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樹上の村

街角保管室

街角の更新ログ

何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/10/6(3/4)

 ああ、これは枝葉中の枝葉だが。ついでに双子なのだそうだ。
 あれもこれも俄には信じられないが、こうまでくれば『きっとそう』なのだろう。
 世界の外郭にへばりついたこの連中は、こちら側にアクセスを試み続けていたという。
 そしてついに、イレギュラーズの階層踏破から生じた可能性によって、双方の認識を可能としたのだ。
 通常ならば混沌に拒まれて非観測状態となるべき筈だったそれ等は、イレギュラーズの持つ特異運命座標に化学反応した。『自身等がそのままの形で受け入れられない事を理解していた彼等はあろう事か、観測した特異運命座標の真似をしたのだ』。
「けど、うん。やっぱりね……」
 カストルが寂しそうに言葉を切る。
 或いはペリカとの縁によるものか、より完全に近しい形でイレギュラーズを模倣するに到った――世界に受け入れられつつあるクレカと違い、双子はこちら側(むくなるこんとん)には完全に受け入れられてはいないらしい。
 あくまで双子は境界の揺らぐ場所にしか観測されず、この場を離れる事は出来ないだろう。
「……良く分からないけど、結局どうして君達はここに居たの?」
 『ハム子』主人=公(p3p000578)は問う。それは本質的な問い掛けだ。
 いくらか尋ねて、結局クレカは語ってくれなかったが、一方で双子のほうは明確な使命を帯びていると主張する。
「このあわいの中の泡沫世界は、そのうちきっと図書館に見えるようになる。たぶんね」
 言葉の意味は分からないが、きっと分かろうとする事自体が無為な努力なのだろうと確信出来る。
「厳密には『君達からは図書館のように観測できる』と言うほうが正解に近いかもしれないけれど、それはいいよね」
 理屈はどうしようもない。実際の所は誰にも分からないかもしれないのだから。
「館長は――そうだね。お願い出来るかな?」
「……」
「一番長く居るんだし、お願い! それになんかそれっぽいし!」
 カストルの言葉に小首を傾げるクレカにポルックスがころころと笑う。
「彼女を図書館の『館長』とすれば、僕達は『司書』ってところなのかな」
「うん。メイビー。少なくとも、あなたたちにとっては!」
 酷く不親切な台詞の数々に『レジーナ・カームバンクル』善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)は嘆息した。

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