とある日の夜。霊共の声ガ、何やら騒がしイ。
死霊術師としても連中が五月蝿いのは落ち着かないのデ、少し近辺を見廻って来る事にしタ。

……ったク、こちとラ、夜警なんて真面目なオシゴトするような柄じゃないんだがなァ。

中世、ネ……。
そうさなァ、自分の歳なら数えるのはとっくに辞めたガ……思えバ、俺が生まれたのハ、そ●の●頃● だったりかもしれねぇナ。
尤モ、あの頃のあそこにハ……医者も神父も役人も憲兵もろくすっぽ来なかったがナ。
（そういえば、目の前にいるルブラットも、ペストマスクと言い……そのような装いではある）

そうそウ。色々あっテ、流れ流れて2X世紀生まれの大地クンのとこで寝●泊●ま●り● してるって訳ヨ。まあこの安宿とはいずれオサラバしなきゃだけどナ。

（そして足元の死体の有様については）
ハハ、死化粧としちゃあ上等じゃねぇカ？
いい感じに紅も入ってるしヨ。
……そうダ、アンタ、これをヤ●った証か何カ、持ち帰らなくって大丈夫かイ？