PandoraPartyProject

ギルドスレッド

Country House

【1:1】再び訪れた平穏

アルバニアとの決戦
リヴァイアサンとの死闘
あの地獄から無事帰還した特異運命座標達

あの日から日にちは流れ、少しばかりながら落ち着いた今日
アニーに呼ばれて、ライムたちを引き連れ彼女の家までやってきた。

これは二人(と動物たち)のお話である

■上谷・零とアニー・メルヴィルの1:1RPスレです

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もうね、力仕事だったよ。零くんに手伝ってもらおうかな~~~って何度も思ったんだ。
でも完成を見てほしかったからね、我慢した!

…ん?そう?私の案内でよければ!じゃぁ最初はこの花…チューリップ!私が一番好きな花なの(赤、白、紫、黄等、豊富な色をみせている)。花言葉は「思いやり」。色によって花言葉も違ってくるんだけどね。
桜ね…!桜といえばお花見だもんね。そういえば零くんと一緒にお花見に行ったことがあったね!
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/1565
あ、あれ…?桜を思い出そうとしたら……なんだろう…ロリババアちゃん達の姿ばかり目に浮かぶんだけど……
野に咲くタンポポも春のお花だね。時期が過ぎると綿毛になってまた違った姿を見せてくれる。綿毛を飛ばすのが好きなの?ふふふ…(可愛らしいなぁと。言葉にしたかったけど、心に留めておいた)
呼んでくれても良かったけど…こーゆうのは自力で創るのも醍醐味ってやつなんだろうしな、実際凄い出来だしホントアニー頑張ったよな、お疲れ様。おかげで俺も完成したのを見て驚いたり楽しんだりできる訳だしな

おぅ、頼むよ…へぇ、アニーが一番好きな花か…(赤白紫、色んな色が目に映る、結構いろいろあるな…!)
思いやり…そんな花言葉だったんだ…色によっても違うなら花言葉、チューリップだけでも結構ありそうだな?(想像して楽しげに見ながら)
そうそう、あの時もアニーと一緒に行ったもんな。…また花見は行ってみてぇなぁ…流石に今の時期じゃ厳しいから来年になるけど…………俺も…オフィリア達の姿がやけに思い出されるな……桜…あれ、あれ花見だったよな…?(不安になってきた)
あ、タンポポも春の花だったのか…あんま気にしなかったから知らなかったな…。黄色い時と綿毛の時があるもんな、タンポポ。 あの綿毛がふわーって飛ばすのがなぁ、なんとなしに好きだったのさ。
(空を飛ぶ綿毛を想像してるのか、若干目線が上を向いてる)
タンポポの綿毛はね、よく子供達がふーって息を吹いて種を飛ばしているのを見るよ。
それで風に乗って飛んでいく種を追いかけていくの。零くんも子供の頃、同じようなことしてたのかな。ひょっとして今もしてたりして?(彼の微笑ましい姿を想像してはクスクスと笑っている)
そういえば私、零くんの子供時代を知らない…当たり前だけど。
零くんてどんな子供だったの?きっと可愛かったんだろうなぁ。
あー、確かに、そーゆう光景はよく見るもんな。
種を追いかけたり……俺はどちらかって言うと飛んでく種を目で追いかけるぐらいだったかなぁ
ん?今は…そういやしてねぇな…(言われて気づいた、見かけはすれどする余裕が存外少なかったしな…)(またしたくはあるけれど…)
それ言ったら、俺もアニーの子供の頃は知らねぇしな(正直アニーの子供時代は気になる)
…俺の子供時代…?そんな可愛くねぇと思うけどなぁ
(どんな、と問われると…あまり覚えてる事は多くない。けれど、人伝で聞いた記憶はある)
俺は…確か…元気に走り回ってたりして…割と怪我してたとか。後結構笑ってた…らしいな。
まぁ凄く元気な…何処にでもいそうな男の子だったんだろうさ
来年の春…タンポポが咲いて、綿毛になったら…そしたら一緒に飛ばそ?思いっきり息を吹きかけて、風に乗せて、遠く遠くどこまでも…(想い出も一緒に乗せて…)
零くん…わりとわんぱくな子だったのね?大人しかったのかなって思ってたけど。
そんなに怪我してたのなら、お母様きっと毎日が心配だったんじゃないかしら?(くすくす)でも男の子は元気が一番っていうし、笑っていたのならそれは幸せな証拠。(今は……幸せ…?と言葉に出すことを躊躇い、ほんの少し、俯いた)
さすがに零くんの子供の頃の写真は……ないよね…?たしか、学校へ行こうと玄関を開けたらいきなりこっちへ召喚されちゃったんだものね。
来年の春……うん、良いと思う、一緒に飛ばしてみよう。誰かとやる機会自体なかったし…遠くに何処までも……(思わず、空高くへ飛び立つ綿毛と…隣に居るアニーを想像しながら)
小さい頃は、ってだけだぜ?流石に小学の高学年辺りや中学では大分大人しい方にはなってた…はずだし。……まぁ心配は、確かにかけてたかもなぁ(ばつが悪そうな顔をして)…そうだなぁ、今思えば、結構幸せだったんだろうなぁ。……?どうしたアニー?(俯いたアニーの姿に少し不思議そうにして)
…流石にねぇや、あけていきなりこっち飛ばされたようなもんだし…そも、幼い頃のは実家の方に写真置いてあるだろうからなぁ
…あ、寧ろアニーの小さい頃はどんな感じだったんだ?絶対可愛いと思うんだが…(今も可愛いし…)
はぁ~~~写真やっぱり、ムリだよねぇ……仕方ないとはいえ残念…!(大きなため息)
私の小さい頃…?うーーーーーん……
ん~~~~~~~……どんな感じだったんだろう?
なんていうか、自分のことなのにあまりよく覚えてない……両親にどんなだった?なんて聞いたことないし…。たぶん…たぶんだけど、お花と話してたり、森へ行って動物たちと遊んでたり…平和な環境だったから、零くんと同じく笑っていたりしてたんじゃないかな?あとはあとは……っは…!(ある出来事を思い出して汗を垂らす。おねしょの事なんて口が裂けても言えない…!)えっと…あとは、ナイショ!さぁ次々~!次の花は~(無理やり話題を逸らせようと)
さすがにな…昔の姿を写真にできるギフトっつぅか、そーゆうピンポイントな力持ってるやつでもいりゃ別だったろうけどなぁ…(存外いるかもしれないけれど、少なくとも俺の知り合いにはいないことだけは確かだ)
まぁ…そりゃそうだよなぁ、そーゆうのって基本聞かねぇだろうし…(俺が聞いたのも学校の課題の影響だったしなぁ)
へぇ…笑って過ごしてた…なんか聞いてるとほほえましいっつぅか俺も一度写真か何かでアニーの幼いころ見てみたかったな……え、内緒…?(ちょっと残念そうにはするが、なんか話題変えようとしてるし無理に聞くこたねぇか…)
そうだな、次の花、行ってみようか!
ギフトも様々だよね……炎や光を出したり、人を誘惑させたり、スクール水着…だったかな、その水着姿になっちゃうギフト持ちの人もいるとか…聞いた話だけど。私は花を咲かせるギフト、このチカラがなかったらこの商売もしていなかったなぁ…。過去の姿を写真にできるギフトはありそうだけど、私の知り合いの方にはいないわね…。
ふふふ、いいのいいの!知らなくていいこともあるのよ…うん…(冷や汗をたらりと)

