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ギルドスレッド

Blood's castle

【対談】応接間6

貴方がその階段を降りる時、願えばこの場所へと辿り着くことになるだろう。
椅子が二つに、机が一つ。飾られた調度品。
シンプルではあるが落ち着ける、そんな部屋。
階段を歩く貴方の思い描く通りに、この部屋は変化する。

光を嫌うなら、どこまでも暗く。
闇を嫌うなら、どこまでも明るく。

そんな風に。


**********

1:1の対談スレッドです。
前卓は使用中なので立てておきます。

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……起きてるだろ、お前。
(ジト目。杖の石突きで腰辺りをぐりぐりと押す)
………むぅ……(渋々、と言った様子でもそもそ起き上がって)
あ、やっと起きたな。
よぉソフィー。
(腰に手を当てて溜息つきながら)
………おはよう。
(眠たそうに目を擦る)

……………どうかした?
(溜息をつく様子に首をかしげて)
どうかした、じゃねえよ。
行くって言ったんだから、応接間で寝てんじゃねえよ。

ホント、いつも寝てるのは変わらないんだな、お前。
………魔力のセーブには、睡眠が一番効率がいい。
(寝ているだけで少しずつ蓄積されていくのだ。
何もない時は寝ているに限る)
……やっぱり、魔力の枯渇症状は良くなってないのか?
(今回の訪問は、その辺りの事を訊くのが目的だった)
……改善はした。
(珍しくプラスの答えを返すと、小さく頷いて見せた。
前から心配してくれていたのだし、
義理としては当然のことでもある)
へえ。
(意外、と言う訳ではないが、少しの驚きの声を。
何にしても……)
そりゃ良い事だ。……でも、根本からの解決にはなってない、って感じか。
………そうね。
(混沌肯定がおそらく関係しているのだろう。
魔力のキャパシティは限りなく低く、体も重いままだ。
……待っていて解決するものでもない。
早急に何かが必要という訳ではないけれど、
対策をしておくに越したことは無いだろう)
……うーん。
現状だと、対処療法……欠乏したら補充する。そんな感じの対処しか無い感じか?
(知らない顔じゃないし、何とかしたいと言う気持ちは無くは無い)
……自分で何か、いい方法は思いつかないのか?
………今は、それしかない。
(少しの間の後、
ポツリとそう言った。
常時補給はしているのだけれど、
未だに消費の方が大きいのは確かだ。
今のわたしでは、それくらいしか対処法がない)
そうか……。
(根本の解決は不可能。どうしたものかと悩む。ふと、浮かんだのは)
……吸血してもダメなのか?
(出来ない、と聞いた記憶はあるけれど)
…………。
………した。
(かなりの、間。
悩んだ末に小さく息を吐くと、
短くただそれだけ答えて)
……したのか?
(それこそ意外だった。どういう変化があったのかは判らないが)
ええと……どうだったんだ?
………補給は出来た。一時的なものだけど。
(正直あまり、思い出したくはない。
けれど、やったことは事実なのだし)
一時的か……。やっぱり、根本的な解決にはならないんだな。
(彼女は吸血鬼らしい。ならば吸血行為で何とかなるのでは、という考えもあったのだが。
流石に安直過ぎたようだ)
うーん……。
…………暫くは、減ってきたら補充、を繰り返すしかない。
(ひとつ頷く。
実際、それしか方法はないのだろう。
私もそう理解しているし、
おそらく本当にないだろうから)
(ふーむ、と唸る。酷く難儀ではあるが、それしかないのならば……)
……今は、どうなんだ?
(魔力の貯蔵は充分なのか、という意図の問いを掛ける。)
………。
…………言わなくてはダメ?
(何故かそんなことを言う)
別に隠すような事でもねーだろ。
……まあ、ちょっと試してみたい事も浮かんだんだよ。
で、どうなんだ?
…………。
(少し悩むように尻尾がゆらりと揺れる。
まあ、言おうと言わなかろうと変わりはしないのだし)

………少し、少ない。
(正直に「少ない」と。
元のキャパシティが制限されていることもあるけれど、
燃費もあまりよくないようなので)
少ないか。やっぱりな。
(なんとなくそんな気はしていた、と言うように)

……確かお前は、夜……月の魔力を浴びて、ある程度の補給が出来る……んだったか?
(話を聞いたのは大分前。曖昧な記憶を確認するように問い掛けて)
………少し、だけ。
(少しも少し、
ほんの微かではあるが。
月光を浴びることで回復はできるのだ。
ほんの数歩動けるか、動けないか。
そんな微かなものではあるけれど…)
……その補給力を、マシに出来るかもしれない。
(理論上は、と付け足しつつ。説明を始める)

