PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

樹上の村

アレクシアの日記

「ブリキット盗賊団とナイフ」

ブリキット盗賊団なる輩から、ナイフを盗んでついでに盗賊団を壊滅させてこいという依頼をローレットで受けた。
このナイフが曲者で、どこぞの有名な大盗賊の魂を取り込んで作られたものだとかなんだとかいう。持ち主に強力な力を与える……らしい。
問題はデメリットの方で、これを奪われると所有者は死んでしまうという。
いわゆる呪いのアイテムみたいなものだが、あまりにもリスクが大きすぎる。
同じく依頼に同行したアニエル君は、自分の生命をチップにしてでも力を欲する者はいるだろうと言っていたが、私にはどうしてそこまでするのかはよくわからない。私にも、そこまでして力を欲するような時が来るのだろうか……

ともかく、このナイフがあるせいでこの一件は相手の命を奪わないわけにはいかなかった。
どこぞの『匿名の貴族様』はコレクターでこのナイフを求めているらしく、奪い取らないわけにはいかなかったからだ。

私には盗み取る技量がないので、戦って奪い取るしかなかった。
戦い自体は同行者のシエラ君を始めとして、味方がうまく敵を引きつけてくれたため、私自身に大きな怪我はなかった。正直殴られたらそう長くは保たないことは自覚しているので、仲間に恵まれたと思う。

しかし、他人の命を奪ったという感覚はどうにも忘れがたい。
目の前で人が動かなくなったのだ……なんというか……
…………………書き記すのも辛いのでやめておこう。

ともあれ、依頼自体はうまくいった。
願わくば、世が少しでも平和にならんことを。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
「愛の結末」

とある貴族さんの屋敷を燃やして欲しい、という依頼。
ただし、人死には出しちゃダメで、同時にその屋敷の少女を両親から引き離すこと、という条件付き。
……このお仕事をローレットで見かけた時、受けるかどうかはとても悩んだ。
だって、死人は出なくとも、このご両親である貴族さんには物理的にも精神的にも辛い目にあわせる事になってしまうから。
でも、私がやらなくてもきっと誰かが依頼を引き受けて成し遂げてしまうだろう。
だったら、耳に入れた以上は引き受けることにした。せめても何か、出来ることがあるんじゃないかとも思ったから。

お仕事自体は、事前の打ち合わせ通りに上手く行った。
強盗に見せかけた班が先に突入して、後から助けに来た人を装う班が屋敷の人たちを保護する。
そのドサクサに紛れて、最初に突入した班の1人と入れ替わった少女が逃げる。
私は少女と入れ替わり役になったから、少しだけ言葉を交わす時間が取れた。
と言っても、具体的に彼女が何かを言ったわけではないのだけれど。
それでも、私の問いかけを、彼女は否定しなかった。つまりそれは、そういう事なんだと思いたい。

無事に逃げおおせた後、彼女は私に向かって「帰る場所はもうない」と言っていた。
あの目は、そう簡単にその決意が覆らないだろう事も感じさせた。
それでも私は、彼女の心が癒えるよう、出来ることがあるならなんだってやるつもりだ。
だって、手を差し伸べておいて半端な所でやめるのは、おかしいでしょう?
だから、いつかまた再会出来ることを願っている。

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM