お店の入口にある、呼び鈴がおいてあるカウンター。
小さな呼び鈴に、勘定用のキャッシャーを
手前には何人か座れる試し読みのスペース
今日も店主は気ままにおそうじ

【通常のRPスレッドです】
【火気厳禁です】

そういうものか。
…考えるのを止めてはいけないのか。

…なぜお前は…そんなに良く、する。
本も、買わない…わからないから。
…クッキー…は…後で、お金を払う。

ある程度は動かすことがいいと思いますよ
考えることでまた成長するかもですからね

わざわざ来てくれたお客様…というのもありますが
そうですね…少し興味がわいたから、でしょうか？
あぁ、たまにお話に来ていただけるのであればお代は不要ですよ
それが私にとっての価値になりますので

……無駄だ。
…成長とは…必要なのか。…私にそれは、不要…………その、はず…。
ただ、必要なことが行えれば…それで…

…興味？…私にか？
……私にそれだけの価値があるか、疑問だ…。

必要かどうかは人によるかもですが、成長できることは良いことだと私は考えますよ
過去の、成長する前の自分よりも良くなってると取れますし

価値は自分だけで決めるものではありませんから
私は、リジアさんに興味がある　それが私からの素直な気持ちですからね

……私は…少し、それは………いや、お前には不要のことだった。(言いかけたままやめ)

…そう、か。
……興味とは、なんだ。…お前の興味とは…。
お前は…私の何に、興味を抱いている。

…むぅ？

そうですねー…色々とありますが強いて挙げるとすれば…
……無知さ、になるのでしょうか？
ある意味心配とも言うのでしょうか…

…無知…い、いや…無知？
……変だ、おかしい。何故そうなる。
わ、わかっている…知らないことなど、ない。多分。(すごく目を泳がせ)
…何故だ、何故それが興味になる…！

あはは、そんなにあわてなくても…
知らないことがあると困るでしょうし、何よりせっかくの縁ですからね
色々と心配になってしまうわけです、いろいろ　ね？（くすくす

な、なんだその色々とは…
心配されるようなことをしているのか私は…！？
…や、やっぱりお前は変だ……

まぁ起こすかもなーとは考えていますよ？
老婆心？というのでしょうか、おせっかい焼きなわけです私
ふふ、変で結構ですよー（くすくす

そんな心配など無用だ。…私がそんなことを起こすはずがない。…多分。
老婆…？冬葵は老婆なのか…？
…む…な、何がおかしいんだ……(困ったように頬掻き)

その多分というところですよ…（苦笑い
まぁ、そこまで若くはないかなとは…数字は秘密ですっ
何でしょうねー、無知を指摘された時の反応が新鮮でちょっと笑いがこみ上げてきまして…？

……多分など言ってない。(目を逸らし)
…秘密なのか。…大したこともなさそうだが。
…………………無知では、ない。そうではない、はず。きっと…。(ぼそぼそ)

ふふ、そういうことにしておきますか
それはそれで傷つきますねー…まぁ大したことないのは否定できない所ですが
そういうリジアさんこそ、おいくつなのですか？
ふむふむ、まぁ無知は言い過ぎかもしれませんが…
知らないことがまだまだたくさんありそうですから、私の知っている物でよければ
いくらか享受することもできるかなと？

知らない。曰く、100年は眠り続けていたようだがそれすらも曖昧な事実だ。
…そも、年齢など我々には数えるに値しない。
役目を終えるまで、この身は残り続けるという事実があればそれでいい。
……お前が、教える。…勝手にしろ。
私は…大体知ってる。…大体。

（大体ってどのくらいを指してるんだろう…）
役目、ふむ…
差し支えなければそれの内容も聞いてみたいのですgあ、よろしいです？

…物の崩壊と生誕。それを見届け、導くのが刻天使たる我々の役目だ。
万物は世界の理を廻り廻る。生き物に限らず、物も、自然も、概念すらも…いつか滅び、生まれる。
我らはそのひとつの生死を導くべきものだ。