それで、この花なんだけど、これは黒い薔薇。ちょっと珍しいかな?一般的には赤や白が多くて零くんも見る機会はけっこうあったと思う。黒い花って暗いイメージがあるみたいで避けられてしまうのよね…私はとても美しいと思うのだけど…。黒薔薇の花言葉は「恨み」「憎しみ」。でも「決して滅びることのない愛」っていう花言葉もあるの。素敵でしょ!
確かにいろいろあるもんな―、炎や光に誘惑………水…着…‥‥?そんなのもあるんだ…(それは初耳だな…)ギフトで商売を決めるっつぅのは割とあるもんな、俺もギフト無けりゃパン屋なんてやらなかっただろうしよ。あー、アニーの知り合いにもいないか…(残念だ…)
そうか?知らなくていい事…まぁいいのなら良いんだけどよ。

黒い薔薇…俺初めて見たな……確かにみるとするなら赤と白ぐらいだしなぁ。
うん、俺も黒薔薇綺麗だと思うし良いと思うけどなぁ……花言葉一部凄いけど…「決して滅びることのない愛」ってのは…うん、凄い素敵だし…好きだな……
自分のギフト…最初は戸惑ったけど…でも今となってはこれでよかったなって思ってるよ。
零くんのギフトもすごいことになってるよね!どんどん進化してる!フランスパンに乗って空を飛べるのも近いかも?(くすくす)

そうだ!零くん桜が好きなら、桜の苗を植えてみようかな……
最初のころは絶対戸惑うもんな、急にパン出てきたときは俺もビビったもんさ(そのあとすぐさま食らいついたけども…)
あぁ、確かにだいぶん使い勝手は良くなってきたよな、空かぁ…今は無理だけどそうだな…上手く魔術とか覚えたりしたらその過程で使えるようになるかもな?なんて
(正直面白そうだ、空飛ぶフランスパン)

え、いいのか?正直桜が見れるってのはうれしいが……(桜って台分デカい木になるイメージだけど…アニーのギフト効果でもあんなのがすぐ生えるんだろうか…?)
今では立派な武器になってるもんね……
フランスパンで攻撃するなんて、皆最初は想像もしていなかったと思うの……
そのフランスパンを武器にしちゃうっていう零くんの発想がすごいよね!

