
祝杯をあげようではないか。
イレギュラーズは間違いなく、そう。間違いなくやり遂げたのだから。
次の冒険へと繋がる一歩を、絡みつく蛇のような運命を断ち切る一打を。
「乾杯!」
どうせ嫌だと言っても付き合わせる連中に決まっている。
何より連中の顔が「話を聞かせろ」と物語っているではないか。
嗚呼、嗚呼。それならば――毒を喰らわば皿までだ。
お釣りが来る程に、どれだけ大変だったか聞かせてやろう。精々、傭兵も感謝したまえ。
今日ばかりは一休み、きっとこんな時間も悪くはなかろう。
※新生砂蠍の残党が壊滅し、ラサで小さな祝勝会が行われたようです。
<一件落着>
一連の蠍事件の――或る意味での決算。魔種との戦いは熾烈を極めた。
イレギュラーズの活躍を以て、アルダハ遺跡に落ち延びた蠍残党は駆逐された。
戦いの事等知らぬ、存ぜぬ。まるで何事もなかった様に、砂漠には冬の日差しが降り注いでいた。
戦場は別れが伴う。しかし、残ったのは悲しみだけではない、心の救済がそこにはあった筈。
イレギュラーズは一抹の寂寥と誇りを胸に――アルダハ遺跡を後にする。
「よう! イレギュラーズ。ご苦労さん。まぁ、俺様程じゃないが、お前等もやるじゃねぇか!」
やがて辿り着いたラサでは、ハウザー達がイレギュラーズを労うだろう。
疲れた体に曖昧な笑みを貼り付け――まぁ、まずは、『癒やし』を一杯。
祝杯をあげようではないか。
イレギュラーズは間違いなく、そう。間違いなくやり遂げたのだから。
次の冒険へと繋がる一歩を、絡みつく蛇のような運命を断ち切る一打を。
「乾杯!」
どうせ嫌だと言っても付き合わせる連中に決まっている。
何より連中の顔が「話を聞かせろ」と物語っているではないか。
嗚呼、嗚呼。それならば――毒を喰らわば皿までだ。
お釣りが来る程に、どれだけ大変だったか聞かせてやろう。精々、傭兵も感謝したまえ。
今日ばかりは一休み、きっとこんな時間も悪くはなかろう。
※新生砂蠍の残党が壊滅し、ラサで小さな祝勝会が行われたようです。
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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。