導くべきもの…ふむ、理を司るようなものでしょうか？
生死を導くとなると…天使でありつつ、死神であるような？

…天司と天使は違う。我らは何も司らない。ただ、そうあるべきとされる機構のようなものだ。
お前達の言うところの崩れゆくための必然事象だ。永遠に残り続ける物など存在しない。が…物は生き物に比べ長く残り続け過ぎる。故に、破壊し、終わらせる必要がある。

成程、ある意味モノに対してのリセット…もしくはシャットダウンというところですか
…そういえば１００年眠っていたと言ってましたが、活動周期的なものがあるのです？

…いや、そんなものは無い。
私は、そういうふうに動けなかった。
いわば欠陥品だ。破壊した出来ず、導くことが出来ない…新たな存在としても導けない私は、そうあれなかっただけだ…。

…そうあれなかった？
…月並みで申し訳ないですが、私にはリジアさんが欠陥品…のようには見えませんが…
導くことができない、というと…壊したらそのまま、ということですか？

……そうだ。
かつて、そうであったように、ここに来ても……
私は破壊する。力が完全に戻らなくとも…それは変わらない。

…うーん…
否定するわけではないですが…破壊だけの人生…なんだか私にはさみしく感じますね
破壊はお役目なのでやめることはできないでしょうけど…
何か、そうですね…拠り所、生きがいになるような何かを、見つけた方が楽しいと思いますが…

…私は人ではない。お前達とは違う。
何故、お前が寂しく感じる。分からない。
お前がそうである訳では無いはずなのに。
楽しい…そうある必要があるのか。実感が湧かない。

いえ、私が楽しいと感じていてもリジアさんが感じていないのであれば何か…
そうですね、寂寥感とでもいいますか　そんなものを感じてしまうわけです
自分勝手な考えなのは分かっているのですが、できるならお話している人が
幸せを感じてもらっていたほうが、自分だけよりも多くの幸せがある…
そう、私は考えてしまうのです。

……分からない。お前は、お前だと思う。
私の事が、お前に関係するのか。……何故だ。
………そうであった方が良い事をする。そういう事ならかろうじて理解出来る。

…さぁ、なんででしょうね？
よく私にもわからないんですよこれが、理屈としてはそのほうがいいということなんでしょうけど…
まぁ私のエゴということで、聞き流してくれても？

…生き物の考えは難しい。
エゴ…？というのは聞き流すことなのか。
…ともかく、だ。私は不出来なのだろう。
故に、こうしてここにいるのだろう。

えぇ、聞き流しちゃってください。
不出来かどうかは私には判断できませんが…でも、リジアさんは前を向いてますよね？
でしたら、自信をもっていいと思いますよ　リジアさんはきっとできる人ですから

……お前は…変だな。
…私がそうでない事に悲しいと思い、私が不出来と思う事に出来るという。

…それはいい。…他の本……よこせ。(話を逸らすように目線を本に移す)

妙なものでしょう？
まぁそれだけリジアさんのことが気にかかるということです

はい、わかりました…今度はそうですね
あぁ、では今度は小説などどうです？（何冊か見繕い
どんなのを読んでみたいです？

…それが変だ。

どんな…どんなものがあるのかがわからない。
冬葵に任せる。お前がよく見るものでいい。
どうせ、よくわからない。

ふふー、まぁ変ですよー　まぁなんとなくそう思う気持ちは私の中で整理できましたが

ではそうですね……「つばさものがたり」、こちらはどうでしょう？
リジアさんとはまた違った天使のお話で、家族について描かれている物です
一読してみてはいかがでしょう？（お茶などのお代わりを用意しつつ

……お前だけ、ずるいな。

…家族とはなんだ。
……生き物の天使の事は、よく知らないが…(じっと表紙を眺めたあとにゆっくり頁を開く)

ふふ、まぁいつかこの気持ちを共有できたらいいですね

そうですね…意義としては、血縁のある一緒に暮らす人に対する認識　でしょうか
天使はこの場合は…見えないけどそこにいる、最初はスピリチュアルな存在と考えてもらえば
難しい感覚かもしれませんが、わたしはちょこっと潤んじゃいましたね　この作品を読んで
（カップをちょっと傾けつつ

