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自由図書館
(「おおこワ。……悪かったっテ」)
(クロに睨まれてる事は自覚しつつも、にへらと一瞬笑い、『赤羽』はまた微睡みに戻る。……もう少し遊んでいたい気持ちはあるが、生真面目な司書先生に怒られてしまうし)
……あはは、そうなんだよ。
色々あって、俺は赤羽に体を貸して、俺はまあ、その代わりに色んな事を教わったんだけど……。
(話しながら自然に、手が自身の首に刻まれた傷跡に伸びる)
えっと、赤羽のせいで話がそれてしまった。
閠、きみは本を読みに来た、と言ったっけ。
うちでは代読も承っているから、安心してほしい。
(この図書館では、彼のように顔を隠す人物は滅多に見ないが、彼とは別の要因で文字を『読めない』人物はたまにいる。その場合、司書たる彼自身が、その内容を読み上げる……というサービスは以前から行っている)
閠はどんなのが好きかな。小説とか、民俗学的なものとか、動物図鑑とかも一応、置いているけれど。
(この広く大きい本棚を全て埋め尽くす……には程遠いが、少なくとも一通りの基本的なジャンルは押さえている自負があった)
……ああ、あと、最近は地味にホラー小説やオカルトマニア向けの本を借りてく人も多いんだよなぁ。
(まあ、識ってるきみには滑稽の極みかもしれないけど。そう笑いながらも、話を彼の当初の目的に戻そうと、ゆっくり問いかける)
(クロに睨まれてる事は自覚しつつも、にへらと一瞬笑い、『赤羽』はまた微睡みに戻る。……もう少し遊んでいたい気持ちはあるが、生真面目な司書先生に怒られてしまうし)
……あはは、そうなんだよ。
色々あって、俺は赤羽に体を貸して、俺はまあ、その代わりに色んな事を教わったんだけど……。
(話しながら自然に、手が自身の首に刻まれた傷跡に伸びる)
えっと、赤羽のせいで話がそれてしまった。
閠、きみは本を読みに来た、と言ったっけ。
うちでは代読も承っているから、安心してほしい。
(この図書館では、彼のように顔を隠す人物は滅多に見ないが、彼とは別の要因で文字を『読めない』人物はたまにいる。その場合、司書たる彼自身が、その内容を読み上げる……というサービスは以前から行っている)
閠はどんなのが好きかな。小説とか、民俗学的なものとか、動物図鑑とかも一応、置いているけれど。
(この広く大きい本棚を全て埋め尽くす……には程遠いが、少なくとも一通りの基本的なジャンルは押さえている自負があった)
……ああ、あと、最近は地味にホラー小説やオカルトマニア向けの本を借りてく人も多いんだよなぁ。
(まあ、識ってるきみには滑稽の極みかもしれないけど。そう笑いながらも、話を彼の当初の目的に戻そうと、ゆっくり問いかける)
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一つはそのまま、『自由図書館司書の大地』。
もう一つは、『死霊術師の赤羽』だ。
尤も、前者の顔ならいざしらず。
後者の名は、ローレットの仕事をしているか、同じイレギュラーズであるか……『霊』を相手にした時以外に、名乗ることはそうそう無いのだが。
……だって、どこかの誰かさんみたいに、不遜な名乗りから不要なトラブルを招くのは避けたいし。
……等と言っていたら、相方から「なんダ??? 俺に喧嘩売ってるのカ???」とか怒られてしまいそうだ。
今はひとまず、司書の業務に移るとしよう……。