PandoraPartyProject

ギルドスレッド

アトリエハウスAmazing

部屋「ベルナルド~Bernardo~」

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扉に「Bernardo」と書いた看板が掛けられた部屋。
ドアスコープの周囲には尾先が青く染まったクロウタドリとサックスの絵が描かれている。

室内は窓際にベッド代わりに使われてくたびれたソファーがあり、
生活用品と美術用品が整理されずひっちゃかめっちゃかに散らばっていたり。
──────────
※ベルナルドの個人部屋です。
初回入室時はノック推奨/RP用
めんどくせぇオッサンとお話ししてくれる方はこちら!

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(仕事疲れで肩を押さえてぐりぐり腕をまわしながら歩いて来る)
やれやれ、グラオ・クローネのせいか変な奴が大量に沸いてきやがるな……トートも可哀想に。
……あ?
(扉を開けようとして挟まれた手紙に気づいた。ちょいと引っ張って取ると、内容を見て口元が緩む)
……律儀だなぁ。
結局髪を整えても三日も持たなかったが、絵の方は三日坊主にならねぇように気張るか。
(気もちを新たに部屋へと戻ろう。画材を用意しはじめる)
(黙々とキャンバスと向き合い作業を続けている)
……そういやぁ何か、探偵から文が来てたな。
(合間の気晴らしに開けた手紙には龍の刻印。目を通すと首を振った)
ったく、あの野郎。どこで“俺を知った”?
(街角から少し人通りの無い道を事務所の所長に受け取ったメモを頼りにアトリエを見つけ、アポとってあるはずだから…と直接名前の入った看板が掛けてある部屋をノックする)
…ランベール・D・ノーチェの紹介で来たアルク・ロードって者だ
あの野郎、次会ったらウィスキーの川に沈めてやる。
(来客が着たと分かれば作画をやめて、気だるげに椅子から立ち上がる。面倒くさそうに首筋を掻きながら)
入れ。鍵あいてんだろ?
お邪魔します…(中から聞こえた不機嫌な声にアポとった時になんかあったんだろうかって滅茶苦茶不安になりつつもドアを開けて)
(中に入るとむせ返りそうなほどの画材の臭いが辺りに漂っている。換気はしているようだが、それでも追いついていないようだ。

出迎えもせず簡易キッチンの方にふらっと足を運んだ男は酔ったように足元がおぼつかず、手も震えている。
服装だけが並なくらいで、髪の毛もぼさついた無精者といった姿だ)
……適当に座ってくれ。うちは紅茶しか出せるモンねぇぞ。
(適当、で示されたテーブルと椅子には画材が置きっ放しだったり)
…ああ、紅茶で構わんけど…大丈夫か?(あんま嗅いだこと無い匂いだがすげえ籠ってんな…とか考えながら部屋に入るが足元がおぼつかない様子に少し心配になり)

つか、日を改めた方が良かったか?調子悪いなら無理させたくないんだが…
(扉辺りで躊躇している)
気にすんな、俺ァいつでもこうだ。
(部屋には彫刻から油絵まで色々な作品が雑多に飾られていた。アトリエの中がごちゃついている割に作品のひとつひとつは繊細なタッチで、その作品に込めた感情がはっきりと伝わるような物ばかりだ。
アルクが来るまで作業していたであろう絵画には、天義の街中で見る女神像が半ばまで描かれていたり)

……っと。(ティーセットを用意して戻ってくれば、椅子の上を占拠していた画材たちをどかして壁の横に退け)
つっ立ってねぇでそこ座れよ、ロードさん。
あのクソ探偵から聞いてると思うが、俺はベルナルド=ヴァレンティーノ。
見ての通りただの酔っ払いさ。
…。…ああ、ありがとう。(ふと部屋を見渡して目に入って来た描きかけの絵に一瞬だけ眉をひそめた。…が、直ぐに視線を外すと戻ってきたベルナルドに言われるがまま椅子へと腰を下ろし)

