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自由図書館
(そんな時、スーホがぶるる、と唸る)
……どうした、スーホ。(どうどうどう、と、彼を宥めようとして、気づく。あんなに熱心に、本を『読んで』居たような彼が、今はこちらを見ていない。彼の視線は、呼吸は。この馬の意識は、今は自分達にではなく、別の『何者か』に、向いているのでは?)
……お前、どっちを見てる?俺は、こっちだぞ?(そういぶかしがりながら、『青年たち』は、一点を注視する)
……姿は見えない、けど。……霊魂か何かか?
―――いヤ、違ウ。つーカ、今ントコ、ここにそんなのは来たことがねェ。
……じゃあ、誰なんだよ。
―――別二、フツーの『お客さん』なんじゃねーカ?
(『独り言』と言うにはあまりにも、『対話』らしいそれはきっと、側に居る愛馬には勿論のこと。そう遠い位置にいない人間の耳にも、それなりに聞こえてくることだろう)
……どうした、スーホ。(どうどうどう、と、彼を宥めようとして、気づく。あんなに熱心に、本を『読んで』居たような彼が、今はこちらを見ていない。彼の視線は、呼吸は。この馬の意識は、今は自分達にではなく、別の『何者か』に、向いているのでは?)
……お前、どっちを見てる?俺は、こっちだぞ?(そういぶかしがりながら、『青年たち』は、一点を注視する)
……姿は見えない、けど。……霊魂か何かか?
―――いヤ、違ウ。つーカ、今ントコ、ここにそんなのは来たことがねェ。
……じゃあ、誰なんだよ。
―――別二、フツーの『お客さん』なんじゃねーカ?
(『独り言』と言うにはあまりにも、『対話』らしいそれはきっと、側に居る愛馬には勿論のこと。そう遠い位置にいない人間の耳にも、それなりに聞こえてくることだろう)
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大人しく、美しい、真っ白な馬だ。
その側には、未だ出番のない幌馬車が控えている。
そしてそこでも、司書志望がひとり、本の頁を捲っている。