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自由図書館

【RP】千客万来、されど閑古鳥が鳴く

自由図書館。

幻想のある地区にあるという、私設の図書館。
元々はとある貴族が持て余していた屋敷の一つであったが、とある旅人がそこを清掃・保守する代わりに借り受けているとか、いないとか。

それはともかく、この図書館は基本的に来る者拒まずなのだ。

……例え司書以外の人間が居ない時間の方が長くても。

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ほう、貴殿らも地球から……。
反省と改善を繰り返し、人類はその歴史の中で数々の技術や文明を発展させ続けてきました。
そして太陽が衰えた頃、天変地異や地殻変動が起こり、人々が暮らす大陸は何度か海の底に沈んだ……こればかりは避けようがありません。なに、気が遠くなるほど遠い未来の話ですし、あくまで地球が迎える数ある結末の一つに過ぎません。
大地殿、あまりご心配なさらぬよう。
(同じ地球からやってきたと語る貴方達に親近感を覚えたのか、男は饒舌に語り続ける。そしてとどめと言わんばかりに「並行宇宙」という題名の書籍を一冊抜き取ると、貴方に手渡そうとして)

中々鋭いですね、赤羽殿。
魔法と同時に幾多の神々とその眷属どもが眠りから覚め、魔法と魔神崇拝の時代が到来しました。もっとも私は人類が700万年という長い年月をかけて築き上げてきた文明が好きでしたから、魔神崇拝など微塵も興味はありませんでしたが。
(スーツの内ポケットから《aPhone》を取り出すと、その暗い液晶画面を覗き込む。そして一通り語り終え満足したのか古臭い眼鏡を外す)

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