……俺のこの杖は、星と繋がり、その力を取り込み魔力に変換してる。
その機能は……どういう仕組みかわかんねーけど、俺の魔力と紐付け?されてるらしー。
俺以外が持っても、魔力のブースト程度は出来るだろうけど、無尽蔵のエネルギーは得られない。
……無尽蔵っつっても、エネルギーラインの太さとか、俺のキャパシティの問題とかもあるから、精々魔力が勝手に回復する程度なんだけど……。

それで、だ。
ちょっとした実験になるんだけどな、
お前に俺の魔力を何らかの形で取り込んで貰う。
その上で、この杖の結晶体から欠片を取って、お前に持って貰うんだ。

成功すれば、昼夜問わず、空の向こうに在る星からお前に魔力が供給されるようになる。
月も、星も、根源は違えど性質は「夜」のマナだからな。
推測が正しければ、反発し合うことも無く上手く行く……と思うんだけど。
(説明が長くなったけど、どうだろう、と)
…………。
(ただ黙ってその話を聞いていた。
嘘でも冗談でもなさそうだ。
彼の口ぶりからそれは理解出来たし、
彼の言うことも理解はできた)

……あなたは何を求めるの?
(誰かに何かをしてもらうには、
対価が必ず必要だ。
善意のみというのなら、
それも悪くは無いのかもしれないけれど)
求める? まさか。
(別に対価なんて考えていなかった、と告げて)
……まあ、善意100%って訳でも無い。
俺は、結局のところ魔術師で、研究者だから。
新しい理論が浮かんだなら試したくなる、そういう性分もあるんだよ。
……人助けになるなら尚更……ってのは、こっちに来てから染み付いた考え方かな。
(それこそ善意か、と苦笑を浮かべて)

……それで、魔力を取り込む手段だけど。
お前は吸血鬼だろ。なら、血を吸うのが多分、一番馴染みやすいと思う。
(出来るか? と、袖を捲り腕を見せる。……年頃の少年としては、些か色白で細い腕だ)
………。
…………あなたは、それでいいの?
(それでいい、と言うのなら。
対価を押し付けるつもりはないし、
彼も迷惑だろう。
彼自身の事情も理解したのだし、
彼が本当にそれでいいのなら、だが)

……………。
(じい。と手を見つめて。
……私にできるだろうか。
あの時は、そう。
彼らは「人間」ではなかった。
けれど彼は「人間種」だ)
(かなりの長い間、黙りこくってしまって)
良いんだよ。別に何か損する訳でも無いし。

……俺はお前の事情とかわかんねーから、無理にとも言えないけど。
別に死ぬまで吸う訳でも無いだろ? 吸われたら困るけど。
此方としちゃ、魔術実験の為の採血と変わりゃしない。深く考えんなよ。
(黙りこくるのを見て肩を竦める。
事実、何故彼女が吸血を拒むかは知らなかった。
けれど、一度吸えたなら。彼女が吸血鬼で在る以上。
他者を害する事さえ無ければ、それに慣れる必要もあるのではないか……と言う考えもあるのだ)

……吸わないなら猫って呼ぶぞ。
(何故か、最後にボソリと)
………引っ掻かれたいの?
(爪をチャキッと出して見せる。
猫科のそれは見るからに鋭くて。
……自分のものながら、痛そうね)
(そっと目を閉じた。
私はアルクから、血を吸った。
その時私は、
どういう反応をしただろうか?

──怖くないと言えば、嘘になる。

必要に迫られたとはいえ。できたのだ。
確かに。確実に。その時は。
それなら、もう一度できないなんて道理はどこにも無いはずだ。
私だから、ではない。
他の誰かであったとしても、
一度できたことが二度できないなんて、そんなことは。
無いはずなのだ)


………………(爪を仕舞って)
引っ掻かれたくはねえなあ。
(痛そうだ、という感想は此方にも共通するものだった)

……で、どうする。
したくないなら、この話は聞かなかった事にしてくれていい。
(決めるのはお前だ、と)
………………少し待って。
(そういうと、目を閉じてしまって)
……………。
…………………ふむ。
(暫くそのままでいると、
そっと、目を開いた。

……いいだろう。

できないなんてことは、
やれないなんてことは、
無いはずだ。
何かを思うような感情は、
とうに捨ててきてしまったのだ。
なら後は、
「考えないだけ」でいい)

