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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/1/20(1/2)

<泡渦の舞踏>

 ――月夜の晩、皆様をお迎えに参ります。『色欲』と『嫉妬』の呼び声に乗せて――

 その言葉を口にして『女王忠節』秋宮・史之(p3p002233)は渋い顔をした。
 その表情の原因は簡単だ。彼が(専ら個人的事情を主に)忠節を誓う海洋王国の女王『イザベラ・パニ・アイス』からローレットに直々に魔種の対処依頼が舞い込んだのだ。
 親愛なる女王陛下より直々の声かけを頂く事は恐悦至極なりて、非常なる朗報ではあるのだが、その内容が宜しくない。
 その玉体御身に危機が及ぶとなれば、それは何よりの大事であろう――
「女王陛下の治める国が今、未曽有の危機に襲われていると言います。
 案内状を差し出して来たのは魔種――ローレットが幻想で対処したサーカス団の残党――チェネレントラ。
 その目的は……」
「当然、ワタシ達を『海洋に来るように仕向ける』為だぜ。ロックだねー?」
『スカベンジャー』ヴィマラ(p3p005079)は常と変わらぬ調子でそう云った。まるでそうなることを予期していたように。
 チェネレントラは海洋王国の首都リッツパークに程近い海上に大渦を生み出した。その周囲には魔種や魔物の姿が散見され、海洋王国からは魔種退治実績のあるローレットへの対処依頼が舞い込み続けていた。
 魔種から乱れは大いなる目的に繋がる『地歩』なのだろうが、被る方はたまったものではない。
 無論、此度の案内状に対しても史之の敬愛する麗しのイザベラ女王や貴族派代表格のソルベ・ジェラート・コンテュール卿よりの救援依頼が出されているが、それは対処療法に過ぎず、根治を考えるならばチェネレントラの排除は必須となろう。
「女王陛下の国を守る為にも此処は見過ごせません。今までも死体や魔種の暴走が見られてきたわけですし……」
「これ以上、国を荒らされる訳にもいかないし、被害も増えそうだもんな」
 ロックじゃない、と唇を尖らせるヴィマラに史之は緩く頷いた。

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