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樹上の村
2018/10/22(2/2)
「全く愉快な程の狂人よな」
「君にだけは言われたくないさ」
「首が恋しくはないようじゃな」
気安い友人同士のようなやり取りはどうしようもない位の剣呑に満ちている。
「じゃがな、クリスチアン」
片目を閉じたままの梅泉は不機嫌の名残をようやく片付けて口元だけで笑む。
「言うてしまえばそれが良い。わしが主を評価する理由は一つよ」
――主はまさしくこの世の毒じゃ。世を乱し、かき混ぜ、わしの望む闘争を、危機を呼ぶ。
その為に生まれついた、何と迷惑な男よな!
「――何とでも言ってくれ。
私を理解出来るは、私以外には居ないだろう。
唯、君とは唯一にして絶対だ。君とは目的という名の手段を共有出来る。
だからね、私は私らしくもなく君とは友情を感じないでもないのだよ」
梅泉は呵々大笑し、クリスチアンは芝居掛かって一礼する。
「――では、期待を御覧じろ」
危険な剣士に愉快気に評された美しい男もまた、剣士と同じく全く悪魔の顔で笑っていた。
「全く愉快な程の狂人よな」
「君にだけは言われたくないさ」
「首が恋しくはないようじゃな」
気安い友人同士のようなやり取りはどうしようもない位の剣呑に満ちている。
「じゃがな、クリスチアン」
片目を閉じたままの梅泉は不機嫌の名残をようやく片付けて口元だけで笑む。
「言うてしまえばそれが良い。わしが主を評価する理由は一つよ」
――主はまさしくこの世の毒じゃ。世を乱し、かき混ぜ、わしの望む闘争を、危機を呼ぶ。
その為に生まれついた、何と迷惑な男よな!
「――何とでも言ってくれ。
私を理解出来るは、私以外には居ないだろう。
唯、君とは唯一にして絶対だ。君とは目的という名の手段を共有出来る。
だからね、私は私らしくもなく君とは友情を感じないでもないのだよ」
梅泉は呵々大笑し、クリスチアンは芝居掛かって一礼する。
「――では、期待を御覧じろ」
危険な剣士に愉快気に評された美しい男もまた、剣士と同じく全く悪魔の顔で笑っていた。
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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。