PandoraPartyProject

ギルドスレッド

紅殻町家

居間:風花の冬

入って直ぐの広い座敷。
火鉢に衣桁、煙管盆。床の間には冬の花。

格子窓から外を覗けばはらはらと雪が降っている。

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寒い~もう嫌やわぁ
(姉に擦り寄って)
姐さん焔式出してぇな
(ほろほろと落ちる雪から逃れるように、竹笠を被った少女は足早に歩を進める。冬の空は気まぐれで、途端に降る雪が、非力な少女も同等に体力を奪っていく。)

 「あ。」
 (そんな急ぎの最中、何を思うたのか。少女は足を止めた。目に映るは紅殻格子)

「懐かしゅう、ございますね。」
(胸中に浮かぶは郷愁と、僅かな不安。混沌に喚ばれる以前の出来事に思い耽りながら、ぼんやりと紅殻格子を眺めていた)
何言ってンだい、ンな事したら炭になっちまうよ。
何よりお前、あたしよりも寒さに強ェだろう。
ったく仕様がないねェ、火鉢に寄っときな。…あン?
(カァンと盆に煙管を叩きつけて灰を捨てる。ふと外を目をやり少女の姿を見受けると、格子窓から声を張って)
そこの!こんな日にこんなところでどうしたンだい。
こいつァまだ降るよ、急ぎじゃねェんならこっちお上がんな!
 「ひぅっ。」
( 声が聞こえた、紅殻格子の奥の方。思わず肩をビクリと揺らし、不安げな垂れ目で格子窓から見える女性を視認する。怒られるのだろうかと、ビクビクした様子で家に近付いて戸を開く)

お、お邪魔致します……。
(まるでボールを他人の敷地内に入れてしまった子供のような、しゅんとした顔を覗かせた)
(お座敷からひょっこり顔を覗かせ少女の姿を捉えると、きゃあと歓喜の声を上げぱたぱたと近寄ってゆく)
かいらしい子ぉ、お人形さんみたいやわぁ。
外寒かったやろ?火鉢あるさけ、こっちに来よし。お饅頭食べる?
それにしても綺麗な黒髪やなぁ…んー?どないしたん?
(項垂れる少女の顔を覗き込んでいる)
えっ、あっ、その……。
( 綺麗な人。それが少女が二人の姿を見た、第一印象であった。昔読んだ書物にて、一致する外見。彼女達は大人の女性だと、すぐに理解し得た。そんな少女からすれば、絵巻物から出てきたような美貌の存在が近付いてきて慌てふためかぬワケがない)

お、怒られると思うておりました故……驚いたと言いますか、お優しい御方と言いますか…。
(初めは言葉が詰まり上手く言葉に出来なかったが、混沌にての人付き合いの賜物と云うべきか、自分の意志を何とか言葉に為せた。ただあまり流暢とは言い難いが)
“怒られる”?
(目を瞬かせた後、合点が言った様に笑って)
ああ姐さん?口調が少ぉしきつくてなぁ、気にせんでええよ~
んもう、優しいなんて嬉しいわぁ
こないええ子に怒る理由なんてあらへんよ~ああこれ、どーぞ?
(クスクスと微笑んで、少女の側に座布団と、温かいお茶と饅頭を置く)

なぁ姐さん、やっぱり違う口調にしたがええんやない~?
(煙管の煙を吐き出して)
馬鹿言ってンじゃないよ、ンなみっともない真似出来るもんかい。

それでお前さん、何処かへ向かう途中だったのかい?それとも道に迷ったか?
まァ何にせよ、雪が止むまでは休んでいきな。
あたしゃ炯花、そいつァ妹の凍花。お前さん、名は?
は、はい……今日の宿を探しに、と。
(竹笠を外し、艶のある黒髪がより露わになる。入る前に疎らな雪を払い、引き腰で屋内へと入った。すると、お茶に座布団に饅頭と。至高なもてなしを断ることは出来ず「あっ、有難く頂戴致します…。」と座布団の上に腰を下ろす)

 烔花様に…凍花様で、ございますね。
綺麗な名前、羨ましゅうございます…。
(双眸の名を確認すると、いそいそと座布団の横に正座を行い)

