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樹上の村

街角保管室

街角の更新ログ

何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。

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2019/9/12(2/2)

「いいか、俺は別に、王国へ弓なんて引きたくない! だけどよぉ、兵士長って人達が言うと、目の前が真っ白になって、かーってよ!」
 情報にさえならぬ言葉だったが、一つ言えることがある。
 これは、今までの兵士が言わなかったこと。
 それはつまり、何らかの影響が出ているのはたしかであるという事だ。

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「…………なるほど」
 テレーゼは情報を漏らす者がいたといって伝えにきた彼岸会 無量(p3p007169)、『月下美人』久住・舞花(p3p005056)の話を聞き終えると、少しばかり考えた様子を見せる。
「ありがとうございます。こちらの情報は皆さんの方でも共有していただきましょう」
「罠である可能性はありませんか?」
 無量の言葉に頷きつつ、テレーゼはしかし、と告げる。
「実は、お二人以外にも、複数の方々が同じような内容の口漏らしを報告していただいてます」
「口裏を合わせて、御情報をこちらに渡している可能性は残ってるんじゃないかしら」
 テレーゼの言葉に今度は舞花がそう問いかける。
「そこまで考えてやられると、こちらとしてはお手上げですけれど……皆様のご活躍でおじの能力が低下している様子だとも聞きます。
 戦いを始める頃より統率が乱れている可能性は大いにあると思います。
 この兵士長とやらが、伯父の軍勢にとっては必要不可欠なのでしょう」
「ちょっと失礼するんだぬ!」
 ニル=エルサリス(p3p002400)はそんな言葉と共に元気よく扉を開いて中に入ってくる。
 それに続くような形の『彼女は刺激的なジュール』シエル(p3p007084)もまた、こちらは少しばかり艶のある雰囲気を引いて入ってきた。
「――――」
 彼女らの告げた言葉を聞きながら、テレーゼが疲れ目に微笑みを浮かべる。
「やっぱり、単純に影響力が下がってるそうです。
 恐らくは、この兵士長とやらが原罪の呼び声のキャリアーとして各地で狂気を振りまいているのでしょう」
 この数度に告げられる複数の情報を纏めながら、テレーゼはその表情を久し振りに綻ばせる。
「このままいけば、もしかするとじきに伯父の狙いも浮き彫りになるやもしれませんし」

※イオニアスの麾下、兵士長と呼ばれる者達がイオニアスから受けた呼び声のキャリアーとなり、活動している模様です。

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