うん。でも私のギフトのチカラは使わない。
小さい苗から育てて……少しずつ成長していく様子を見てみたいの、零くんと一緒に……
たしか……順調に育てば2年くらいで零くんくらいの大きさにはなるって。
…俺もほんとに武器になるとは思ってなかったけどな…
使えるもんがそれぐらいしかなかったから、これでやるっきゃねぇってなってなぁ…我ながらおかしな発想だとは思うが‥‥、結果的に戦闘でも役立つようになったから結果オーライなんだけどな。

おぉ、そうなのか…確かに自然と成長するのも風情がありそうだしな。
……うん、俺もアニーと一緒にその様子をずっと眺めてたいや。
へぇ…桜ってそんなに早い段階でそこまで成長するのか…なんかもっと数十年単位の成長かと思ってたぜ
(想像以上の成長速度だな…
お花も武器になったりするのかしら……(想像してみる)
う~ん…想像つかない…。

意外と成長が早いみたいなのよね桜って。
でも零くんの背丈くらいに成長はしてもまだまだ細~い状態だと思うから…
皆がお花見で知るあの太い幹の桜になるにはやっぱり数十年は必要になるね…
花で武器……花吹雪とかみたいなのが出来るんなら攪乱とかそーゆうのが使えそうな気がするな…。

成程…じゃあ最初はまだ細いんだな……あ、なら数十年たって太い幹になったころ合いにアニーと花見とかしてみるのも楽しいかもな?
花吹雪で美しく、そして華麗に敵を翻弄するのかな!
なんだか魔法少女みたいで素敵だね!
そういえば……私が少女でいられるのもあと少しね……

立派な桜に育てたいなぁ……皆がお花見に来てくれるような、そんな木にしてみたい。
数十年……未来の私と零くんは……どうなってるんだろうね、ふふ。
そうだな、そーゆう風に敵を翻弄するのもいいだろうし花自体をこう…葉っぱカッターじゃないけど武器風にするのも在りかな…?いや、これはなくてもいいだろうけども
あー、魔法少女か、そういや確かにやりそうだよな…
…え、そうなのか?(少し考え)…あ、そうか年齢的に少女って言えなくなるのかな?
(確かアニーはもうすぐ20だし女性っていうのが正しいのかな、なんて)
きっと立派な桜になるさ、俺も手伝えることがあるなら手伝うし…大樹ぐらいにはなりそうだな!
未来のアニーと俺か………どうなってんだろな…より仲良くなってそうだけど……そうだよな、未来、未来……
(同じ言葉を反芻するように呟いて)
……未来か…(結局先延ばしにして言えずじまいの事もあるし…)
(あの14日から随分経った、なら)(伝えたいし、伝えるべきだろうし…今なら言える気もするし…大丈夫かな?大丈夫だよな…と、もかく…よ、よぉし………!!!!!)
…あーっと…そ、そうだ、えっとアニー。未来の話といえばなんだけど、ちょっと大事な話があったりするんだけど……今…大丈夫かな?
……あ、悪い出来事の話ってわけじゃないし後がいいとか今がダメなら駄目で大丈夫だけどな…!!!
(零くん……何か思いつめたような顔をして…どうしたんだろう…?
未来……零くんにも思うことがあるのかな…。思案顔の彼を見つめながら考える)
大事な話…?え、うん…。大丈夫よ?どうしちゃったの…?急に改まって。
……あ、いやな、ほら、俺ようやっと死兆も解けて命の危機は去ったわけじゃんか?
(さすがに、死ぬかもしれないのにこの話を出すわけにもいかなかった)
それでな、ほんとはもっと早い段階でいうべきだった話を言いたくて……うん、えと、具体的にはえっと…グラオ・クローネの…あの日……両想いになってうれしくて舞い上がって…後で気づいたけど、付き合うとかその辺の話してなかったなって思って…な?
だからえっと、その辺のことで改めて色々言わなくちゃって思って…今話を出したしだい、です……!!!
(本人が思ってる以上に落ち着いてないのかしどろもどろになりながら話を持ち掛けた、顔があつぃ!!)
グラオ・クローネ……う、うん…まさか、私と同じ想いだったなんて、ね…(思い出されるあの日。少し甘酸っぱい想い出。零くんはあの女の子のことが好きなのだと思ってたから)
え……付き…合う………?(付き合う……それって……もしかして……。うううん、また私の勘違いかもしれない…?突然高鳴る鼓動に動揺が隠せない。飛び出しそうになる心臓を抑えるように胸に手を当て、彼の言葉を待つことに)
…うん、それは正直俺も両思いなのは予想外で…だけど、嬉しかった。