クソ探偵ってのには同意しかねえな。すまんな、うちの所長がアポ取る時になんかやらかしてたら。…なんか失礼働いてねえ?大丈夫?(自分の上司を微塵も信用していない物言い)
なんだ、何も知らされてねぇのか?(少し呆れたような声で問うてしまう。
出した紅茶はラベンダーの香りがするアールグレイ。質のいい茶葉を使っているようだ。
脇に蜂蜜漬けのレモンと、スノーシュクレのクッキーまで添えてある。

来客へのお茶出しが終わると胸に挿してあったスキットルの口を開けてグイッと煽る。
見るからに酒の入ってそうな容器だが、アルコールの匂いは不思議としない)
……ァ゛あ……身体に染みるぜ。

失礼もいいとこな手紙を寄越して来たが、じゃれあう猫が爪を立てるようなモンさ。大して気にゃしてねーよ。
それで、聞きたい事があんだろ?
俺なんかに答えられるような事は少ねぇだろうが、まぁ返せるモンは答えを返してやるよ。
はぁ〜…やっぱりか。…うちの所長が申し訳ない。(手紙の下りで頭を抱えたくなり、相手へと深々と頭を下げた。……なんでアイツは部下を寄越す所にそういう事するんだよ…とゲンナリ)

……聞きたいこと…(正直ローレットの抱えている問題だし話題にするには考察の範囲を脱しない。しかも、自分の当たった事例が芸術家の件に過ぎないのでどう言おうか詰まってしまい…)

……最近の、サーカス周りの事件、アンタはどう思う?(と聞いてみた)
はは、その様子だと随分と上司に手ぇやいてるようだな。俺がアンタの立場ならすぐにでも逃げ出してるが、そうしない理由があんだろ?俺もまァ、似た様なもんさ。やつの頼みは断れない。
……まぁ飲めよ、ラベンダーはリラックス効果があるらしいぜ。

(相手が詰まる様子をボサ髪の隙間からじっと見ている。手紙の文面を思い出し、ぼんやりとその内容と相手を重ねて考え込んでいた)
サーカスについてはどうもねぇよ。舵取りしているドナーツはちゃらんぽらんに見えて、なかなかのキレ者だ。アイツがイレギュラーズを総動員してまで公演を止めようってんなら、十中八九何かあると見える。
その根源がサーカス自体にあるのか、外部にあるのかは分からねぇけどな。

そんな話題を振るからには、ロードさんの方でも何か思うところがあったのかい?
はは…まあ、俺は弱み握られてるって理由じゃねえよ。俺がアイツに付きたい理由がある。…それだけさ。ん、ありがとう(相手の事情を探る気は特にない様子でラベンダーの香りの紅茶へと目を遣り)もう少し冷めてからにしようかと。結構な猫舌でな…今は香りだけ楽しませてもらうわ

そりゃな。人を纏めるってのはカリスマが無けりゃ無理だ。
……アンタ、純種か?魔種の影響じゃないかってローレットでは噂が立ってる。
俺が実際に処理に行ったのは蜂起の前で、芸術家のグループだった。…まあ、その話をしたら芸術家が知り合いに居るから話を聞いてくるといいって勧められて。んで、来させてもらったんだ。

……俺も、普通の過激な芸術家なら殺人をしてまで芸術を押し付ける様な真似はしないと思う。純粋に、芸術性で不満をぶちまけるんじゃねえかなと…今まで通りな。しかも、その場に習作って言うのかね?活動の根本になるような作品があったが…どれも貴族に対する不満は見えても、それをその辺の人間に無秩序にぶつける物ではないと感じたんだ。それに、ゲリラ的に置いてあったって言う作品は何かを伝えるアートと言うよりは……狂気に触れて『やってみた』様な。そんな印象を受けたな…

アンタはこの話を聞いて何を感じたか…それを聞きたい。
あー、なるほどな。そいつはすまなかった!(相手の耳を見てハッとする)次からアンタに出す時は緑茶にしようか。紅茶だとどうにも、高めの温度で淹れねぇと美味くならんからな。
(不覚にも「可愛いとこあんじゃねぇか」と笑いが込み上げ、噛み殺すように耐え)

