ギルドスレッド
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樹上の村
思いもよらず放たれた大きな声に、少し驚いてしまう
きっととても心配をかけさせるだろうなと思っていたけれど、そこまで言ってもらえるのは、純粋に嬉しかった。
「……ありがとう。
大丈夫だよ、諦めてなんかはいないから。
だって、そんなの全然私らしくないでしょう?
ヒーローなら何があっても諦めない。魔女なら呪いなんてきっと解いてみせる」
だから安心してよ、ともう一度笑いかける。
自分勝手な気もするが、隠し事を吐き出して安心したのか、今度は自然に笑えた気がする。
「それに、何より忘れたくないもの。
大きなことも、小さなことも。どれも大切な花だから。
おまけに、そんな状態じゃ兄さんにだって何も語れない。そんなの絶対イヤ」
だから大丈夫、絶対に諦めない、と言葉を続ける。
方法なんて全然わからない。でも、きっとできるさと言われれば、そうだろうという気持ちもある。
何にせよ、迷って立ち止まっているのが一番らしくないのだ。私も、シラス君も。
「あ、でもこのことは秘密にしておいてね。
やっぱり、あんまり心配はさせたくないから」
師匠とフランさん、それから未散君には同じように伝えてあるけれど、と付け足して。
「それにしても、攫われるのは困っちゃうなあ。
こう見えても私、それなりに忙しいからさ!」
と冗談めかす。いつまでも重苦しい空気でいるわけにもいかない。
なんたって、一応は祝勝会なのだから!
きっととても心配をかけさせるだろうなと思っていたけれど、そこまで言ってもらえるのは、純粋に嬉しかった。
「……ありがとう。
大丈夫だよ、諦めてなんかはいないから。
だって、そんなの全然私らしくないでしょう?
ヒーローなら何があっても諦めない。魔女なら呪いなんてきっと解いてみせる」
だから安心してよ、ともう一度笑いかける。
自分勝手な気もするが、隠し事を吐き出して安心したのか、今度は自然に笑えた気がする。
「それに、何より忘れたくないもの。
大きなことも、小さなことも。どれも大切な花だから。
おまけに、そんな状態じゃ兄さんにだって何も語れない。そんなの絶対イヤ」
だから大丈夫、絶対に諦めない、と言葉を続ける。
方法なんて全然わからない。でも、きっとできるさと言われれば、そうだろうという気持ちもある。
何にせよ、迷って立ち止まっているのが一番らしくないのだ。私も、シラス君も。
「あ、でもこのことは秘密にしておいてね。
やっぱり、あんまり心配はさせたくないから」
師匠とフランさん、それから未散君には同じように伝えてあるけれど、と付け足して。
「それにしても、攫われるのは困っちゃうなあ。
こう見えても私、それなりに忙しいからさ!」
と冗談めかす。いつまでも重苦しい空気でいるわけにもいかない。
なんたって、一応は祝勝会なのだから!
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ツリーハウスの食卓に並べられたのは、大小いくつかの料理。
普段は自分だけだから、と使っていないスペースのほうが多いこの食卓も、客が来る時は大忙しだ。
ファルカウを取り戻したことでどうにか再開した『フローラリア』から頂いたケーキも並べ、準備は万全。
「後はシラス君を待つだけ、だね!」
ハッキリと時間を約束したわけじゃないので、どうにもソワソワと窓から外を伺ってしまう。
そろそろ来る頃だろうか……ファミリアーには、見つけたら戻ってくるようにと伝えてあるのだけれど……