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ギルドスレッド

ひきこもり亭

ひきこもり亭・広場[雑談]

(広場といえば聞こえはいいが、草は生え放題で荒れ放題のただの土地。奥に佇む屋敷に向けて、とぼとぼと猫背気味に歩いていく姿)

今日も…あんまりめぼしいものが落ちてなかった……。
このままだったら…どうしよう……。

沈みたい…、海の底に沈みきってしまいたい……。

(陰気な独り言を誰かが聞いているなど露にも思わず、海辺で拾ってきた貝や硝子の入った籠を大事そうに抱えなおし)

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(翼を広げ、広場に降り立つ。屋敷を見上げ、周囲を軽く見渡す。)

……………!(口元に横笛を近づけ、息を吸おうとしたところで、動く人影に気がつく)

……ごきげんようです。こちらの屋敷はお住いでしたか?(そっと横笛を下ろし、背中からそっと声をかけてみる)
……?
(昼間ではあるけれど、見窄らしい広場に不釣り合いな、品のある花の香りに顔を上げた。周囲を見渡そうとした矢先、)

ふぅあっ、は、いえ、ごきっ、……!?
(驚きのあまり珍妙な声を上げて振り返り、髪の奥の両目を丸く見開かせ)
ごき、……ごきげんよう。あ、あの、はい。お住まいの、……ああ、いいえ、勝手に住み着いているだけ…なのだけど……。
(しどろもどろの説明の最中、彼女が持っている横笛に気付き)

演奏…の、…練習なら、お好きにどうぞ…。空き地みたいなものだから……。
驚かせてしまってごめんなさい。住人の居ない場所だと思いましたから。
…良かったです。もし管理されている場所でしたら、勝手に入り込んでしまったことになっていました。うっかりよくやってしまうものですから。(柔らかく微笑む)

…お気遣いありがとうございます。ですが、大丈夫です。練習は見られると恥ずかしいものですから。

…細工を作られるのでしょうか?私としては、そちらの方が気になります。(抱えている籠を眺め)
いいえ、…気にしないで。見た目は完全に空き家だし…。
住人なんて、私も、私以外に見たことないから。……そう。…少し残念。
(練習をしないと聞けば素直にこぼし、視線に気づくと籠を持ち上げて)

ああ、……これは、ええ。そうよ。私の…ごはんの種……。
大したものは作れないから、そんな、細工と呼べるようなものじゃないけど…。
(小さい貝や陶器の欠片がいくつか入っている。軽く揺らすとしゃらりと音を立てて)

…翼があると、…便利そうだけど、管理の関係で不便、なのね……。
この近くでできたものを出しているのでしょうか?近いうちに拝見させていただきたいものです。気に入って手にする方も居るのですから、立派な細工には違いないですよ。きっと。

はい。翼のない生活というのは、私には不便に感じるでしょうから、きっと便利なものですね。…柵や壁もないようなものですから、かかっている立入禁止の表記をよく見逃すんです。翼を持つ方みなさんがそういうわけでは無いとは思いますけれど。(翼をゆったり広げたり閉じたりしながら)

…練習でなければ、いいですよ。いかがされますか?(横笛を見せるように胸の高さで構える)
ええ…、決まったところではないけど、お土産ものを売っているお店とかで…。
……あんまり持ち上げないで。落ちる一方になりそう…。
(声は小さく尻すぼみ、俯いて籠もゆっくりと下げて)

そう。…私はディープシーだから、少しだけわかる。
海の中も境界は見えにくいから、…でも、海はお互い様で済むけど、陸はそうもいかないから、大変ね……。
ここなら良いけど、厳しい人に見つからないよう、気を付けて…。

……本当?
お代はあまり払えないけど、それで良いなら、……お願い。
(初めて嬉しげに顔を上げ、邪魔にならないよう一歩下がった)
ああ…ごめんなさい。見てみないとわからないですよね。今度探してみます。(苦笑しつつ)

ここでは幸運でした。怒られることもなく安心しました。
…これでも気をつけているつもりではあるんですよ?(困ったように微笑み)