あ、あぁ、付き合う、そう……こ、いびと同士になる、あの。
………だから、改めて、しっかり、言ったうえで、こう……判断してもらいたいなと……思うので
(慌てはする、テレもする、顔も熱いし思考もしっかりとは纏まらない―――けれど伝える言葉は決めていた、だから慌てども意を決して言わねばならない……重いとか思われるのも怖いけれど、それでもこれは…)
……しっかり、言うよ。(そういって息を吸い―――
…………俺と、…………けっ‥……け、け………結婚を、前提に、お付き合い、して、いただけないで、しょう、か……………‥‥…!!!!!!!
(普段は閉じている糸目を開きながら、彼女から目を逸らさず、伝える)
(心臓の音がうるさくて、全身真っ赤になるほどに熱い、大丈夫だろうかと不安にもなる、でも、でも、これを言わねば始まらない…!!)
……………零くん……零くん…!!!(苦しいくらい、胸に熱いものが込み上げ、もはや彼の名前を呼ぶことしかできなかった。彼の真っ直ぐな目、想いに身も心も貫かれ…)
(彼と恋人になれることができたら…その先も歩むことができたらと、心の内にいつも思っていた。しかし、それが叶うということは―――
――彼に向けたのは笑顔ではなく、悲しみの涙を浮かべた表情だった)
……………!!
(自分の名前を呼ぶアニー、そして見えた表情は……笑顔でもなく、悲しそうな表情で涙を流す、姿で)
……悲しませたかったわけじゃねぇんだ、……駄目…だったかな…?やっぱり結婚を前提ってのが早かったか……?
(そもそもこのような告白が初めてで、正解が分からない、ただ、俺が君に言うならもうこれだと思って、言ったわけだが…もしかしてこんな前提をつけるもんじゃァないのだろうか…‥)
…勿論、結婚の部分を無理強いするつもりはないんだ、…俺はそれぐらい本気で好きで…君と恋人同士になりたいなって…思って…そんな意思表示でもある、わけだから……もしかして別の理由がある…のかな…?
(結婚、というのがまずかったのか、早かったのか、恋人もまだ早かったのか………それとも…ほかの理由だろうか)
(怖いけど、それでも、できれば理由は知りたくて、貴方に聞いてみる)
(首をふるふると横に振り、駄目じゃないよ、と付け加えた)
……私、前から……零くんの幸せってなんだろうなって考えてたんだ…。
零くんは平和な世界で穏やかに過ごしていて、ある日突然この世界に召喚されてしまった。
この世界では凄惨なことが日常的に起こる……冠位との戦いも死と隣合わせ…。
零くんにとっては恐ろしい世界だと思う…。帰る方法がわからない以上は此処に身を置かねばならない、過酷な人生になってしまったと思う。
この前の戦いだって……死兆を植え付けられてしまって、危険な戦いに赴かざるを得ない状況になってしまった。
この世界に召喚されなければ……こんなことにはならなかったわけで…。
私と出逢ってしまったことでも、結果的に零くんに何か悪い影響を与えてしまっているのではないか…って…
零くんのことは好きよ……大好き…。だから…零くんの気持ちは嬉しかった……
零くんと恋人同士になれたら……この先もずっとずっと一緒にいれることができたら…そう思っていたわ。
でも私はハーモニア…。きっと零くんと同じ時は過ごせない…
それにもし、もしも……元の世界に帰ることができたら…行ってしまうのでしょう…?
零くん、顔には出していなかったけど、心の中ではいつも帰りたいって思っていたよね…
うううん、いいの。平和な世界に帰りたくなるのは当然のことだもの。
好きな人の幸せを願うのは当たり前のこと……だけど、私はきっと引き留めてしまう…
心が通じ合っていれば、どんなに離れていても大丈夫…なんて人はいうけれど、本当かな…
今のこの状態なら…悲しくてもまだ笑顔で送り出せると思う…。
でも…これ以上の仲になってしまったら…私は…零くん無しには生きられないよ…!

