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樹上の村
2019/10/1(2/2)
『製造:悪の秘密結社ネオフォボス』
「…………んんっ!」
「どうしたシャルロッテ」
めまいのあまり倒れそうになったシャルロッテは、鋼の心で自らを制した。
「陛下。たいへん申し上げにくいのですが……これは幻想でも名高い、その、『あくのそしき』で……」
自分で言ってて顔が真っ赤になりそうなワードである。
が、事実は述べねばなるまい。
「例えば、パン屋を襲撃して町のパンを独り占めして子供を泣かせたり、水着コンテストに乱入して無断で写真撮影をして困らせたり、市場に偽物を流して冒険者を困らせたりしています」
「ふむ……」
と、その瞬間。
フォンデルマンの目にキラリと知性の光がはしった、ように見えた。
「ならば、倒せば良い」
「陛下……?」
「それで解決するのだろう? 国民へ直々に依頼を発し、その組織を倒すのだ」
「陛下……!!」
なんという奇跡。なんという成長。
ネオフォボスの横暴によってついに国を想う君主の気質が露わとなったのか!
先日は国よりピーナッツバターかと落胆してしまった自分を恥じた花の騎士に……王は真剣な表情のまま述べた。
「そうすれば、UV殺しを100ダース買えるのだろう?」
「…………」
今度ばかりはめまいはしない。
分かっていた。
それでも国を脅かす敵である秘密結社ネオフォボスの討伐に財を割けるチャンスである。シャルロッテはさらさらと依頼書をしたため始めたのであった。
――秘密結社ネオフォボスへのアジト襲撃作戦が依頼されようとしています。
『製造:悪の秘密結社ネオフォボス』
「…………んんっ!」
「どうしたシャルロッテ」
めまいのあまり倒れそうになったシャルロッテは、鋼の心で自らを制した。
「陛下。たいへん申し上げにくいのですが……これは幻想でも名高い、その、『あくのそしき』で……」
自分で言ってて顔が真っ赤になりそうなワードである。
が、事実は述べねばなるまい。
「例えば、パン屋を襲撃して町のパンを独り占めして子供を泣かせたり、水着コンテストに乱入して無断で写真撮影をして困らせたり、市場に偽物を流して冒険者を困らせたりしています」
「ふむ……」
と、その瞬間。
フォンデルマンの目にキラリと知性の光がはしった、ように見えた。
「ならば、倒せば良い」
「陛下……?」
「それで解決するのだろう? 国民へ直々に依頼を発し、その組織を倒すのだ」
「陛下……!!」
なんという奇跡。なんという成長。
ネオフォボスの横暴によってついに国を想う君主の気質が露わとなったのか!
先日は国よりピーナッツバターかと落胆してしまった自分を恥じた花の騎士に……王は真剣な表情のまま述べた。
「そうすれば、UV殺しを100ダース買えるのだろう?」
「…………」
今度ばかりはめまいはしない。
分かっていた。
それでも国を脅かす敵である秘密結社ネオフォボスの討伐に財を割けるチャンスである。シャルロッテはさらさらと依頼書をしたため始めたのであった。
――秘密結社ネオフォボスへのアジト襲撃作戦が依頼されようとしています。
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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。