お察しの通り俺は純種だよ、クロウタドリのな。
火の無い所に煙はたたねぇ。今までマントゥールの周りで不吉な事は幾つかあったらしいが、今回は度が過ぎている。
そう考えると他の介入があるってのは妥当な考えだな……。俺自身は魔種と関わり合いがねぇが、最近起こった事件の数々は、確かに奴らの匂いを感じるぜ。

…………。同封されていた調書はそういう事か。
(手紙を懐から取り出すと、何処から仕入れてきたのか『ジョンボードクラブ』の依頼についての調書が添えられていた。加えて過去のローレットの絵画・芸術が絡んだであろう資料も分かりやすくまとめられている。筆跡は確かにランベールのものだ。)
読んだ限りだと、何かに"歪まされた"ようにしか思えねぇ。
芸術家ってのは作品で他人の心を揺さぶるのが仕事だ。ある種洗脳に近い事すらできるからこそ、禁忌を犯さないようにするのが暗黙のルールでもある。
……稀に悪意なくそれをやっちまうバカがいたり、製作者が意図せず絵画に神秘存在が宿る(※シナリオ「絶対零度の美」)なんてケースもあるが、それは置いといてだ。

少なくとも、こいつらだけのせいじゃない。想いを捻じ曲げて後押しする声……。そいつのせいに違いないな。
ん、ありがとう。毎回熱い飲み物出ると冷まして飲むんだが…話しをするのがそこまで上手くなくて、間を取ろうとして口にしたら火傷して墓穴掘っちまって…そろそろ覚えろよって自分でも思うんだが…(それ以前に好意で出されてる茶を自分から上手く断れない。そんな世渡りの下手さを相手には感じ取れるかもしれない)

やっぱそう思うか。お伽噺(シャイネン・ナハト)の魔種は狂気の伝染に付いては触れてないが、他の今までの調べや噂と併せて考えると『魔種になったが最後、感染源としてしか生きられない』…そんな存在になるってのが良くわかる。

あの噺は大人になって物事を知って耳にするとおっかねえよな。

……その何かが『声』、らしいな。俺も依頼に行った時、縛り上げた奴に仲間が尋問をしてた。それを警戒して聞いてた時に「湧き上がるような声だ」、と。

魔種が何処かから呼び声のようなものを発してるなら辻褄が合う。ローレットの調べだと魔種化するにはそれなりの素質が要るそうだ。…イレギュラーズの中に素質持ちが居ても可怪しくねぇんじゃねえかな。パンドラを持ち、奇跡を起こせる素質を持つなら、堕ちる素質も持ってそうだろ?

…………天義辺りが黙ってなさそうだがな。(天義。それを口にする時に苦虫を噛み潰したような顔を一瞬させた)
俺も口は上手い方じゃねぇ。おまけに見ての通りのアル中だ……大抵の奴ァろくでもねぇ酔っ払いだと思うわな。(自虐しながらニヤリと口元を緩ませシニカルに嗤う)
こんな男の話を真面目に聞きに来る変わり者はアンタくらいだぜ。

今のところ『ジョンボードクラブ』が狂った後の作品から狂った奴だとか、他の狂人と化した奴らから共鳴している奴らはいないように見える。
となると本当に"音"と同じ広がり方をしているのかもしれないな。
空気中を波状に、縦波で。そこから拾えた奴だけが声に従っていく――……そう考えると根本さえ断てれば収まりそうなだけ救いがあるってもんだ。
声の元が複数なけりゃ、の話だがな。

お伽噺ねぇ。この歳になってまたそんな懐かしい話を引っ張り出してくる事になるとはな。
だが、まぁ納得がいく。……狂人達に対する依頼、妙に"きっちり殺せ"って要望が多いだろ。
依頼人が仲間の報復のために頼むにしてもキナ臭ぇ。
仮にイレギュラーズが捕らえて生かした奴らも、その後どうなったか分かりゃしねぇしな。

