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樹上の村
「<Liar Break>Lair Black」
追い詰められたサーカスがあちこちで騒動を起こした。
それを何とかするためのお仕事の1つだったよ。
相手は魔種。話には聞いていたけれど、本格的に対峙するのはこれが初めて。
仲間はみんな頼もしい人たちばかりだったし、何よりこの魔種を止めないと大勢の人たちがまた犠牲になってしまう。だから、私も勇気を振り絞って戦ってきたよ。
魔種は理由はわからないけれど、青い眼に執着しているらしかったから、青い眼の人を囮にして注意をひきつけて、その間にできる限り攻撃を叩き込む、という感じの作戦だったよ。
たまたまメンバーの中で青い目をしてて一番タフなのが私だったから、私は囮役のトップバッターだった。
……正直に言って、本当に怖かったし、痛かった。
これを書いてる今でもまだ傷が痛むほどに。
でもそれ以上に、私が、みんなが倒れたら、次に誰が犠牲になるのかって考えたら、怖くとも立ち向かう気持ちが湧いてくるようだった。
最後は立ち上がるのがやっとだったけれど、どうにか魔種を倒すことができて本当に良かった。
この敵だった魔種がどうして青い眼に拘っていたのか、具体的な理由はわからなかった。
ただ、見たい景色があったらしいのはわかった。
……その景色は、果たして誰かの眼を奪わないと見られないようなものだったのかな。
或いは、会話を行う正気さえあれば、仲良くできたのかもしれない。そんな風にも、思ったんだ。
追い詰められたサーカスがあちこちで騒動を起こした。
それを何とかするためのお仕事の1つだったよ。
相手は魔種。話には聞いていたけれど、本格的に対峙するのはこれが初めて。
仲間はみんな頼もしい人たちばかりだったし、何よりこの魔種を止めないと大勢の人たちがまた犠牲になってしまう。だから、私も勇気を振り絞って戦ってきたよ。
魔種は理由はわからないけれど、青い眼に執着しているらしかったから、青い眼の人を囮にして注意をひきつけて、その間にできる限り攻撃を叩き込む、という感じの作戦だったよ。
たまたまメンバーの中で青い目をしてて一番タフなのが私だったから、私は囮役のトップバッターだった。
……正直に言って、本当に怖かったし、痛かった。
これを書いてる今でもまだ傷が痛むほどに。
でもそれ以上に、私が、みんなが倒れたら、次に誰が犠牲になるのかって考えたら、怖くとも立ち向かう気持ちが湧いてくるようだった。
最後は立ち上がるのがやっとだったけれど、どうにか魔種を倒すことができて本当に良かった。
この敵だった魔種がどうして青い眼に拘っていたのか、具体的な理由はわからなかった。
ただ、見たい景色があったらしいのはわかった。
……その景色は、果たして誰かの眼を奪わないと見られないようなものだったのかな。
或いは、会話を行う正気さえあれば、仲良くできたのかもしれない。そんな風にも、思ったんだ。
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ブリキット盗賊団なる輩から、ナイフを盗んでついでに盗賊団を壊滅させてこいという依頼をローレットで受けた。
このナイフが曲者で、どこぞの有名な大盗賊の魂を取り込んで作られたものだとかなんだとかいう。持ち主に強力な力を与える……らしい。
問題はデメリットの方で、これを奪われると所有者は死んでしまうという。
いわゆる呪いのアイテムみたいなものだが、あまりにもリスクが大きすぎる。
同じく依頼に同行したアニエル君は、自分の生命をチップにしてでも力を欲する者はいるだろうと言っていたが、私にはどうしてそこまでするのかはよくわからない。私にも、そこまでして力を欲するような時が来るのだろうか……
ともかく、このナイフがあるせいでこの一件は相手の命を奪わないわけにはいかなかった。
どこぞの『匿名の貴族様』はコレクターでこのナイフを求めているらしく、奪い取らないわけにはいかなかったからだ。
私には盗み取る技量がないので、戦って奪い取るしかなかった。
戦い自体は同行者のシエラ君を始めとして、味方がうまく敵を引きつけてくれたため、私自身に大きな怪我はなかった。正直殴られたらそう長くは保たないことは自覚しているので、仲間に恵まれたと思う。
しかし、他人の命を奪ったという感覚はどうにも忘れがたい。
目の前で人が動かなくなったのだ……なんというか……
…………………書き記すのも辛いのでやめておこう。
ともあれ、依頼自体はうまくいった。
願わくば、世が少しでも平和にならんことを。