わ、私。姓は春夏秋冬、名を明日(あけび)と申します…。私のような者を招き入れていただき、感謝致します……。こっ、こ、この御恩…永遠に忘れませぬ。
(床板に額を付けるほどに頭を下げ、礼を告げた。所謂、土下座というもの)
(ぱん、と両手を合わせて)
まぁ、宿?せやったらうちに泊まりよし。
お嬢ちゃん…明日ちゃん言うんやねぇ。名前もかいらしなぁ。
そない頭下げんと、かいらしい子ぉに手ぇ貸すんは当然やろ?
明日ちゃんやったら大大大歓迎やわぁ。
せやからほら、頭上げぇ。折角の可愛い顔が見えへんくてうち悲しいわ。
(袖で目を覆い泣き真似を始める)
えっ、えぇっ、お泊り…。
( 凍花の発言に驚いて顔を上げる、すると真っ先にに見えるは女性の泣く(真似をした)姿。わたわたと手を身振り手振り様から、容易に焦りの色が見える)

よ、宜しいのでしょうか……?
( 招き入れてくれた烔花にも、不安そうに目を向ける)
(泣き真似をする凍花を眺めていると、ふと明日の視線に気づいてそちらに目を向け)
ああ、構やしないよ。
宿探しってェと旅の途中かい?
旅、なんて…私めには恐れ多く。
ただの帰る場所のない、流れ者でございます……。
( 明日は小さく横に首を振った。故郷もなく、余裕もなく、自分の価値すらない分からない世界。そんな中で立派に「旅人」を役職としている者からすれば、自分など些細な存在だと答えた)

もし、そのっ、良ければ……何かお手伝いを、あの…!
( せめてものお返しとして、何か出来ることはないかと主張する。家事の経験は乏しいのだが、ほんの少しでも役に立ちたいと思うようで)
(ぱっと泣き真似を止め、頬に人差し指を当てて小首を傾げる)
流れ者?…ああ、もしかして明日ちゃん、異界から来たん?
異界の子は家の無い子ぉもまだいてるやろしなぁ
(そう言いながら立ち上がり、箪笥の方へ向かって行く。その引き出しの一つを開け、色とりどりの着物を何枚か手に戻ってきて)
お手伝いなぁ、ほんならこれとかこれ着てみぃひん?
知り合いに貰てんけどな、かいらしいべべやし明日ちゃん似合うと思うんよぉ
うち見てみたいわぁ
は、はい。
何処か安心できる場所があれば、いいのですが……。
( 泣き真似だったという事実に、ホッと胸を撫で下ろす。言葉から察するに、二人はこの世界の住人なのでしょうか…と何処かに向かった凍花を見送りながら、考え込む)

まあ、綺麗な着物…。
( 口許に手を当て、色鮮やかな着物へ興味津々な目線を向ける。爛々と輝かせ、満更でもない様子だが、)

も、申し訳ありませんが…着付けの心得が無いのです……。
(名残惜しそうに目を伏せた)
安心できる場所ねェ…(考え込む様にゆったりと口元に煙管を寄せ、煙を吐き出し)
…ん?
あァ、お前さんが着ても良いってンなら着せてやるよ。なァ凍花?

……ああそうだ、比較的穏やかって意味じゃァ幻想の…何だっけ、バルツァーレク?って伯爵の領地が最初に浮かぶかね。
お前さんも特異運命座標だろ?幻想にゃァローレットがあるけどよ、バルツァーレク領へは行ったかい?
ほっ、本当でございますか?
是非に、私めに着付けをお教えくださいまし…!
( まるで先生、と言いたげな信頼の眼差し。着物を羽織らせてもらえる縁が無かった明日には、夢のような提案である)

バルツァーレク領、聞いたことはございます。しかし、未だ行ったことはありません……距離がありまして。
( 「お恥ずかしい話です」と頬を紅潮させて続けた。沸き立つ好奇心とは裏腹に、身体が虚弱故に追いついていないようだ。馬車の類を使えば日帰りでも行けそうであるが、まだ先の話になりそうで)
うんうん、構へんよ~
(嬉しそうににこにこと笑って)
ほな、もうちょっとしたら着せたるな
さっきまで外おったんやし、も少しあったまっとき
(後で着易い様にと着物を衣桁に掛け、自信も火鉢の前へと戻り)