……もし、その声に従って力が得られるのなら……何だかんだでローレットを中心にまとまってる俺達もバラバラになるかもしれねぇ。覚悟しといた方がよさそうだな。

(相手の表情を伺うと、暫く押し黙り俯く。カマかけの通り何かあるようだった。)
奴らどうせ俺達が何もしなくたってブチ当たりに来んだろ。そういう国だ、あそこは。
確かに、作品からってのはねえな。

…『魔種』って言うくらいだ…種としての意味なら、個体って限定は出来ないだろうな。

それな。正直、殺すか捕らえるかってのは「殺す」ってのが含まれた時点で後々処理するのは目に見えてる。生死不問ってのはそういう事だ。…だからこそ、殺す前になにかしら聞いて置こうと思った奴が多かったんだろ。

……力に目が眩んで、か…。俺の家族で、家族を守れるなら”そう”なっても良いとか言ってる奴が一人いて…俺は気が気じゃない。

…アンタさ、天義に関して詳しいだろ。(チラリと先ほど目に入った描きかけの絵画を示し)
俺はあの国が嫌いだ。今はもう下手に喧嘩を売る気はないがな…。
守るモンがあるうちは、そういうバーサクみてぇなモンに手を出すのは悪手としか言いようがねぇけどな。

……詳しけりゃなんだってんだ。喧嘩を売らねぇってんなら関係のねぇ話だろうが。
(さらりと前髪をかき上げる。鋭い黒の相貌が少し威圧的に相手を見据えた)
刺し違えてでも殺す。ーー……それほどに憎んだ女があの国に居る。
それだけだ。
追放された身だが、俺ァあの国で半生を生きてきた。醜い面もありゃ、愛おしく思える面もある。
愛憎入り混じってんだよ。
ああ、成程。ーー……そうか。
別に、ただ単に俺の嫌いな風景が目に入ったもんで。…アンタの絵にケチ付ける気はないが、俺の今までの人生の半分憎んで過ごした国だから…つい。

…俺は、当時俺の世界だった両親を目の前で殺されて、弔う暇もないまま、天義に連れてかれた。その後は労働力として使われたなァ……(眼が虚ろにどこか遠くを見詰め)

…ああ、イカンな…。やっぱまだキツイ。変な空気にして悪かった。
…………。いや……いい。おかげで火がついた。
(酩酊していたようにフラつく身体の揺れが、まるで演技だったかのようにぴたりと止まる)
未完成とはいえ、伝えたい思いとは別の思考を呼び起こしちまう。それは俺がまだ画家として未熟な証拠だ。
いつか……どんな俺の絵を見ても、アンタが喜べるように精進する。
……伝えたい?天義の…よく見かける女神像の絵、だろ?

……俺の両親を殺す、その子供に洗脳教育するのに利用されてる神だ。…こんなの、……。(『神じゃない』。そう言葉に出そうとして、カタカタ…と手が震え始め、唇を噛んだ)

……そう、か。そうなると…いいな…
俺が彼女と初めて出会ったのは、孤児院の庭に新しく設置された時だった。
……一目惚れだった。
絵画のモデルとして師匠の家を訪れたどの女性よりも、無垢で神聖に思えた。

生き方が違うだけで、同じものを見てもこんなに受け止め方が違う。
辛いことを思い出させちまったのは謝るが、そういう視点の違いに気付く事が出来れば、イレギュラーズに立ち塞がる新たな困難も突破口が開けるかもしれねぇな。
(女神像の絵に布をかけて見えないように配慮する)

なるといいじゃない、俺がそうさせてみせるさ。
それが画家のプライドってやつだ。
(やると決めたら断言しきる。匠らしい頑固さで言い切ってから、ふと酔いどれのフリをしそびれた事に気付いた)
…………。
…憎悪で動いてきた…それを、抑えるって家族と約束したから…そしたら恐怖の方が勝るとか情けねえ…(此方に配慮してくれたのを見てありがとう、と軽く頭を下げる。)

