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文化保存ギルド
遠慮なくもしゃもしゃ食べながら、コルネリアの表情を見て良いもの見たなぁ、とか思っているけれど、其れはこちらも口に出さなくて。
「ありがと。で、ああ領主? いやまぁ、もともと私の書庫の持ち主が放棄というか売っぱらった領地でね? それを私の名声で買い戻して、それで発展させてるわけ。ああ、貴方が好きそうな施設もあるわよ。地下に金融街をちょっと作ってて――」
その後に酒も入りながら話したのは、領地がいかに苦労するか。自分の名声につられて騎士団設立の話がアホみたいに舞い込んできた話。っていうか月に数回は梅泉が来て暴れまわって困っている。そもそもうちの元の持ち主がとんでもない武闘派で、あいつが梅泉とぶつかればいいのにとか、色々――。
「ありがと。で、ああ領主? いやまぁ、もともと私の書庫の持ち主が放棄というか売っぱらった領地でね? それを私の名声で買い戻して、それで発展させてるわけ。ああ、貴方が好きそうな施設もあるわよ。地下に金融街をちょっと作ってて――」
その後に酒も入りながら話したのは、領地がいかに苦労するか。自分の名声につられて騎士団設立の話がアホみたいに舞い込んできた話。っていうか月に数回は梅泉が来て暴れまわって困っている。そもそもうちの元の持ち主がとんでもない武闘派で、あいつが梅泉とぶつかればいいのにとか、色々――。
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その夜、貴方がその店を訪れたのは、ある女に招待されたからだった。ある女、というのは語弊がある言い方かもしれない。なぜなら、少なくとも死線を一度は一緒に潜った仲なのだから。
死線というにはあまりに圧勝だったのではないだろうか。
銃身が焼き付くことさえ無い圧倒的な補給と破壊、先陣を切る人間さえ重傷を負わない圧勝。
それが死線?
そんな疑問も持つかも知れない。貴方がそんな疑問を抱いたのは、もしかしたら――王都の中心街付近にある、三階の、少し見晴らしのいい――おまけに店のドアを開ける前に、向こうから開けてくるような――一見さんお断りではないのか、と思うほどに、小洒落たバーに案内されたからかもしれない。
その中の窓際、しかも個室に案内されたところで。存外、質素なローブに身を包んだ紫髪の女が、へらへらと手を振った。
【状況】
・ヴィーグリーズ会戦にて「騎戦の勇者率」率いる「騎兵隊」は記録的大勝利を収めました
・貴方は「伝説の大軍勢」である「騎兵隊」に参戦しました
・今夜のバーは「バイト代」です
・バーは眺めが良いですし、綺麗ですし、頼めばだいたい何でも出てきます。王都で個室で窓際ということで、にぎやかな大通りが見られます。