……何時だろうな。

血縁か。私には無縁のものだ。
…なぜ、血縁であれば大事にせねばならないのか。他のものではダメなのか。
…分からない。
生き物が何に縋るのも自由ではあるが…認識出来ないものに縋る心理も理解出来ない。
難しいな。

ふふ、いつかきっと？

普通であれば、人間が一番最初に認識する関係性だからでしょうか…
最初であるがゆえに、関係性への絶対的な基準ともなりうるわけですから
蔑ろにしては、その人間との関係性もひょっとしたら蔑ろな可能性も出てきますし
逆に尊ぶのであれば、関係を大事にしているという可能性もありますゆえ？

最初か…そのせいか。
よく分からない。私のその物差しは存在しない故に。
縁というものは、重んじるものなのであろうが、それがお前の望むものかもわからない。
………私に期待をするな。そもそも、生きている場所が違ったのだ。

大丈夫ですよ、確かに望んではいますが　私とリジアさんでは見てきたものや価値観は違いますからね
だから、わたしはリジアさんを理解したいし、私の考えも共有したいのです
…ふふ、ご迷惑ですかね？　でしたら考え方を改めないとですが…

…そこまで、理解していて…お前は………謎だ。
…だから…私を理解、する？
迷惑…では無い。好きにすればいいと思う。理解出来るのであれば、そうするといい。
だが…私にお前の考えを共有だと……
そんなこと…出来るとは思わない。

ええ、好きにさせてもらいますね　好きですから
でもできないといわれると人は燃えるものですからね、頑張りますよ？

…好きにしろ。お前の言っていることは本当に理解できない。
……生き物とはこういうものなのか…？
…話を繰り返させるのも時間の無駄か。…いい、冬葵、他の本だ。(そっけなく本を返す)

ふふ、そういうものですよ（くすくすとしてから

おっと、ではそうですね…………（受け取ってから立ち上がって本棚へ向かい
ちょうどいいですね、その他者への気持ちというのを学ぶのにちょうどいいお話がありました
「レ・ミゼラブル」という本です。以前旅人の方から譲ってもらった本ですが…（すっと差出

(手に取り)…長いな。
…他者の気持ち…つまり、お前達の感情だとかそういう話か？
そんなもの、目で見えることでもあるまい。学ぶ……理解できるものなのか？(軽く読み進めていく)
…仮に理解できるものだと言うのなら……苦労しないのだろうな…

少々長めのお話ですね、まぁゆっくり読み進めつつお話しできますから

これ一冊で理解できる感情ではないかもしれませんが、それでも切欠くらいになってもらえればなー、と思いまして？
それに、姿勢として理解できるのか疑問に思ってくれるようになってくれて少しだけ嬉しいですね
時間はたくさんありますから

…そうだな。時間なら、いくらでも。
……私が理解したところで、お前の益になるかが不明だが…(ページを捲る)

……本当に長いな。そして、少し難しい…難しいわけではないが難しい。
…あまり、この男が何を感じているのかがわからない。

まぁまぁ、益になるかはなれば嬉しいくらいですからね
ひとまず今は私の好きなものを共有できていることが嬉しいということで

あはは、気軽に読めるものではありませんでしたね…
最終的には肉親の情を感じて、という展開の部分がありますし　これが家族への愛という例、とでもいいますかね？

お前の…好きな物？

…合理的ではない。最適な解であるならば、もっと存在するはずだ。
……けども、それで良いとするのが生き物なのか。
今の私には遠く、理解に及ばぬし…及んでいいものか。分かりかねる。

ええ、私は本という媒体を持って何かを知るというのが好きだったので
好きかどうかはまだわからないですけど、本から何かを得ようとしてもらっているので
私の思い込みかもですが、共有できていいなぁと？

人間誰しも、最適を選ぶとは限らないですからね
直面してみたいことには語れませんが、私はそれがいいと思いますよ
ふふ、でも遠いだけであって近づくことはできますから　理解はこれから考えるとしても
ちょこっと覚えておくと、今後他の人間の行動に理解が及ぶかもですよ？