…神自体は穢れて無いのかもな。人間がいい様に利用するってだけで。
……ところで、アンタから酒の飲んでたのから匂いがしなかったんだが、やっぱ酔ったフリだったか?
情けなくはねぇだろう。痛み、恐怖……そういうのは生命が危機に気付くための大事な本能だ。
それに気付かねぇで好き勝手やる奴は大抵早死にする。
一緒に生きていたい家族が居るんだろ?ならその感覚を大事にしておいた方がいい。

そうかもしれねぇな。信仰もナイフと同じだ。扱い方で誰かを傷つけることも、救う事もできる。

何だ、そうか。獣種じゃあ確かに最初からバレバレだったって訳かい。
(こっぱずかしくて頭を掻き、目を逸らす)
天義から追放された後、俺も擦れた時期があってな。
それでも下戸で飲めねぇもんで、結果酔ったフリの悪癖がついちまった。
……あの悪女からの拷問で染み付いちまった手の震えも、アル中だって言やぁ深掘りされなくて済む。

イレギュラーズになって拾い直した命を、そうやってゴミ屑みてぇに磨り潰して生きるつもりだったのさ。
…確かに、危機感に蓋して、死へと早足してた…。そうだな…うん、そうする。家族だけじゃなくて、友人とも生きていたいって思ってるし

俺は最初、酒の匂いしねえのに足取りがおぼつかないのと、手が震えてるのを見てアル中よりヤク中か?って疑ったけどな。それにしちゃ歯はぼろぼろじゃねえからフリなのかなって。

下戸なのか。大変だな?(ザルからは下戸の気持ちは判らねえっていう疑問形だった)

…つもりだった?
おう。自分のトラウマでも仲間は大丈夫だったりする場合もあるし、大事なのは仲間のうちでカバーしあえる事だな。
誰かの励ましで震えも止まる事がある。

……ボロボロになった俺を、ローレットの仲間が支えてくれて……このアトリエで、かけがえのねぇ仲間が出来ちまった。
俺が復讐者である事を知った上で、側に居てくれる奴もできたし……な。

そういうのは早くツッコメよ!?
(聞けば聞くほどバレバレなので、頰が恥ずかしげに赤らんだ)
まぁ、酔いどれのフリしてりゃ周りの警戒も薄らぐ。おかげで油断させんのは楽だけどな。

さて、話すべき事は話したか。ほかになにか聞いときてぇ事はあるか?
…俺と境遇だけは少し似てるのかね…。俺の場合はそうやって素直に受け入れられなかったけどさ

んなこと言われても…フリするくらいだし、事情あんのかなって思ってたから…つか、この部屋、絵の匂いしかしねえしすぐバレるんじゃねえの?中身抜いた酒瓶でも転がしといた方がいいんじゃねえ?いくつか蓋開けてさ。(終いにはアドバイスまでする)

……ランベールからの手紙内容。なんでアンタが『ウイスキーの川に沈めてやる』って怒ってたのかがすげぇ気になる。所長に注意もしときたいしな
歳をとって丸くなることを覚えたのさ。それに……俺が倒すべき相手はある程度の地位を天義で得ている。言い方は悪いが、倒すためには何でも利用しねぇとな。

(矛盾どころかアドバイスまでされ始めると、居たたまれなくなって赤らんだ顔を隠そうと両手で覆った)あー、分かった!分かったよ!別にバレても痛くねぇ奴にならいいんだ!

