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文化保存ギルド

今日の喋り場その51

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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(紅茶をまた一口)
それもわからない、今まで言ってしまえば私、責任なんてとったことがないから。
いつだってそうよ、私は責任や結論を出さないで過ごしてきたわ。
その罰なのかしらね、私の元の世界では……リソースをほぼ全て失って、敵地のど真ん中で孤立して、自分たちを保護する味方は誰も居ない。
唯一の方法は、敵地のど真ん中の更に奥にある、目標の神器の奪還。
誰も口には出さないけれど、絶望的なあの状況……あの時に世界をまたいで戻ってきたら。
私は一体どうなるのか。

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