さて、マンション「メゾンドワカ」完成！少しゆっくりしましょ～♪（黒いロンＴに青いジーンズを白いベルトで止め、キッチンで紅茶を淹れ始める）

あら…？
ちょっと、引いちゃった？ごめんなさいね？
（ちょっと苦笑いをして、謝る）

違、う…………自分、は…やっ、ぱり……イカ、れて…る、って…おも、った…だけ……
(フードを深く被り俯き)

え、キラちゃんが？アタシがイカれてる、じゃなくて？

(小さく頷いて)

自分、は……“自分のもの”…に、した…く、なる…のを、止め…たい、から……死に、たい…だけ……

自分のものにしたくなる…？

そう……“自分のもの”…に、した…いと、思…う、こと……
(小さく頷いて)

自分のものに……。
…え、あ…その…そういう意味なら、あれよ?アタシはそういうのを出来ないわよ？ね?
(何かを思って勝手に赤くなり、目元を手で隠してあたふたする)

……？
(何を思っているのだろうと小首を傾げ)

いや、何でもない。何でもない無いわ…気にしないで…
(少し冷静さを戻したように揉み消そうとする)

でも…自分のものにしたくなるのを止めるために、死ぬ必要はないと思うわよ？

それ、に……死な、ない…と…“かみさまのもの”…に、なれ…ない、から……
(小さく頷いて)

神様の物…？

かみ、さま…は、嘘…つき、や…汚れ、た…もの、が……嫌、い……だか、ら…綺、麗…に、なら…ない、と…
かみ、さま…は、赦…して、くれ…ない……

ふーん…神様ねぇ…。
そういうのしなきゃダメなんだ…。

(小さく頷いて)

…んー、アタシは神様とか悪魔とかそう言うのに関しては、無関心だからねぇ…なんとも言えないわ。
ま、もしそれが本当なら、アタシはいつまでも神様のお赦しを得られないわね。

“理想”の、家…族、が…ほし、かっ…た………から…“自分のもの”…に、した……でも、かみ…さま、は…赦、して…くれ、ない……汚れ、て…しま、った…から……

んー…その神様って、随分とひどい人なのね…。

かみ、さま…は、全…部、見て…る、から……

そう…それなら、アタシ達はかなり窮屈な世界で生きているのね…。

……自分、は……かみ、さま…に、嫌…われ、たく…ない……

…それは難しい話だと思うわよ？
だって、大いなる神でしょ？そんなのに嫌われないよ言うに生きるなんて…死ぬまでずっと、自分の首に首輪を埋め込んでいるのと同じじゃないかしら？

アタシは生まれたころから、神様とかそう言うのに関係しなかったから、わからないけど…アタシ達はあくまで人。だから、せめて人に嫌われないって考えるだけじゃダメなのかしら？

…………でも……“自分のもの”…を、望…む、限…り…かみ、さま…は、赦…して、くれ……ない……
人、は…イカ、れて…る、って……言う……

そんなの…人は生きていれば自分のものを望むわよ？
アタシもそう、アタシはアタシを楽しませてくれる人を望んだりしてるわ？

そういうのを望む事を赦さない神様…それこそ、その神様がイカれているわ。

……だっ、て……死ん、で…な、きゃ……“直して”…あげ、られ…ない、から……“自分のもの”…に、でき…ない……

それは違うと思うわ。
死んでしまったらそこで終わり。輪廻転生て言うの？そういうのは無いわ。

生きていなきゃ直すことも、自分のものにするのも出来ないわ。

元、の…世、界…で……自分、の……両、親…を、殺…して…“直して”…あげ、て…から、“理想”…の家、族…に、して…あげ、た……

………ふぅ、ちょっと休憩しましょ?
(困った顔でため息を漏らし、キッチンへ向かう)

……………………
(小さく頷いて)

…はい、どうぞ♪
(紅茶を入れたカップを渡そうとする)

あり、がと……
(紅茶のカップを受け取り)

（コーヒーを一口飲み、いつも通りの顔に）
ふぅ…ちょっと、さっきの話はアタシには難しかったわ…♪

そう…………
(申し訳なさそうに)

…そんな申し訳なさそうな顔しないで？
ただ、お互いに考え方が違ってたから、アタシがなかなか理解できなかっただけ。
アタシって、結構おバカだからね♪
（自分の胸に手を当てて、クスっと笑う）

そう…？
(小首を傾げ)

ええ、そうよ。
それにね…アタシが理解できない理由としては…アタシは…人が死ぬことでわかった孤独があるからよ…。

そう……………

…そういえば、キラちゃんは言ってたかしら？人を殺したことがあるって…。
もしそうなら、アタシも同じね。

君、も……？
(小首を傾げ)

ええ、そうよ…。
アタシは…"愛すること"が殺し、吸血だと思っていたから、多くの人を斬り、血を啜ってきた…。
けれども…アタシにあったのは快楽ではなく、ただの孤独のみ…だから、アタシには人を殺めて何かをすることが…正しいと思っていないのよ…。

…最、初…は…ずっ、と…“自分のもの”…と、して…殺、して…た……………けど…今、は……殺、しが…楽、しく…なっ、てる……って、いう…のも、ある……

ふぅむ、そこも考え方が違うのね…。
アタシは、”愛する”からこそ殺戮を行ったわ。けど、今はなんだか…これじゃないって気分になるのよねぇ…。

色、々……考、え…方、ある……

そうよねぇ…そう考えると、キラちゃんの考え方を変えようとしてたアタシの姿勢は…ちょっと見直さないとね。

…………………自分、の……考、え…方、は……間違、って…る、って…言わ、れる……

まぁ…アタシが言うのもあれだけど、確かに間違っている気はするわね。
だって…死んだらそこで終わりなんだから。

……………終わ、れる…はず…だっ、た…けど、終わ…れな…かっ、た……

終わらせることができなかったの？

自分、は……死、刑…で…死ね、なか…った……

…そうなのね…。
(残ったコーヒーを見て、カップを軽く回す)

……人、たく…さん、殺…した、から……
(小さく頷いて)