(理由を聞かれると、顔を隠したまま肩を落とし)
知ってたんだよ、どういう訳か……天義での俺の顔を。そいつを交渉材料にしてきたもんで焦っただけだ。
……銀影というか…ランベールの方かね(顔を赤らめた辺りはスルーしてからポツリと呟き)

…なあ、アンタは天義の在り方について不満ってあんの?その、…俺が「そんなの神なんかじゃない」って言ったら…裁く人間?(これを口にしたら最悪殺される。身体をこわばらせ、密かに臨戦態勢になりながら問うた)
……お前弄るだけ弄っといて鬼かよ。

(神じゃない。その言葉にざわっと背筋が凍る)
ロードさん。アンタその言葉が不正義だと分からねぇ訳じゃねぇだろう。興味本位でそれを口にしてーー……生きて帰れると思ってんのか?
…………俺は神を愚弄する気はない…信じないわけでもない…その上で、アンタは自分の都合での神に従って俺を殺す人間かどうか、聞きたい…。(武器に手を伸ばしたいのをもう片方の手で抑えつつ)
興味本位ってのは否定できない。アンタが天義の人間だと知って、あの国の”正義”に疑問を抱いてるのかを聞きたくなった。

俺は、子を護る為の些細な嘘をも断罪する、あの国の風潮が大嫌いだ。俺の親は、俺の分の明日への糧だけでも守ろうとして、それ以外の食料を渡して…もう無いと嘘をついた。子供一人にすら慈悲を与えない神なんて、神じゃない…両親はその言葉を口にして殺されたんだ。

神を愚弄する言葉を吐いた理由を知って、それでも生かして帰さないって言うなら…俺はこの場から力づくで帰らせてもらう。俺は家族と、周りと生きるって決めているんだ。…俺が今ここでアンタに殺されたら皆を悲しませるし、俺みたいな人生を歩ませるかもしれない。

勿論、アンタの未来を潰す事もしたくないんだ。
俺もそもそも不正義の烙印を押された側だ。
罰を受けている最中に空中庭園によばれて、命を繋ぎとめたに過ぎん……断罪する筈もねぇ。

愚弄する理由なんざ、された側から見たら極論「どうでもいい」んだよ。信仰心ってのは神と信仰者の一対一のものだからな。
アンタが吐いた暴言は、グラオ・クローネでサンを待ってる奴に「そんなものは居ない」って言ったようなモンだぜ。

それが真実であれ嘘であれ、他人の希望をけなす行為はやめておけ。……長生きしたいならな。
(武器を持つ代わりに窓辺へと近づいた。閂を外して薄く開く)
(一陣の風が窓の隙間から吹いて、身を任すように流れるような動きで変化する。窓辺にちまっと小さなクロウタドリが立った)
……そう、か…。(暗に殺す気が無いと言われて深く息をつく)そうだな…それも分かる…数年とは言え、あの国に居たんだから……

本当に国の正義や神を信じてる人間が多い…だから、それ以外は悪なんだ。俺が、あの国に順応できてたらこの傷もきっと貰って居なかった。自分でその場から逃げれた幸運と、拾ってくれた師に偶々会えた幸運…。今、アンタが天義を抜けた人間だった幸運…俺は、運がいい…。……神に感謝しねえと

……?(急に姿を変えた相手に首を傾げ)
アンタほど自分を「幸運だ」なんて言いながら不幸せそうに目を濁らせる奴ァ久しぶりに見たぜ。
(今も何処かで働いているであろう白衣のイレギュラーズを思い出す。
ちょいちょいと嘴で飛び出した羽を綺麗にしてから)
……ちょっと待ってな。
(パタタッと小さな羽を羽ばたかせて窓辺から飛び立つと、すぐに何かを咥えて戻ってきた)

ロードさんは考え過ぎなんだよ。天義に復讐しないんだろ?「たられば」なんざ後悔しか募らねぇんだから、もうちょっと肩の力を抜いてもいいんじゃねぇの。……ほら。
(持ってきたのはアトリエの庭に咲いていた鈴蘭の花)
今はそんな風にしてるつもりはねえよ。俺は周りと家族のお陰で生きたいって思って前を向けたし、俺の復讐なんざ両親を悲しませるものでしかないってのにも目をしっかり向けられた。

