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樹上の村
2019/9/7(3/3)
どうも奴隷商人達はザントマンから『砂の小瓶』を渡されているらしい。それはどうやら振るった相手の気を失わせる特殊な力を持っている様で……商人の捕縛に成功した利香がそれをローレットへと持ち帰った。
一方で砂漠に出現した魔物、砂蛇との戦闘を制したメルトリリスが持ち帰った死骸を調べた所、どうも何がしかの『操作』が行われている様な痕跡を発見した。天義での事件で発生していた月光人形……の様に特別に作り出された何か、ではないようだが。
「タイミング的に事件と全く無関係とは考え辛いものですね」
魔物を操るというのは全く不可能な話ではない。そういう能力や技術を持った者も世界にはいるだろう……なにより『もし』の話ではあるが。
「この事件に――魔種が関わっているのならば尚更に」
幻想から天義、それらの事件の多数において魔種は何かしらの形で関わっていた。
ならば此度のラサでの一件にも奴らの存在が関係していたとしてもなんら不思議ではない……いやそれ所か最近はむしろ、彼らの暗躍は以前よりも活発化していると言える。特に天義での事件は――下手をすれば国家が消滅していたかもしれない規模で。
そして『もし』がそうなのだとすれば、やはり可能性が高いのは。
ザントマンだ。
「……ふむ」
しかしガブリエルは『本当』なのだろうかと一部の報告書に目を向ける。
深緑の幻想種を攫う事件……ああ実に痛ましい事だ。真意がどこにあるのかはともかく、永い時を美しく過ごす幻想種が高く売れるのだとザントマンが目を付けたのには間違いなく。
だから。
そんな発想をするのは、彼らにとっての当たり前に目を付けたのは。
きっと、老いが近い種族なのだろうと思っていた。
「しかし本当ならば……なぜ深緑に容易く侵入出来ていたかの説明が……」
全て付くのだ。
此度の誘拐事件、幻想種を攫う正体不明の――ザントマン。奴の、種族が。
『幻想種』であったなら。
深緑・ラサを騒がせている『ザントマン』事件の報告書が届きつつあるようです……!
どうも奴隷商人達はザントマンから『砂の小瓶』を渡されているらしい。それはどうやら振るった相手の気を失わせる特殊な力を持っている様で……商人の捕縛に成功した利香がそれをローレットへと持ち帰った。
一方で砂漠に出現した魔物、砂蛇との戦闘を制したメルトリリスが持ち帰った死骸を調べた所、どうも何がしかの『操作』が行われている様な痕跡を発見した。天義での事件で発生していた月光人形……の様に特別に作り出された何か、ではないようだが。
「タイミング的に事件と全く無関係とは考え辛いものですね」
魔物を操るというのは全く不可能な話ではない。そういう能力や技術を持った者も世界にはいるだろう……なにより『もし』の話ではあるが。
「この事件に――魔種が関わっているのならば尚更に」
幻想から天義、それらの事件の多数において魔種は何かしらの形で関わっていた。
ならば此度のラサでの一件にも奴らの存在が関係していたとしてもなんら不思議ではない……いやそれ所か最近はむしろ、彼らの暗躍は以前よりも活発化していると言える。特に天義での事件は――下手をすれば国家が消滅していたかもしれない規模で。
そして『もし』がそうなのだとすれば、やはり可能性が高いのは。
ザントマンだ。
「……ふむ」
しかしガブリエルは『本当』なのだろうかと一部の報告書に目を向ける。
深緑の幻想種を攫う事件……ああ実に痛ましい事だ。真意がどこにあるのかはともかく、永い時を美しく過ごす幻想種が高く売れるのだとザントマンが目を付けたのには間違いなく。
だから。
そんな発想をするのは、彼らにとっての当たり前に目を付けたのは。
きっと、老いが近い種族なのだろうと思っていた。
「しかし本当ならば……なぜ深緑に容易く侵入出来ていたかの説明が……」
全て付くのだ。
此度の誘拐事件、幻想種を攫う正体不明の――ザントマン。奴の、種族が。
『幻想種』であったなら。
深緑・ラサを騒がせている『ザントマン』事件の報告書が届きつつあるようです……!
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何となく残しておくと面白いかも知れないと思ったので記録しておくことにする。