扉が壊れてるので扉はなく、部屋に入るとここには合わない綺麗な机と椅子が真ん中にある。
窓は所々割れていたり、抜けていたり、綺麗なものもあったりとバラバラ。

所々に赤い液が垂れた跡や赤い液がついたナイフ等が散らばってるが…彼女は、一体この部屋で何をしたのだろうか…？

部屋の端っこには花瓶を置くようの机らしきのがあり、花瓶にはドクニンジン、フクジュソウ、オダマキ、キスツク(ゴジアオイ)の花束が…。
これらの花言葉を繋げると【あなたは私を死なせる、死ぬことも惜しまない。悲しい思い出と共に愚か者の私は明日死ぬだろう。】と…自分殺しが出来ない彼女が願望として置いた花。
本すらも読めない彼女が、どこでそんな花言葉を知ったのだろうか…？

「聞、き…たい、こと…が、あれ…ば、聞け、ば…いい…」
そう言っている彼女は聞けば包み隠さず話してくれるだろう

…まーたけったいなとこ見つけたのー？

ほら、お土産にお饅頭とお茶持ってきたでー？

なん、だか…落ち、着く…から………あり、がと……

…まあ、ええけど。や、うちらおるんやから、秋葉ちゃんとこに一緒に住めばええやん？ってな？

そう、だと…思、う……けど……それ、でも…ここ、も……綺、麗…だか、ら……

…まーなぁ

元、の…世、界…でも、こん…な、とこ……あ、った…から…かも…

だから落ち着く、かぁ

(小さく頷いて)

ま、そいやったらええけど、一人で寝るん寂しかったらこっちきーや？

そう、する……
(小さく頷いて)

うん、ええ子や(撫で撫で)

ん……
(大人しく撫でられて)

…しかし、花、なぁ…

……？
(小首を傾げ)

や、うちは花言葉とかくわしーないからなー

そう……

だから、これの意味はわからんけど…これを知ってるブラッドちゃんは凄いな思うて

……誰、か…言、って…た…覚、え…てた…

そーかそーか

(小さく頷いて)

…うん、意味は？

花、の…？

うん

全、部…合わ、せる…と……
あなた、は…私、を…死な、せる…死ぬ、こと…も、惜し…ま、ない…悲、しい…思、い出…と、共…に…愚、か…者、の…私、は…明、日…死ぬ、だろ…う……
な、はず……
(思い出すように)

……ふむ…なるほど、なぁ

自分、の…望、み……『約束』…

…うちにはできん約束やわなぁ。むしろ全力で邪魔するわ(お茶飲みながら)

『約束』、して…くれ、る…人、が…見つ、かっ…ても…？
(小首を傾げ)

…ああ。その約束が果たされる言うんやったら、うちは全力で、命を賭けて、邪魔をする。…悪い奴やからな、うちは

邪、魔…する………気を、付け…な、きゃ……
(少し考えるような仕草をし)

ああ、気を付けなー。…うちは…

私は貴女に生きていて欲しいと願う邪悪なモノだから

………そう、なら……気を、つけ…る……

…うふふ…とっても悲しいわね…