ふふ、うちらもあんまし行った事あらへんよ?
明日ちゃんの言う通り距離があるさかいなぁ
まーでも、あそこは今シャイネン・ナハトでぎょーさん人おるやし、も少しのんびり出来る時に行くのもええやろな
なっ、何から何まで、本当に感謝致します…。
( 本来ならば金を巻き上げられても仕方がない程のもてなし、目一杯の感謝の気持ちを込めて、礼を告げた)

シャイネンナハト…此方の祭事と聞いております。凍花様、烔花様は参加なされるのでしょうか?
( ゆらゆらと。熱気を醸す火鉢から目を離し、明日は二人に問いかける。自分は未だ宿すら見つけていない身、しかし二人ならば気儘に参加出来るのではないか、と思考に至る)
ああ、練達の方に行っていたよ。
あそこは珍しい店も多くってね。

さて、と(衣桁の後ろから酒瓶と御猪口を取り出して)
年も明けた事だし一杯やるとするか。お嬢ちゃんも飲むかい?
“あの地” 以外で、新たな年を迎えるのは初めてにございます……あけまして、おめでとうございます。烔花様、凍花様。
( ふにゃりと、笑顔を浮かべる)

も、申し訳ありません…実は私め、裳着を行なっておりませんゆえ……香りだけでも。
( 要は彼女は、見た目通りの未成年。されど断るのも申し訳ないと感じた明日は、すすす…と、烔花に近付いて酒瓶を眺めて匂いを嗅いでみようと試みる)
うん、明けましておめでとうなぁ、明日ちゃん
(にこりと微笑んで)

裳着…ああ!せやったな、もうっうっかりしとるで姐さんっ
ほんなら明日ちゃんにはこっちあげよな〜何やったかな、正月の縁起茶や〜言うてはったけど
(そう言いながら、淹れた大福茶を明日ちゃんの前へ置き、自分用に淹れたお茶を一口飲んで、ほぅと一息をつく)

そういやローレットは仕事再開したらしいなぁ
うちらはもーちょい様子見やけど、明日ちゃんはどないするん?
……む、また天気が崩れ出したでござるな
(行脚の道中、ちょうど雪が強くなり出したころ。通りがかった家屋から数名の声が聞こえてきた気がした)

背に腹は代えられぬでござるかぁ。……お忙しい中、失礼いたす!我輩、旅のものでござるが、どなたかいらっしゃらぬか!
(あわよくばしばらくの間、雨宿りなどさせてもらえないかと期待して家屋の戸を軽く叩き、声をあげる)
ああそうだった、成人しねェと飲めねェんだったね。
…ん?
(聞こえた音に外を見遣り、ゆったりとした動作で戸の方に向かってゆく)
はいはい居るよ。どちらさんだい?
…んん?
(戸を開けて相手の姿を見受けると、はてと眉根を寄せる。手に持った煙管をくるくると回しながら)
あんた、前に何処かであったかい?
こ、これは…茶にございますね。
嗚呼、あゝ。この地にも茶が存在するのですか…。
( 大福茶を手に取り、湯呑みに浮かぶ水面を眺めた。自分の世界に馴染みのある飲み物、湯呑みに口を付けて、こくりと喉を潤す。とても、とても落ち着きます。つい表情が緩んでしまう)

わっ、私めも少し様子を伺います。
今や混雑してます故に、受かる自信もありません。
( 小さく苦笑いを浮かべ)


( お客人様、でしょうか…?)
( ならば邪魔してはいけないと、慎みチラリと客人に横目を向けるだけ)
……いいえ、初対面でござるよ
(苦笑いを浮かべつつかぶっていた笠を脱ぎ、雪を払う)

お嬢様方は……ご歓談の最中でござったか、お楽しみのところ申し訳ない
(露骨にならないよう家屋の内を伺うと、和装の美人が三人もいることの物珍しさにに内心少し驚き)

