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文化保存ギルド

今夜の喋り場・その56

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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……灰の騎士か。あいつ、節操なしにあちこちに話してくれてるみたいね。
(はぁ、と呆れたと窓の方を、多分この幻想国に居る灰の騎士を睨むようにため息を付いてから視線をシャルロッテに戻して)

そうね、少なくとも半年は人間でいられる。
その先はわからない。ただ、今のペースだと。一年もつかどうかも怪しい。
そして私の蓄積した魔力という名の経験値診断書は、戦いに出なくても私の症状は勝手に進むレベルに至ってるという結論が出てるわ。

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