PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

文化保存ギルド

【ファーストコンタクト】ある夜の出来事

●イントロダクション

 その夜、その店を選んだのは、その街路の中では少し小綺麗だったからかもしれない。あるいは「もがれる野菜亭」という珍奇な名前のせいだったのかも知れない。
 見た目より広い店の、案外長いカウンターの一席に、貴方は腰掛けた。その店はごろつきから冒険者風、貴方も含めて聖職者風も居る、ごった煮のような場所だった。それでも居心地が良いのは、少なくともその連中が多少なりとも弁えているからだろうか。
 店主が貴方の注文を聞いて少しした後。隣、いいかしらと声がかかる。貴方が気にもかけずに居ると、その女は遠慮なく隣りに座った。
 小さな背、紫の髪、紅い目、少女そのものの顔立ち。
「アイスミルク。ダブルで。あと適当にお願い」
 慣れた口調で注文する彼女の姿を見た貴方を見ずに、懐から取り出した紙巻たばこを咥えようとして、彼女は貴方を見た。
「煙草、吸ってもいいかしら?」


【状況】
・ここは宿屋兼酒場「もがれる野菜亭」のカウンターです。
・貴方はたまたまそのカウンターに座っていました。
・貴方と彼女は、まだお互いのことを何も知りません。
・貴方は彼女の事を一方的に知っていても構いません。「騎戦の勇者」のパレードは、先日行われたばかりですから。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
「ただの傭兵だった時は単独が基本だったからねぇ。やはり場数踏んでんのな、十二分に助けて貰ったさ」
 イレギュラーズと傭兵、近い仕事も請け負う事はあるだろうが勝手は違うものだ。傭兵時代より自由や融通が増えたと同時に周囲の目や求められる協調性等、ある種の制限も抱えることになった。イレギュラーズとして先を行くココロの所作や思考性はコルネリアにとっても勉強になったのは確かだ。

「既視感に関しちゃ……話だけ、と言ってもココロとはそう大して長い事は話してねぇのよ。えぇと……これか」
 取り出した手帳をパラバラと開き、あるページで捲っていた指を止める。
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/2369
「イレギュラーズとして動くにあたってこれまでの報告書を読み漁ってたんだが、パスツール号での一件……アンタら師弟が絡んでんのをたまたま見てたのよねぇ。それと彼女の話を辿って、もしかしたらお師匠ってのはアンタかなってね」
 外れてたら大恥だな、と笑いながら空になったグラスを差し出しモスコミュールを注文する。
「自慢の弟子なのか?」
 酒が来るまでと何本目かの煙草に火を灯す。喜色の含まれた声音に目を細め微笑みながら、肴を摘むかのように話を促す。
 折角の出会い、折角の酒盛りなのだ。できる事なら美味い肴<話>で飲みたい。

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM