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文化保存ギルド

今夜の喋り場・その55

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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良いと思うわ。心根から燃やしていれば、最後の一踏ん張りがきくっていうのは、この五年間北へ南へ、戦場あらばどこにでもでかけていた私が保証するわ。

私も……準備がねぇ
(ふっと笑った後に、書斎机に山盛り積まれた、騎兵隊の参加者や領地の大量資源供出に関する書類、各種情報が山積みになってる書類束を見て大きくため息をつく)

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