我輩は「佐藤」と申す旅の者で候
情けない話であるが、雪が強く途方に暮れていたのでござる
軒下で構わぬ故、しばし雪宿りをさせていただけないでござろうか……?
おやそうだったかい?そいつァすまないね。
佐藤だね、あたしは炯花。
ここらは冬になるとこーやって雪が降るからねェ。
ま、立ち話もなんだ、お上がンなよ。
(軒先でなど考えてもいない様で、当然とばかりに手招きして)
ん~?お客はんやろか?
(そう言って炯花を見送り)

は~成程、明日ちゃんの世界にあったんやねぇこれ?
(自分の湯呑にちょんちょんと触れ、中のお茶を示し)
知り合いが時々くれるんよ~、せやから何処かで誰かが作ってはるんやないかな。
ああ、もしかしたら明日ちゃんみたいに異世界の人かもしれんなぁ。

ほんまやねぇ、うちも受かる気せえへんわぁ。
もーちょいして遊びいこかなぁ、て思て。
炯花殿、お気遣い感謝でござる。では失礼いたして……
ほぅ、中は暖かいでござるなぁ……。火鉢も、久しぶりに見た気がするでござる
(軽く会釈をして、敷居をまたぐと、懐かしいものを見るように視線をめぐらすと)

ヤァ、見目麗しいお嬢様方もこんにちは、……こんばんはでござるかな?
屋根をお借りいたす「佐藤」と申す。しばしの間、お邪魔する故よろしく頼むでござる
(口元だけ笑みの形にゆがめて頭を下げる)
はっ、はい。
少々味は違いますが、おそらく同じにございます。味も絶品で、美味しゅうございますよ。
( 身体の底も温まり、ほんのり残っていた緊張感も解れる)
そうかもしれませんね…頂けるなんて、きっとお優しい方なのでしょう。

ご一緒出来ましたら、宜しくお願い致しますね。ただ、怪我せぬよう気を付けて下さいまし。
( 依頼の中には危険なものも少なくはない、やや不安そうな表情で凍花に注意を促す)


こっ、これはご丁寧に。
姓は春夏秋冬、名を明日と申します…私めも場所を借りてる身。お嬢様なんて大それた者では、ございません…。
( 湯呑みを持って、佐藤に小さく頭を下げた)
そうなんやねぇ。明日ちゃんのとこのもいつか飲めたらええなぁ。
うちらはこっちの生まれやさけ、余所の世界は知らへんのんよ。
良かったら教えてくれる?

おおきに、ありがとうなぁ。明日ちゃんも気ぃつけや?
(目を細めてふわりと微笑み、次いで新しいお客人に目を向ける)

おばんどす。凍花言います、よろしゅうな。
外寒かったやろ?ゆっくりしてってなぁ。
もし寒くなるようやったら言ってぇな、姐さんが火ぃ出してくれはるさかい(くすくすと笑って)
春夏秋冬殿も凍花殿もよろしくお願いいたすでござる。我輩から見たら、皆様美しいお嬢様でござるよ。まっことに
(一人で納得するようにうんうんと頷き)

ええ、外は冷えた故、招き入れていただき誠に感謝でござる!
……炯花殿は火を出すのでござるか?比喩表現ではなく??
(もしや爪から火を灯したりするのだろうかと、いろいろと妄想を巡らして首をかしげる)
は、はい。私めの知る限りの事はお答え致します。…とは言っても、あまり大した知識もございませんが。
( あはは、と小さく苦笑い)

そう、ですね…気を付けます。
今の私めは……どれほどの実力を有しているか分かりません故。
( 凍花の言葉に目を伏せ、横に置いた刀にそっと触れる)


あっ、ありがとうございます…。
( 褒められた、しかし未だ慣れない。挙動不審のまま礼を告げる)

あの…佐藤様は、旅人の方でございますか……?
あたしに頼むんじゃないよ、凍花。火鉢でもつついてな!
全くしょうがねぇなぁ…ん?ああそうさ、あたしは火が出せるギフトでね。
(佐藤の問いに煙管を置いて、指に火を灯す)
冬場や外じゃァ結構重宝するんだよ。

