ギルドスレッド
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樹上の村
「……舞踏会……?」
思いがけない単語に思わず聞き返す。
だって、舞踏会なんて全く無縁の世界だろうと思っていたから。
そりゃあ、少し前にローレットのお仕事で紛れ込んだことはあったけど、あれはあくまでもお仕事だった。
ただ、じっと見つめるシラス君の目は、冗談を言っているようではなかった。
「えええ……
でも、私、舞踏会なんて作法とか全然わかんないよ?
ドレスもほとんど着たことないし……」
恐る恐ると言葉を紡ぐ。
一緒に舞踏会に行くのが決して嫌なわけではない。
ただなんとなく、自分がきらびやかな場所にいるという光景が未だにしっくりこなくて二の足を踏んでいるだけなのだ。
見知らぬ場所への冒険だとかはまるで躊躇しないのに、ただ遊びにいくだけのことに逡巡しているのは我ながらおかしいなとは思う。
「ううん……でも、そうだね……。
よし。それじゃあぜひ!お願いします!」
せっかくの誘いを断る理由はないのは確かだ。
一緒に遊びたいのは、遊べるのは、本当に楽しみだもの。
だから意を決して頷く。
「……私、頑張るよ。
シラス君にがっかりされないように、ちゃんとバッチリ衣装とか決めてみせるから!」
半ば自分に言い聞かせるように告げる。
当日までにちゃんと、少なくとも不自然でない程度に立ち居振る舞いができるようになろうと。
思いがけない単語に思わず聞き返す。
だって、舞踏会なんて全く無縁の世界だろうと思っていたから。
そりゃあ、少し前にローレットのお仕事で紛れ込んだことはあったけど、あれはあくまでもお仕事だった。
ただ、じっと見つめるシラス君の目は、冗談を言っているようではなかった。
「えええ……
でも、私、舞踏会なんて作法とか全然わかんないよ?
ドレスもほとんど着たことないし……」
恐る恐ると言葉を紡ぐ。
一緒に舞踏会に行くのが決して嫌なわけではない。
ただなんとなく、自分がきらびやかな場所にいるという光景が未だにしっくりこなくて二の足を踏んでいるだけなのだ。
見知らぬ場所への冒険だとかはまるで躊躇しないのに、ただ遊びにいくだけのことに逡巡しているのは我ながらおかしいなとは思う。
「ううん……でも、そうだね……。
よし。それじゃあぜひ!お願いします!」
せっかくの誘いを断る理由はないのは確かだ。
一緒に遊びたいのは、遊べるのは、本当に楽しみだもの。
だから意を決して頷く。
「……私、頑張るよ。
シラス君にがっかりされないように、ちゃんとバッチリ衣装とか決めてみせるから!」
半ば自分に言い聞かせるように告げる。
当日までにちゃんと、少なくとも不自然でない程度に立ち居振る舞いができるようになろうと。
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秋も終わり、冬が差し迫る頃。
ツリーハウスの窓から差し込む夕陽に目を覚ます。
「……また寝ちゃってたのか……」
あの激しいカムイグラでの決戦を戦い、最低限の事後処理を終えて家に着いたのは数日前のことだったか。
とにかく今は、身体が休息を欲していた。
元々体力に自信がある方ではなかったことに加え、自凝島の脱出行からさして間をおかずに大きな戦いに臨んだ身体はもはや気力だけで動いているような状態だったのだ。
なればこそ、帰り着くやいなや糸が切れたように眠りこけていたのも当然で、一度目覚めてからも寝る以外の行動は最小限だった。
「おなかすいた……」
ベッドから抜け出そうと、ゆっくりと身を起こす。
寝起きと疲労で曖昧な意識のなかでも、何か食べなければという気持ちだけは確かにあったのだ。
(シラス様との1:1のスレッドです。当事者以外の書き込みはご遠慮ください)