「それでは――久々の騎兵隊の活躍。そして勝利、あと……そこの美咲！　隠れるのは許さないからたらふく飲んで貰うからね。食べるのも！」
　空の樽に腰掛けて、文化保存ギルドの屋上でイーリンがグラスを片手に笑った。
　少しだけ秋の気配がする屋上では、大量のBBQコンロと酒、どこからか持ってきた軍用の牽引オーブンなど、この場で調理しながら飲み食いできるだけの量が揃っている。
　オーブンではピザが焼かれているし、すでに肉は某ゴラ店から大量に仕入れている。ただし酒はちゃんと瓶に小分けにされている。樽で飲むんじゃないわよと散々参加した鉄騎種にイーリンが釘を差している。
「お祝いごとではー！　みんなちゃんと分け合うことが大事！　オッケー？　だから樽で飲むんじゃないわよ。飲みたきゃ後でパフォーマンスで飲みなさい」
　楽しげに笑う彼女はそのままグラスに一口つけて――
「おっと失礼。それではみんな、今回もありがとう。好きなだけ飲み食いして頂戴。乾杯！」

リースヒースもいらっしゃい。そして樽をありがとう。請求書はこっち（美咲）によろしくね（親指を立てて

エレンシアも強敵相手にズバズバ斬りあったんだからもうちょっと胸を張りなさいよ。

彼者誰も美味しそうーなのはいいけどアッツアツでしょそれ。適当な台において頂戴。私も貰うから。

ああっ、倉庫マン貴方よくも私にワード送りつけたわね！？　アーティファクトとはいえ割と入用なやつをしかも！

ココロもありがと、今回も助かったわ。酔い過ぎない程度に飲んでね？

レイリーったら。暴れたり無いからってそっちで暴れてどうするのよ（かんぱーい

レイヴンもご苦労さま。まさか墜落の危険性さえないとは。それなりの軍人相手だろうと、竜にはまぁ及ばないから当然だけども。