なァに、お前さんの世界については、あたしらよりお前さんのが断然詳しいのさ。
(だから知識量なぞ気にするようなことではないと言わんばかりににっと笑う。
再度煙管を手に取り、明日の触れた刀に目をやって)
そうだねェ…そんじゃま、お前さんは元は武人か何かかい?(空いた手でついと刀を指差して)
如何にも、我輩はしがない旅人でござるよ。最近は寺院や教会を巡ってござったが……
いやはや、こちらの世界は宗教観まで色々と混在していて見飽きぬでござるなぁ。
(ほくほくとした顔で火鉢に手を伸ばして暖を取ろうと)

ほぁー、まるで妖術、いや魔術の類でござろうか……?
兎に角、便利そうでカッコいいでござるな。
(火を灯す様子を興味深々と眺める)

そういう、炯花殿たち二人は…………
(華やかな衣服に容姿の端麗さ、座敷にある品々の質の良さから類推するに)
まさかお貴族様?いや、大穴でどこかの姫君などでござろうか……!?
あ、ありがとうございます。
そう言っていただけると、助かります…。
( 烔花と凍花の掛け合いをみて、くすりと袖の下で笑みを隠し)

武人なんて恐れ多いです…。
私めは……只の流浪人でございまする。
( 答えに少々言い淀んだが、首を横に振って否定した)


それはご理解致します。
宗教による統一が無いので建物も様々。他にも街並みや服装も違いますので、常に新鮮に覚えますっ。
( やや活き活きとした口調で同意するが、自分の状況にハッと気付いて「申し訳ありません…」と謝罪を述べる)
ふふ、姐さんは魔法使いやからなぁ
…ん~?ええ、ほんま?姫さんに見える?
嬉しなぁ、どないしょ~
(頬に手を当ててきゃあと破顔して)
ふふ~おもろいやろ?うちらも異世界からのお客はんがようけ来はるから退屈しぃひんわ

(にこにこと明日ちゃんを眺め)
ほら謝らんと謝らんと!
さっきみたいな明日ちゃんええやん、かいらしかったえ?もっと見たいわぁ
ええ、こちらは目新しいものが多くてまったく退屈いたしませぬな。
それに魔法使い殿というのも実に興味深うござる。
我輩はそういったものはまるで縁がなかった故、まっこと面白そうなものに思えるでござる。
(興味津々といった様子で頷き)

(ふむ、我輩も春夏秋冬殿はかなりの使い手とお見受けしていたでござるが、勘違いでござったか……)
(何やら複雑な事情がありそうだと察して言いかけた言葉をつぐみ、少し視線を向けるだけに留める)

うんむ、それくらいで謝らねばならぬなら、先ほどから遠慮なしにずけずけ物を言ってる我輩などもっと諫められるべきであるでござろう。
いったい、どんな折檻を受けねばならぬのやら、ヨヨヨ……
(わざとらしい口調でしなを作り、おどけてみせる)
そ、そのっ、私めの顔に面白味なんて…。うぅ、あまり見ないでくださいましぃ……。
( 嬉しいやら恥ずかしいやら、対応に困った明日は顔を紅潮させるばかり)


そ、そんなつもりではっ!?
佐藤様は探究心に忠実であり、真面目で素敵な御方でございます…折檻など、有り得ませぬっ
( 正座をしたままブンブンと首を横に振る。その度に三つ編みがふわりふわり)
ふんふん、ほんなら魔法~いうんは無かったん?魔法~…妖術?
(こてりと小首を傾げてみせて。ふと何かを閃いた様にぱんっと両手を合わせて)
ほしたら、話せる範囲でええさけ、佐藤はんの世界の話も聞きたいわぁ。
どんなとこなん?