この世界も、私も……零くんを幸せにはできないの………
(溢れる涙が頬を伝う。
か細くなる声。苦しい胸を必死で抑え、片方の手で手首のブレスレットを握りしめた)
(首が横に振られ、駄目じゃないと言われ、それならばなぜ…と思えば)

……俺の…幸せ?(思わず目を見開く、前からそんなことを…)

………成程…
(彼女の話を聞いて、半ば納得する。……確かに、この世界に召喚されなければ。
腹が減りすぎて死にそうになるあの感覚も、傷を負う痛みも、死の感覚も、…悪夢も…知ることは無かったかもしれない)

……確かに、この世界に召喚されなきゃ、危ない事なんて、一生味わう事は無かったかもしれない。

―――だが違う、違うぞアニー、悪影響なんてない。無いんだ。
(目を開け、君を真正面から見て告げる、そんな事はないのだと、それを伝えるために)

この世界は確かに過酷で大変で、生きるのも大変だ。
生き死にがすぐ目の前にあって恐ろしい所だ。
だがそれだけじゃない、そうだろう?

(確認するように君に言葉をかけて)

これでも、この世界で俺は数年間生きてきた。
必死こいて頑張って、苦労はあれど仕事もそれなりに出来るようになってきた。
色んな国を回る過程で面白い事や素敵な光景も見れたり。
色んな人と関わって知り合いや友達、仕事仲間も出来たり……君という好きな人も出来た。
この混沌な世界で、大切と思える人たちが出来たんだ。
それこそ、俺の世界にいる家族と同等なぐらいに。
だから俺は頑張れるし、混沌での生活も…正直楽しいんだよ。

だから……悪影響を与えた、なんてことはない。
寧ろ、君と会えたのはこの世界で有った良い事の一つなんだ。間違いない。
……嬉しい、そっか…それは‥すごくうれしい。
(そう想って貰えてた事はすごく嬉しい、けれど彼女にも思う所はあるわけだ、なら…一つ一つ俺なりの答えを言うべきだろう)
……同じ時、って部分なら…その点は大丈夫だぜ。
俺が「したい事」の為に時間が沢山必要だったから……友人から魔術回路と共に寿命も…増やしてもらってるからな。
(これはまだ言ってなかったことのはずだ、なんせ絶望の青から帰った後にやったことだから。)

それに、元の世界に帰ることが出来るようになっても俺は帰らないぜ
……一方通行のうちは、絶対にだ。
(仮に帰れるようになっても、今の状態じゃ片道切符以外にはなりえないだろう、それは駄目だ、駄目なのだ)
……さっき言った、「結婚を前提」ってのあったろ?
俺はな、アニー……君が許してくれるなら、ずっと一緒にいたいんだよ。
……だから結婚ってのも前提に入れてたんだよ、うん…
…すぐさま結婚したいっていうわけじゃねぇけどさ、一緒にいたいから……うん。

それにさ、アニー、……既に俺は、君なしじゃ生きていける気がしないんだぜ?
…この世界の都合で召喚されて、いざ戻れるからはいさよなら、なんてのは俺は心底いやだしな。

(そう言いながら彼女のもとへ近づき、伝う涙を指で拭う。
どうせ涙を見るならうれし涙が俺は見たい。
だからどうか、そんな顔をしないでおくれ)

……君が傍にいてくれるなら、たとえこの世界がどれ程過酷だろうと、なんだろうと、幸せになれるし、幸せにして見せる…誓ってもいい。
だから、…だから幸せにできない、だなんて言わないでくれよ、な?
(安心してほしいから、笑顔を君へ向ける。
大丈夫だよと、安心してと、言うように、君を見ながら言葉を告げる)
(彼の言葉を一つ一つ受け止める。
過酷な世界でも、彼には大切と思うほどに得られるものもあった。
その言葉に、少し救われる。
その中に、自分の存在も含まれているということが何よりも嬉しかった。)

魔術回路……?寿命を…増やしてもらった……?
零くん……どうして、そこまで…
(あまりにも衝撃な事実に息を呑んだ。
彼の「したい事」とは…。寿命を増やすということは、
本来その人の人生そのものが変わってしまうということ。
そうしてでも彼には成し遂げない事があるということ――
それは――?)


(元の世界に帰れるようになっても一方通行のうちは帰らない…
彼の言葉に嘘はないのだろう。
両世界が行き来できるようになるかは、きっと神様でもわからない…
明日明後日になるかもしれないし、永遠に叶わないかもしれない。
それは最悪、この世界と運命を一生共にするということになりかねないのだ。
そのことを考慮しない彼ではないだろう…
それほどまでに、彼は本気だというのだろうか……
私は彼のその想いに、寄り添うことは許されるのだろうか……)

零くんの想いはわかったわ……

…零くん……これが最後。最後に一つ
ほんとうに……ほんとうに……
この世界と、私を、選ぶの……?