……今はただ、…天義が怖い。俺の周りに、あの国の思想を持った奴が居る事が、恐怖なんだ。……俺の周りは天義の信仰と違う神を崇める奴も居るから。

………?鈴蘭…?(クロウタドリに差し出された花を受け取り不思議そうに相手を見る)
それならいいんだけどよ。

……ま、幻想を出ない限りは今んところは大丈夫だろうよ。事を起こしてもその思想を理解する奴が少ねぇし、通りがけの衛兵なんかだって天義の強硬派みたいな奴を見りゃこっちを護ってくれるさ。
仮に天義がこっちに攻めて来たとしたら……その時はローレットの連中が黙っちゃいない。

鈴蘭の花言葉は「再び幸せが訪れる」。
人生には何かしら波がある。俺達ほどの歳になって挫折を経験した事がねぇ奴もいないだろう。
アンタが過去に多く不運な目にあったなら、その分これからは幸せな事がやって来るさ。
……なんて、花に詳しい奴からの受け売りだけどな。
…アンタ、良い奴だな。今日初めて顔合わせた俺を気遣ってくれた上に、こんな花までくれるなんてさ…。

……あとさ、その姿…一発入れて、こう。…本能が疼くというか…転がして遊びたくなるから人間の姿取ってくれねえ?
ツラが怖ぇから花送れってアドバイスを受けてだな。だが……考えてもみろよ。
いい歳した中年オヤジが近いぐらいの男に一輪の花を渡すなんてすさまじい絵面にしかなんねぇだろ。
(ふぅと息をつき、ちょこちょこちまちま、丸っこいふわふわの身体を揺らして小さく跳ねながら移動する)

一発?……、………!!!
まあ、わかるけどな。…つかさ、そっち戻ったから…
(グググ…と身体が黒い雪豹へと変化して)俺大型のネコ科だからな?相手の種族見極めねえと危険だぞ…ワンパン入れたくなるの抑えるのきついからな…
あぁ、確かにこりゃ狩猟が得意そうだ。
だが俺だってそう簡単に狩られるようなタマじゃねぇぜ。鳥には鳥の機動力や飛行があるからな。
……まあ、猫おちょくってる鳥は町中でよく見かけるな?

っと、この姿だと部屋に毛が舞う…
(伸びをする様にして人形になると立ち上がり)流石にアンタで遊ぶ気はねえよ。…話し、聞かせてくれてありがとな。
図体デカい分、からかって万が一があったら重症間違いねぇけどな。(けもとじゃれて重症ステータスはちょっと恥ずかしな……と眉間を人差し指で押さえた)

構やしねぇよ。代わりにクソ探偵に貸し一つだ。
……と、もし戻るんならアイツ宛の荷物を頼まれちゃくれないか?
(そう話してアトリエの隅から片手で持てるくらいの紙袋の小包を出してきて)
……否定するどころか肯定せざるを得ねえな…(重傷負わせてはいないが兄貴分にイベントで戯れて説教喰らった過去を持つのでそれしか言えない。勿論、本当に戯れの範疇でだが。)

…ん?(小包を受け取り)……一応、失礼承知で聞くが危険なモンじゃねぇよな?
……他の原種も大変なもんだな。ちょっとだけ同情するぜ。
(街角でパンくず撒かれて思わず食らいついた苦い記憶が蘇る。本能だもの、と自分に言い訳しながらも眉間の皺が3割増しになった)

嗚呼。梱包はしっかりさせたから大丈夫だと思うが、壊れやすいんで衝撃には気を付けてくれ。
…?おう。(そういう体験があるのだろうかと首を傾げるがスルーしておくことにしようと)

ん、わかった。とりあえず届けるのと報告だな‥。アイツ仕事ちゃんとやってんのかな…寝てそうだわ。(ブツブツ言いつつ扉へと向かい)

んじゃ、また顔合わせたときにはよろしく。荷物、届けとくわ(そう言うと部屋を出る)
おう。またな、ロードさん。
(部屋を出るアルクへ手を振って見守り)

さぁーて、俺もぼやぼやしちゃいられねぇ、気合い入れてくか。

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