…………手。
……。
(頷き、右腕を差し出す。
その表面に、薄らと青い光が線となって走る。
魔術に通じる者なら感ずるだろう。魔力を回路のように、導線のように肉体に巡らせているのだ。
恐らくは、血液に自身のマナをより濃く含ませる為に)

『実験』の為……でもあるけど。
単純に回復の為としても、ちょっとはマシになる筈だ。

(さあ、いつでも来い、と。彼女の動きを待つ)
………。
(既に、心は決まっていたのだろう。
小さく口を開け、牙を出すと、

カプリ、と。

腕に、噛みついた)
(牙が皮膚を破る、チクリとした感覚。
想像よりも痛くない。
けれど、痛い。
そのくらいの痛みだ)
……ん。
(丁度注射で刺された程度の痛みか。
正直身構えていたが、思ったよりは痛くない。

……吸血される気分と言うのは、どういうものなのだろう。そういう好奇心も、実際にはあったのだ。
自身の腕に牙を立てるソフィーを見下ろしながら、その様子を見守る)

(――破れた皮膚、血管から溢れ出す鮮血。
感じるだろうか。それに帯びたマナを。
『星』の性質を持った少年の魔力を。その、味を)
(皮膚の下から血が吸い出される感覚)

………っ
(口の中に広がる、甘い蜜。
牙から伝う甘露なそれに、
喉をコクリと鳴らして飲み込んだ。

………甘い。

彼が人間だとか、
私は吸血鬼だとか、
そんなことは。
今この瞬間だけは、綺麗に忘れ去ってしまっていた。
もっと、もっと。
牙を少し動かせば溢れ出すものを
喉を鳴らして飲み込んでいく)
……は、っ。

(なるほど、吸血とはこのような感覚なのか。
端的に言えば、痛みよりも『喪失感』を覚える。
自らの命そのものが吸われていくような――)

(――ただ。恐怖は不思議と薄かった。
自らの腕に喰らいつき、己の血を啜る目の前の少女からは……
まるで、永い間待ち望んでいたモノを得たかのような印象を受けたからだ。
それが、敵や化け物であるならばまだしも。其処に居るのは知人の少女なのだから)

……美味いのか?

(ただ、なんとは無しに、そう問い掛けて)
はむ……んく、
(問いかけは聞こえているのか、それとも聞こえていないのか。
そこに無いものを見ているかのように、
そこに在るものだけを見ているかのように。
ただ夢中で喉を鳴らしている)
(夢中だな、と思う。
……夢中になるのは良いが、少し飲み過ぎではないだろうか?)

おい、ソフィー。ソフィー……?

(吸血しても良い、とは言ったが、吸い過ぎるな、とも言った。
それだけ美味しいのか? それはそれで、悪い気はしないような気もするけど。
それはともかく、なんだか頭がくらくらしてきた気もする。
流石に、制止の声を出した)
……。
(静止の声が聞こえたらしい。牙を抜くと、最後に傷口を舐めてから離れる)
(それによってか、傷はすぐに塞がって)
聞こえたか、ちゃんと。

(やれやれ、と溜息。特に気分を害した様子も見られないが。
そして、ふさがる傷に少し驚きつつも、ソフィーの様子を観察するように見遣る)

で、気分はどうだ?
……あとそんなに美味かったのか?
………ん、はふ…。
(唇に残った血をチロリと舐め取って。
急速に身体に広がる魔力に小さく背を震わせる)
……。

(相変わらず返事が無い。ただ、美味しかった……と言うか、満足しているのは確かなようだ。
とりあえず、どこか夢見心地なソフィーの様子が落ち着くまでは見守ろうという心積もりで)
…………
(暫くの間、ふるふると小さく震えていた。
どのくらい経っただろうか。
やっと魔力酔いが収まったのか、ふと顔をあげる)
落ち着いたか?
(震えが止まり、顔を上げたのを見て。
……少し与え過ぎたかな、とも思っていたが。少なくとも、中毒のような症状は無さそうだろうか)
…………。んむ。
(小さくこくり、と頷いて。
暫く自分の手を矯めつ眇めつしている)
なら良かった。
(いつまでもそのままだったらどうしよう、と思っていた所だ。
ソフィーが自身の手を眺める様子を見ながら、内心小さく安堵する。少なくとも悪い影響は見て取れないようだから)

で、どうだ。調子は。
………………………………ねむい。(お腹がいっぱいになったら眠くなる法則は適用されるらしい)

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