(今こそ彼と向き合う時
彼が本気ならば……私は……
零れ落ちる涙もそのままに、私は真っ直ぐ、彼を見つめた)
そう、魔術回路、…まぁ寿命は俺もやろうとしてすぐ実現できるとは思わなかったけど。
(ある意味嬉しい誤算だ)

……どうしてってなると…さっきの話にも繋がる事だけど…俺のしたいことは…【『元居た世界』と『混沌』、双方の世界を行き来できるようにするための『道』を創る事】だからな。

…あくまで俺の考えだけど、片道が行けたなら行き来できる道を創るってのは…行けるとは思うんだ。
ただ、これが確実に実現出来る保証はない、叶わない可能性もあるだろう。

…何より、ただの寿命では確実に叶わないほどに途方もない時間が必要だろうしな、色々学ぶ必要もあるし。
だから…伸ばしてもらったんだ、上手く行きゃ色んな人たちの問題も解決しそうだしな?
…まぁ、駄目だったら駄目でその時は受け入れるけどよ。

ただ、もしこれが実現出来たら…
……俺の家族を、アニーに紹介できるかな、っていう考えもあったりはする。うん。
(結婚を申し込むうえで、家族の了承も大事だよなーって考えがあったりもしたのも理由の一つだったりするのだ)

……最後に一つ…あぁ。

(彼女が涙を流しつつ、こちらをまっすぐ見つめられ、だから逸る呼吸を落ち着けるように息を吸い)

………あぁ、本当だ。
俺は……、この世界とアニー、君を選ぶと。

(君を見つめ、君へと告げた。)
零くん――――!
(彼は言った
間違いなく、この世界と私を選ぶと――)

零くん………!!!
(私は確かに聞いた
見つめる彼の一点の曇りのない瞳は、もはや何も問うまでもない。
想いは溢れる涙と共に…私は愛しい人の胸へと飛び込む)


ありがとう……
ありがとう…ありがとう……零くん……
わたし、零くんと一緒にいるよ…ずっと……
零くんの傍にいる…傍にいたい…いさせて…ずっと……いつまでも……
(彼の胸に必死にしがみつき、幼い子供のように泣きじゃくる)
……!!
(一瞬、胸に飛び込んできた彼女に驚くも、驚きはすぐに嬉しさに塗りつぶされて)

アニー…!!!
(胸に中に飛び込んできた愛しき彼女を受け止めて)

ありがとうだなんて…‥俺こそ…俺こそ、ありがとうだよ……!
うん、俺もアニーと一緒にいる、ずっと…あぁ、ずっと!傍にいるよ…!!!
(声が震えながらも、嬉しそうに、君をぎゅーと包むように抱きしめながら、一筋の涙を流す)
(二つの影が一つになり、温かな時が流れた
そして零れる涙が落ち着いた頃―――)

(優しい温もりの中、視線をゆっくりと彼の顔へ向けると
その頬には涙が伝った跡が見えた。
僅かに潤んだ彼の瞳はとても愛おしく、彼の全てを包み込んであげたいと思う。
ふと、自分の顔を想像した。溢れた涙できっとぐちゃぐちゃになってるに違いない。
そう思うと恥ずかしくて、再び彼の胸へと顔を埋めた)

そういえば……零くんの「したい事」って
この世界と零くんの世界を行き来できるようにすることだったんだね。
零くんの家族かぁ……。お会いしてみたいよ。きっと素敵な家族なんだろうなぁ。
兄弟とかいたりするの?

私も……道ができることを望むし、零くんに協力する。
でも…それで自分の寿命を伸ばしたってことにはびっくりしちゃった。
そんなことができるのね……。いったいどんな方法だったのかしら…
………(彼の胸に耳を当て、何かを確かめるように)
………!!!
……零くん!大変!!……零くんの…心臓が……!!!
(流れた涙は人知れず乾いて、君にだけその跡が見えるだろう)
(涙を流しながらも先ほどまでしがみついてた彼女がとても愛しく。
正直ずっとこのままでいたい気持ちが大いにある、何処かで一旦離さないとだけれども…
ふと、涙で若干ぼやけていた視界で彼女の視線を向ければ、再度彼女が自身の胸に顔を埋めたのを感じる。…え、どうしたんだろう…可愛い…) 

あぁ、俺のしたいことはそんな感じなんだ。
素敵かどうかっていわれると普通のとしか言えねぇけど…
…うん、会えたならたぶん喜んでくれるとは思うぜ。
いや、一人っ子の三人家族って感じさ、母さん父さんそれと俺、って感じで。
・・・・・・むしろ俺はアニーの家族にも会ってみたいんだよな…
(そう言いつつ頬を赤くしつつ)
ほら、……恋人同士に…なったわけで、…結婚のほうも…ほら、前提って訳で約束したような…もんだし?挨拶ぐらいは……しときたいというか。………気が早いかなこれ…‥?

