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樹上の村

【RP】動乱終わりて【1:1】(シラス君と)

「んん……」

秋も終わり、冬が差し迫る頃。
ツリーハウスの窓から差し込む夕陽に目を覚ます。

「……また寝ちゃってたのか……」

あの激しいカムイグラでの決戦を戦い、最低限の事後処理を終えて家に着いたのは数日前のことだったか。
とにかく今は、身体が休息を欲していた。
元々体力に自信がある方ではなかったことに加え、自凝島の脱出行からさして間をおかずに大きな戦いに臨んだ身体はもはや気力だけで動いているような状態だったのだ。
なればこそ、帰り着くやいなや糸が切れたように眠りこけていたのも当然で、一度目覚めてからも寝る以外の行動は最小限だった。

「おなかすいた……」

ベッドから抜け出そうと、ゆっくりと身を起こす。
寝起きと疲労で曖昧な意識のなかでも、何か食べなければという気持ちだけは確かにあったのだ。

(シラス様との1:1のスレッドです。当事者以外の書き込みはご遠慮ください)

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「……んん…………?」

ぼんやりとした意識が、誰かの声で引き戻されていく。
誰か他に家にいたっけ?
そういえば誰かが来ていたような……
アレは夢のなかだっけ?それとも現実だったのか?
どちらにせよ、もう随分と聞き慣れたこの声は──

「シラス君……?」

心配してた、と言う彼と目が合う。
心配……ああ、心配掛けちゃったのだ。
ほぼ反射的に、大丈夫と言って笑ったつもりだったが、うまく笑えただろうか。
平気かと問われれば、まだ全然平気ではないのだが、ここしばらくは、ずっと心配をかけ通しだったのだから、もうこれ以上は掛けてはなるまい。

「へへ……へーきへーき」

へにゃっと笑ってみせてから、徐々に覚醒してきた意識で周囲を見る。
もう随分と遅い時間みたいだ。そりゃあお腹もすくというものだ。
眠ってしまったのは何時頃からだろうか?
……よくよく考えたらシラス君はいつからいたのだろうか?
……もしかしてずっと見られていたのだろうか?
…………さっきのぼんやりした呟きも聞かれたのだろうか?

……途端に気恥ずかしさがこみ上げてくる。
彼の前で眠るのは初めてのことではないけれど、今回は完全に油断しきっていたものだから。
誤魔化すように、枕を抱きかかえて顔を隠しながら問いかける。

「も、もしかしてずっと見てた……?」

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