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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/1/15

<ゲノム解析>調査依頼

 一つの街の区画が疫病でほぼ全滅した事件以来、情報屋の間から<悪性ゲノム>と名付けられた一連の事件に関して、著名な学者や医者からの調査依頼や情報提供がいくらか寄せられていた。
 情報屋が整理し終えたそれらを、興味本位に流し読んでいるイレギュラーズが二人。
「お偉方の学者様曰く、これら一連の事件は『原因不明の突然変異』『出処不明の疫病の類』……どれもいまいちハッキリしないっすね」
 肝心の内容はというと、期待に応えるものは少ない。
「だからこその調査依頼か」
 過去の事件を思い返す『爆弾』ヴェノム・カーネイジ(p3p000285)と『静謐なる射手』ラダ・ジグリ(p3p000271)。
 自分達は魔物じみた状態になった鼠を退治したのだが、それらをよく調べてみれば違う個体同士を継ぎ接ぎした様なものだった。
 他のイレギュラーズが対処に向かったものでは薬物を投与した様な注射痕が発見されたり、あるいは牙や舌を施術した様な痕も見つかったという。
 また、自分達が真相を追っている最中だが。凶悪な突然変異を生じさせる薬を持っている者が居るという証言もあった。
『――以上の事から、この件の全ては“人為的な介入”があると断言する。解決するには、貴方達イレギュラーズの協力が必要不可欠であり――』
 彼らは、力強い筆跡で書かれた一枚の書類に目を通す。一連の事件を総括するに、これは確実に自然現象ではなく”人為的な行動の結果”と結論付けられた。ヴェノムとラダなど事件に関わったイレギュラーズからしてみても、そうとしか考えられぬ。
「……それに気づけている学者も、少なからず居るみたいッスね」
 書類の下を眺めてみると、<悪性ゲノム>に対して今日中に依頼を頼みに来る という旨の文章を見て、ラダは少なからず期待した様に頷いた。
「何人も被害を受けた事件だけれど、これで何か進展するかもしれない」
 二人がそんな封に話し合っていると突如としてギルドの中に、若い女のキンキン声が響いた。
「イレギュラーズ様! 手紙でお願いした依頼を頼みに来たのですが!!」

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