…そっか、うん、そう言ってくれると嬉しいよ。アニーが協力してくれるなら百人力だし
…いや、まぁ俺も伸ばせるかは賭けだったけど…びっくりさせちまってごめんな?
あー…魔術回路を埋め込むときに、一緒にその辺もやって貰えた感じかな。
(具体的なのは俺自身もしっかり言葉にできるか不安だし上手く言えねぇしなぁ)
……!?
え、え、何!?俺の心臓なんかおかしかった?!(思わず取り乱しちゃう)
零くん、私と同じ家族構成だったんだね。
私と会ってびっくりしないかな…?喜んでくれたら…いいんだけど…
(会ってはみたい…けれど、受け入れてもらえるかどうか、少なからず心配事もあるわけで…)
零くんも私の両親に会ってみたいのね?(気恥ずかしそうに話す彼が可愛らしい。将来をちゃんと考えてくれてる…その気持ちが嬉しくて胸の奥があったかくなる)
ふふふ、じゃぁ近い内に両親にお手紙を送ろうかしら。
「おとうさん、おかあさんに紹介したい人がいます。私の大事な大事な人です」……ってね。

ふぅん、魔術回路と一緒に……。零くん寿命の他にも新たなチカラが使えるようになったのね?
うううん、たしかにびっくりしたけど、自身を変えてでも「したい事」を実現するために実行したんだものね……零くんは本当にすごいと思ってるよ。

うん……零くんの心臓……
寿命が伸びた……上手くいえないけど、時を止めたのかなって思って…
でも…動いてる、ちゃんと…零くんの心臓の音……聞こえるよ…
………私の音も、聞いてみる…?
びっくりはしないと……あ、俺に恋人ができたことそのものには驚くかもしれないけどな?でも喜ぶのは間違いないと思う…!(何なら昔の俺が聞いてもほぼ信じないだろうしなぁ……恋人ができるとか…)
……そりゃ、会ってみたいさ、アニーの両親にとっちゃ…大事な一人娘なわけだし、ならその辺しっかりやっとかないとなって……。(純粋にどんな人たちか気になるのもあるけれど、結婚するなら…仲良くなれるのが一番だろうし…)
お手紙………大事な大事な……そ、そか、そんな感じの内容か……そっか…
(『大事な人』の部分を聞いて、凄くうれしそうに、照れくさそうにしている)

そうだな、ほかの力も……とはいえまだまだ特訓中なんだけどな、その辺は。
……そ、そう言って貰えるのは‥凄い嬉しいや、うん…ありがとう、アニー。
(心配をかける可能性もあっただけに、その言葉には心救われる)

……あ、そーゆう事か……うん、動いてるよ、時は止めてなかっただろうし……俺の心臓、聞こえるならよかった。…音聞いてるとやっぱ安心するかな…?
…アニーの音は…、……、聞いて良いなら…聞いてみたいかな…
(すごくドキドキしてしまうけれど…)
私の両親も、私に恋人ができるなんて思いも寄らないだろうから…そのことには驚くかもしれない。正直なところ、私自身が一番驚いているんだけどねっ
今思うと不思議だなぁ……。だって故郷にいた頃は…わたし恋愛の概念すら無かったと思うの。
あら、零くんだって大事な一人息子のはずよ?双方良い関係が築けるといいな…。そこは私達の努力次第なのかな。ふふ、頑張らないとね!

心臓の音って、安心するって聞くよね。私は好きだし、安心するよ…零くんの音……。
うん……零くんにも、私の音……聞いてほしいな…
それ言ったら、俺だって結構驚いてるし……お互いに出来るとは思ってなかったって訳か。
ありゃ、概念すらなかったんだ…。…じゃあこっち来て知ることになったんだな…俺は知ってたぐらいで体験したことなかった感じだけど…。
まぁ、そりゃそうだけどな、…だな、お互い良い関係を築けるのが一番だもんな…、
あぁ、お互い頑張る…というか、仲良く一緒にいればきっと大丈夫さ!