…と、(おや?と佐藤はんと明日ちゃんのやり取りを見て、当てた手の下でにんまりと笑った)
せやよぉ、うちかてお巫山戯ばっかや言われるしどう詫びたらええか…(再び袖で目を覆い泣き真似を始める)
ヨヨヨ……、なんて、我輩は別に真面目でも何でもござらぬよ。ただ気になるものには目がないだけでござるよ
そういった反応を返しなされる春夏秋冬殿たちの方がよっぽど真面目で純粋でござる。
(一つ一つの反応を面白そうにくすくすと笑い)

我輩の世界……世界……でござるか。我輩の知っている世界は小さな里一つと沢山の書の中だけでござった。その時はそれだけで十分で、他にも世界があるなんて気にもしてござらなんだ。
物語の中では魔法妖術といった不可思議な類のものはいくつかござったが、本当にあったかどうかは……ついぞ知りえなかったでござるなぁ
(昔を思い出してしみじみと頷きながら呟く)
と、凍花様まで…!?
おっ、おおお屋敷に招いていただいてる身で、苦言を口にする事は致しません!
寧ろ楽しく拝聴しております故っ、どうかお顔を上げてくださいましぃ
( 途中。自分でも何を言っているのか分からなくなっているが、どうにか自分の答えを言葉に現そうとしている)


もう。佐藤様は意地が悪うございます…。
( 嘘泣きと気付いた明日。顔を赤くして頰を膨らます姿は、まさに網で焼かれた餅のよう)

…探究心、というものでしょうか。
佐藤様の持つ興味、それも一種の純粋だと私めは思うております。
( 最後には頰をしぼませ、小さく笑みを作った)
(さめざめと泣く(真似)をしながら)
明日ちゃんは優しいなぁ。
明日ちゃんが笑てくれたら元気になれる気がするわ…(よよよ…)
(泣き真似をする凍花にちらと視線をやり、いつもの事かと息をついた)
勝手にあたしを魔法使いにするんじゃないよ凍花。
それを言っちまえば座標は大抵魔法使いみてぇなもんだろう。

(佐藤の話を聞き、煙管の煙を吐き出して)
存外外の世界ってェのは広ぇよなァ。
きっかけがなきゃあ気づけねぇ。
その上異世界ときたもんだ。退屈しねェわ。
ま、外に出た方が良いかは人によるだろうけどよ、お前さんらはどうだった?
ん、む、好奇心も純粋でござるか……。精々、猫と同じく殺されぬよう精進するでござるよ……(予想外の方面から褒められ笑顔まで浮かべられては少し恥ずかしくなる)(少し口元を隠すよう顔をずらし)

勝手が違う故、大変なこともござるが何事も新鮮で楽しくて後悔はないでござるな(確認するように頷いて)
そういえば皆様、……特に姉妹お二人は今日まで何をしてらしたんでござるか?家業と申すか、路銀稼ぎと申すか……
えっ、笑顔でございますか?

………、
………………えへ。
( 口角をピクピクと震わせ、何ともいえない愛嬌が希薄な微笑み。意識して笑顔を作ることが、いかに大変か思い知ったのだった)


はい、精一杯精進致して下さいまし。
(「応援しております故。」と囁くように続ける。ふと佐藤の可笑しな仕草に、顔ならぬ面を覗いてみる。どうしました、と伺うように)
うちらの稼ぎ?んーなんやろなぁ…何に見えるー?なぁんて(くすくすと笑って)
や~でもうちは2人の方が気になっとるんよ。
異世界から来とるしなぁ、難儀してへん?こっち来てどん位なん?

(と、明日ちゃんの方を見てその笑顔に両手で口元を覆う)
かわええなぁ…!
うちの為に頑張ってくれたんやねぇ、嬉しいわぁ(明日ちゃんの頭を撫でようと近寄る)
あ、ありがとうでござる……?(深呼吸をして気を落ち着けようと深く息を吸う)

ふむ、何でござろうな……。実際、現実的な落としどころは商家さん、もしくはその娘さんなどでござろうか(大真面目に見た目や比較的裕福そうに見えた環境から推測をしているようだ)
難儀……いや、特にないでござるな。我輩は一年ほど前でござるが、気ままに旅をしているだけでござるし
あ、はい…ありがとうございます……。
そう言っていただくと、嬉しいです…はい。
( 撫でられるとは思ってなかったので、頭に触れられると目を大きく見開いた)

(深呼吸をしている佐藤を眺めながら、貰っていた茶を啜る。ふと、三人の会話に耳を傾けていると気になったのか、佐藤に問う)
衣食住や資金にも困らないのでございますか…?

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