普段は誰も入れない場所。
ただ広い空間に、何も無い場所。

※※※※※

招待制

それはあの人たちとあたしに血縁関係なかったからでしょ？もしあったら汚らしい目で見られてるよ？嫌という程ね？
それに見下すやついっぱいいたじゃない、あたしが真面目に乗り込んで来たのに全然取り合ってくれなかったのが証拠だよ？
ちょっとおめでたいんじゃない？

…………それは当たり前。あなたが「取り合って貰えなかった」のは、別の理由。

なに？あたしが混ざりものでガキだから？

……それなら私だって変わりない。

………あなたは「吸血鬼なんてみんな同じだ」と言った。そんな幼児のような考えをしているから、相手にされない。

チッ、じゃあなに？吸血鬼の中にもえらーいやさしーい人がいるって言いたいの？

そんなのはいない…‥いるかもしれないけれど。

………恨むのは仕方ない。恨まれるだけのことをしたのだから、当たり前のこと。（私だってそうでないかと問われれば、嘘になる）
……でも、少なくとも私とあの場にいた彼らは……あなたがその刃を向けない限り、あなたに危害を加えることは無い。

ほんとかなぁ？なんでそうわかるの？
招待状で呼び寄せたんでしょ？
……どうせあたしがどういうのがわかれば掌返してくるよ

…………もし万が一、それであなたに危害を加える者がいた時は……私が●す。（さらりと）

……は？なんであなたがそんなことするの？関係ないじゃん

あなたが先に何かをしたのでない限り、理不尽なことをされる理由は無いでしょう？（ごく普通にその言葉を口にする。自分のことは全て棚に上げて）

ないねぇ……でも吸血鬼たちはして来たし、人間もして来たよ？そういうことして来た人間の方はみんな食べちゃったけど。

………そうね。だから、もしも「理不尽」を押し付けられるのなら「理不尽」を押し付け返せばいい。
……でも、そうでない人に理不尽を押し付けることはできない。もしもそれをやってしまったら、それはあなたに「そういうこと」をして来た吸血鬼や人間と、同じ。

別にあたしは同類って言われようが消すけどね？もっと残酷にさ
……なんでそこまで律してるの？その理不尽をされたらこっちが死ぬかもしれないんだよ？

…………もう、たくさん死んだよ。私には、それから逃げることは許されていなかったから。（物理的に、と付け加えて）

あなたはそれでいいかもしれないけど、
あたしはあなたみたいに死なない身体じゃないの、理不尽なことされたらそこで終わりだから先制攻撃するしかないんだけど？

死んだくらいで死ねると思ったら大間違い。でも少なくともこの場での安全は、私が保証しよう。

ふーん？何で自信あるのかわからないけど、いいよ。消さないでおいてあげる。
……でもあんまりナメたこと言うやついたら躊躇なくやるから。

…………それでいい。（小さく頷いて。尻尾がほっとしたようにパタリ、と揺れる。表情には全くでないが）……さて、そろそろ戻ろうか。最初のように運んだほうがいい？

いい、あたしはあたしでやるから（翼を広げて）

………分かった。

……私は少し片づけてから行くから、先に行ってて。

……。（羽音を残して飛び去っていった）

………………（飛び去ったのを確認すると、１歩歩こうとして自分の足元に出来た血溜まりに足を滑らせて床に倒れ込む。杖代わりにしていた刀がカランと音を立て）

…………ぁー……これは……(ため息)
意地があるのかしら女の子には……(倒れてるソフィーへ寄り)

何故そこまでするぞ？城の主よ

血はダメだし、止血はこれでいいか(スカートさいて包帯代わりに)

これも使うがよい(ガラス瓶に入ったアルコールを取り出す)

どうも(アルコールに混ぜものしつつ、割いた布地を浸し)

(治療をしている間周りを見て状況を把握している)

（返事は無い。眠っているらしい）

所詮は強がりの無理であるか
何故命ありし者たちは己が生命を天秤に吊り下げねば己が信念を指し示せぬとするか(血溜まりを見ながら)

……そうそう、出来ればそこから視線は変えないか後ろを向くことを進言します(アルコール？になったものでハンカチ湿らせながら

了解した、なにか足りぬものがあれば我に言うがよい(視線を変えず刀を拾い上げ)

（傷が深いのか未だに少しずつ血溜まりが増えていく）

……ん…(必要最低限の布地は残して傷を拭いて、消毒と魔力補充を行いながら擬似包帯を巻いていく)

（人手が必要そうな気配を感じて）縫うか治癒術か、必要かしら？

職業まだ存在しないから治癒系とかそういうのって難しいですよね。
(ぐるぐる包帯を巻いて、傷口魔力注いで、魔力補充して)
輸血とか必要なきもしますが……起きたら食事たっぷりさせないと

まあ、本家の治癒士には劣るけどないよりマシ程度のヒーリングにはなるわ……。
模擬戦で目覚めた力だけど（天使の翼が光り、光を浴びせた場所の治癒力を高める）

（血は止まった。まだクタリと意識は失ったまま）

我に出来得ることはないな、一旦我は戻る
（黒い霧から黒布を取り出して近くに置く）必要ならば使うが良い

……まぁ、コルクボードより人はいないし、いいですかね(魔力補充を効率よく行い中)

（ソフィーを膝枕しつつ）今のうちにしばらく活動できそうなくらいの魔力を補充しちゃおう

ん………(補充中)

（補充される側からブラックホールのように魔力を底なしに奪っていく）

あ、これヤバそう（補充を手伝う）

……あまり使いたくないけど(身体の一部で精製した霊薬もつかい)

…………４％。（目を開けて。霊薬の魔力を瞬時に吸収した瞬間、ピタリと魔力を吸うのを止める）

これだけ注いで4パーセント……キャパシティがすごい

ふう……。キャパというよりダメージ分を補う部分が燃費悪かった

…………おはよう？

おはよう