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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/11/6(1/3)

『七罪』語りき
 罪を罪と知り、その癖罰知らず軽侮するその空間――
 今そこに在り、混沌の何処でも有り得ない。まさに欺瞞と矛盾が満ちるその場所は、終焉(ラスト・ラスト)の最深とも本質とも呼べる彼等『冠位七罪』の為だけにある深淵の円卓である。
「事態は知っての通りだ」
 静かに吐き出された言葉はその中心に座する美しい男の発したものだった。
 彼(イノリ)が見回すのは六つの子であり、兄妹である。しかしながら『冠位七罪』の名が示す通り――本来ならば彼が見回す兄妹は七つ存在しなければならなかった筈だ。原罪(イノリ)が産まれ落ち、それを七つに分けた遥かな昔から、一度として変わらなかった変更がそこにある。
 一つの空席に目を細めた彼の言葉はまさにそれに言及するものであった。
「これだから小物はいけねぇわ。
 だが、まさか、人間なんぞにやられるとは思わなかったぜ。冠位の面汚しがよ」
 頭をばりぼりとかく仕草をした『憤怒(バルナバス)』が然程の感慨も込めずに言った。
「総力戦ってのか? 連中もいい線いってたのは認めるけどよ――冠位二つ揃えて、ねぇ?」
 皮肉めいた彼の言葉の矛先は同じく天義(ネメシス)に根を張る『傲慢(ルスト)』を揶揄するものだ。
「それは私に対する宣戦布告か? バルナバス。今この場で序列をハッキリしてやるのは吝かではないが?」
「ああ、イイねぇ。そのスカした面を一度思い切り殴ってやりたかった所だった!」
 ……実際の所、先に生じた『ベアトリーチェ事変』は冠位同士の連携等微塵もないものだった。
 ルストはバルナバスの言葉を否定するだけの材料を十分に持ち合わせていたが、『傲慢』はそんな手順を踏む事は有り得ない。と言うよりもバルナバス自身、それを理解した上でけしかけているで間違いない。
「……男ってホントにバカよねぇ」
 そんな二人を半眼で見つめて心底げんなりした溜息を吐いたのは『嫉妬(アルバニア)』だった。
「そういうアルバニア殿も雌雄の別では男に分類されるのでは」
「キィ! そういう事言ってないのよ!」
 余計な嘴を挟んだ『暴食(ベルゼー)』の言葉に眉を吊り上げるアルバニア。
「うにゃ」
『怠惰(カロン)』はと言えば言葉を発する事も無く何と居眠りをしている始末。
「……………男って本当にバカですわあ」
『色欲(ルクレツィア)』が尚深い溜息を吐き出せば、剣呑な空気が幾らか収まっている。

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