お代はお気持ちで結構です。では…
(目を閉じ、息を吸い、そして静かに演奏を始める。静かで優しく透き通った音色。聞くものが目を見張る程の技術があるわけではないが、一節一節、非常に丁寧に奏でていく。)

……(やがて演奏を終え、口元から下ろし、静かに手を揃えて礼をする)
ありがとう。…お礼のついでに聞いていいことか、わからないけど、…あなた、良い雑貨屋さんとか知っている?
…持ち込みで買ってもらうのも、そろそろ、辛くて…。

あ………。
(演奏が始まれば静かに佇んで音に聞き入り、自然と目を閉じていた。心地よい音色にしばし耳を傾けて、曲の余韻が消えた頃に小さな拍手を鳴らした。ぱち、ぱち、と。)

…素敵。こんなぼろぼろの場所に花が咲いたみたい。
こんなに華やいだ気持ちになったのも、久しぶり。……お代、払うわね。それと、…私はカロン。カロン・カルセドニー…。
素敵な演奏をありがとう。…翼の人。
(なけなしのお金でお代を支払って、淡く、嬉しげに笑った)
…ルミリア=シャーウッドです、カロンさん。恥ずかしながら、これが私のごはんの種です。
…ありがとうございます。私の演奏を楽しんでただけたのなら、このお代にはそれ以上の価値がありますね。(丁寧にお代を受取り、微笑んで見せる)

雑貨屋さん…ごめんなさいお力にはなれなさそうです。実のところ、私も旅をしながら生活を続けてきたものですから、生活に余裕があるわけではないんです。散策の最中に見かけることはありますし、眺めたりもしますが…良い場所…心当たりはありませんね。
恥ずかしいなんてこと、ないと思うけど……。
…ルミリアさん。よければ、また聴かせてね。…こんな殺風景なところに住んでいると、たまに綺麗なものが欲しくなるから。

……そう。そうよね。…謝らないで。私こそ急にごめんなさい。
今度大きなギルドに顔を出して、聞いてみるわ。…私なんかがあんな賑やかなところにって、気後れしていたけど、…ごはんの種のため。頑張る。

……気付いたら、随分引き止めてしまってごめんなさい。
私は家に戻るから、練習していっても大丈夫だし、…空き部屋はたくさんあるから、旅の一晩の宿にしても良いかもね。
(指で指し示すのは広場の奥の屋敷。寂れてはいるが崩れた様子もない、古い建物)
…まだ、精進中の身ですから。はい、もっと楽しんでいただけるよう、頑張りますね。

力になれたら良かったのですが、残念です。親切な方の集まる場所が見つかるとい良いですね。人の多いところは私も苦手ですが、生活のためそうも言ってられないです。お互いに頑張りましょう。

はい。いつかカロンさんのごはんの種も見せてくださいね。ふふっ…宿に困りましたら、この屋敷も頼らせていただくかもしれません。
…こちらこそ、お時間いただきありがとうございました。またご縁がありましたら、どこかで。(今までとは異なる楽しそうな微笑みを見せ、飛び立つ)
(飛び立つ姿を眩しげに見上げて、大事な「ごはんの種」を抱え直した。しゃらりと貝殻とガラスが擦れる音がして、ふと)

…白い羽根飾りを作ろうかな。空も飛べそうなくらいな……。

(白い羽をガラスで彩って、揺れれば軽やかな音が鳴るように鈴も付けて、と。どんなものを作ろうかと思考を広げていれば、ひきこもり亭に帰ろうとする足取りは自然と、先ほどよりも軽くなっていた)
(めっきり寒くなった朝。思わず両手に白い息を吹きかけて温めようとするけれど、ほんの慰めにもならずに。せめて足取りを少しでも早め、傍目から見ればボロボロの屋敷へと戻ろうと急いだ)
…屋根の補修をしないと。雨漏りだけじゃなくて、雪まで入ってきたら、室内なのに凍死してしまいそう……。
(独り言は小さく落ち、これから先のことを思うと憂いの溜息も深く)

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