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文化保存ギルド

【旅日記】白子の娘の秘宝

このスレッドは、冒険の記録をまとめたものである。
それ以上でも以下でもない。事実と脚色と、ほんの少しの旅情のある記録達――

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【知識の砦の日誌5の月、月齢24】

アタック開始一日目、季節を外れ始めた砂漠は、装備を整えていても炎天下の中の移動は厳しい。
よって午前中に移動、正午前から日が傾くまでは簡易テントで日光を避け、水分、体力の消耗を抑えると同時に、アトと現状の意見交換をする。夜間の冷え込みは厳しいが、まだマシだ。
キャラバンの日報にあった、踏み鳴らされたような道、というのを発見することはまだできていない。方角、位置自体は合っているが、細いのかもしれない。
現在の座標はおよそ■■■、■■■。
移動距離は初日は■■キロメートル。
これから夜間の移動を開始する。星の位置ははっきり見える。これなら移動は捗るだろう。

魔力を髪に充填し、ランプの油を節約する。充填するだけなら消耗はないので、安心してとアトに言うと、横が眩しいから微妙に歩きにくいと言い始めた。我慢させる。

更に歩く、目標の地点に近づいたがまだ通用口、踏み鳴らされたような道も見当たらない。座標を間違えたか。
であればまずい、初日のアタックから、星も出ているのに位置を見失うようなヘマは、少なくともアトはしないはずだというのに。まさか、何らかの罠か。ありえる。
私の充填した魔力が、緊張感とともに髪に静電気のようにピリピリとした感覚を伝える。


待って、静電気。砂漠では起きやすいとはいえ、私の髪は魔力で変質している。
ならば、これは静電気ではないのではないのか。魔力に反応するのは、別の魔力では。
であれば、私の髪が何かの魔力に反応しているのでは。
夜が明け始める。
少し早いが、キャンプの準備をする。何故なら――この周囲に、魔力の路ができて、私の髪に反応しているのなら。
それは「通用口」から来ていると考えるのが自然だ、何より。
そうだ、貢物を運ぶにしても、隠された道をどうやって見つけるのだ、決まった航路だけでは、いずれ目につくだろう。それを避けるのであれば。あの時代で一番使いやすいのは。

急いで地面を掘る。アトにも手伝わせる。時間がない、剣を突き立てて少しでも深い地位を探る。

あった。魔力の流れる路だ。素材はわからないが、石でできた綿のような何かには、確かに魔力が通じる様になっている。

この魔力を使って、彼らはオアシスへの道を、その時時によって変えていたのだ。間違いない。しかしこの路がいつまで魔力を流しているか、辿れるかはわからない。

アトに日中のアタックをするか尋ねる――

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