…安心…それはきいたことあるな……、…そうか、好きだったり安心するなら嬉しいや。
…分かった、じゃあ聞いてみよう。
(そう言って、抱きしめてた腕を緩め頭の位置を調整して、彼女の胸へ耳を当て、君の音を聞いてみる)
…………心地よい音…だな。
気づいたら零くんに引き寄せられてたよ…!まるで磁石みたいに!
私は一度くっついたらなかなか離れないからね?超強力磁石なんだから!(彼の背中に手を回し、むぎゅーっと力いっぱい抱きしめる)

私の音……ここちよい…?
それならきっと、零くんと同じ音だよ…
俺もいつの間にやら……凄く、凄く惹かれたなぁ。磁石の表現が一番合ってるかもな
お、俺だってそう簡単に離れはしな……ぅお!?
(体勢も体勢だからか、胸の状態もダイレクトに伝わってくるしでこれはちょっと…ちょっと刺激が…!!!)(だいぶ真っ赤な顔である)

…あ、あぁ、好きな…音だな、うん……俺と同じ音…そっかぁ…そっか…
(耳に響くこの音と同じ…互いに同じ音ってのはなんだかこそばゆい)
(抱きしめた彼からじんわりと熱が伝わる。
それはとても熱くて…熱くて……熱い…?
彼を視線を落とすと彼の耳は真っ赤になっていて)
わっ………!ご、ごめん……苦しかったかな…?
(少しだけ腕を緩めた)
……あ、いや、苦しかったわけじゃなかったんだ……!!
えっと…………ちょっとドキドキしてただけだから、うん……。
(真っ赤な顔で目を逸らす、でもすぐ傍だから離れられるわけでもないし、離れたいわけでもない訳で。)(そんな意思表示のつもりで、あとテレも隠すつもりで、緩めていた腕に再度、力を入れるように彼女をぎゅっと抱きしめる。)
そ、そんなにどきどきするものなのかな…?(彼の心境がよく理解できなかったらしい)
わ……零くん……
零くんから抱きしめてくれるとね…すごく、嬉しい…
(ぎゅっと抱きしめられる。
彼の意思表示ともいえるその行動に喜びを感じる。
自分は愛されてる…そう思えるのだ。
だから私も安心して言えることがある)
……零くん、大好き…!

(遠くからキャンキャンと鳴き声が微かに聞こえてくる。
それは次第に大きくなり賑やかさを増しながら)
あ、みんな!
(お供たちがやってきて二人を囲むようにはしゃぎ出した!)
……好きな人に抱きしめられるのって、結構ドキドキしない……?(俺の場合胸の感触も相まって余計にドキドキしちゃってたわけだけども!!!)
…そ、っかぁ……そう言って貰えると、俺も、凄い嬉しい
(思わず感極まりそうになりつつ、抱きしめていれば、君の言葉が聞こえてきて)
!……俺も、アニーの事、大好きだよ…!!
(嬉しそうにそう返すのだ)

……あ、そういやお前らあっちにいたもんな…
(はしゃぎつつライムたちもじっと上谷達を見てる)
よし、まぁいい機会だし………、えっと…みんな、俺ら…お付き合い始めたというか、恋人同士になったから!
(彼女をぎゅっと抱きしめたまま、お供たちに大事な報告をする)
(子ロリババアのオフィリアは「やっと言えたの???」みたいな顔をしてじっと見てる)
……そりゃもう…!ドキドキするよ!抱きしめられてなくてもドキドキしてたよいつだって!心臓が飛び出そうなくらいに!零くんに伝わってたらどうしようって、気が気じゃなかったんだからねっ!
なんていうか……私が抱きしめて……その…
零くんが私にドキドキしてくれたのかな……って。

ふふふ、零くんの言う通り、そういうことになりました!
みんなこれからよろしくね?
お供の皆にも報告できたし、これからどうしよっか?
もうちょっと…このままでもいたいけど……(抱きしめられ、頬を紅潮させながら微笑んだ)
…そっっかぁ……ドキドキするか……(嬉し気)
それ言うなら俺だって…ドキドキしすぎて音がばれやしないか震えてたぐらいだ…、まぁ今は…ばれてもいいんだけどさ!!
……大好きな、大好きなアニーに抱きしめられて、ドキドキしない訳がないだろう?
それこそ君みたくいつだってドキドキしちゃうけど、こうして触れ合ってると…余計に、ドキドキしちゃうし……。

そうだよな、これからどうするか……
……あぁ良いぜ、俺も………もう少し抱きしめてたいし。(真っ赤だけど、嬉し気な笑顔のまま、アニーを…恋人を、抱きしめ続ける)
ふふ、そうだったんだ。
零くんも私と同じだったんだね、嬉しい……
嬉しいけど……なんだろう、こう、笑っちゃうっていうか…ふふ
どきどきしている零くんを想像すると可愛いって思っちゃって(くすくすと笑いが止まらない)

うん……零くん、もうちょっと…抱きしめていてね…
(できれば、ずっと。なぁんて…。
でもこの幸せは、ずっと続きますように…)
曲がりくねったそれぞれの道を歩んでいた二人の想いが一つになった
ゴールイン?いいえ、これはスタート
これからは一つの道を二人で歩く
進む先にあるものはきっと……


―――再び訪れた平穏―――
    おしまい

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