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樹上の村

街角保管室

街角の更新ログ

何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/9/14(3/3)

 幻想南部のブラウベルク城。その内部にてテレーゼ・フォン・ブラウベルク(p3n000028)は険しい表情を浮かべていた。
「ご報告を頂き、ありがとうございます」
『聖剣使い』ハロルド(p3p004465)と『有色透明』透垣 政宗(p3p000156)よりの情報を受け取ったテレーゼの表情は思ったよりも揺るがない。
「俺達以外にも複数来てるんだな?」
「……お二人を含め、複数の方に報告いただきました。
 オランジュベネ領の一帯において、各地で小規模の軍勢が発見され、数を増やし続けています」
「……すぐにでも皆様と、それから各地へ援軍の要請をさせていただきました。
 じき、情報屋の皆様から確実なお話がくるでしょう」
 テレーゼは深いため息を吐いた。疲労を吐き出すように重い吐息。
 本来ならば人前で出さないようであろうモノさえ出してしまう程度には参っているらしい。
「そういえば、これって地図だよね?」
「ええ。それは私と伯父――ブラウベルクとオランジュベネにとって、始まりの地であり、没落の地たる古城のパンフレットです」
「で……各地の軍勢は、この町に向かってるってことだろう?」
「ええ、そうです。ここが集結地点なのでしょう。
 そして――集結地点であるということは、伯父はここにいるはずでもあります」
 それゆえに――そう、少女は一つ言葉を残す。
「私、テレーゼ・フォン・ブラウベルクより皆様への依頼は――戦力集中のただ中にあるこの町へ先に潜入し、伯父を打ち取っていただくこと、と致します」

 無謀、或いは無茶と言っていい。
 それでも、テレーゼは、静かに次の言葉を紡ぐ。
「皆様が失敗すれば、伯父の軍勢は確実にブラウベルク領を征圧し、事と次第によっては王都さえ狙うでしょう。
 もしも伯父が――イオニアスが勢力圏を築くなんてことになれば、『滅びのアーク』とやらの増加も想像するには難くないかと」
 淡々と告げられた言葉の向こう、くすんだ蒼の空が見えた。

イオニアスとの決戦が開始されました!
クエスト『Battle of Orangebene』が終了しました。

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