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ギルドスレッド

人形の座る軒先

≪雨の降る夜に≫

≪とある雨降りの夜≫
≪彼女は傘を差し、屋敷の軒先に座っている≫
≪冷える、ということが分かるのか、傍にあるポットからは僅かに湯気が立ち上っている≫
≪時折雨の音に耳を傾けながら、彼女はのんびりと誰かの影を待つ≫

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んん……ちょっと冷えるなぁ
(ほう、と息を吐いて一人歩く少女は、傘を握る手を逆の手で擦り。見上げた空から視線を落とすと、視界の端に見えた屋敷へと目を向ける。

──この辺りのものにしては、少し変わった雰囲気…な様な…?
そう頭に感想を浮かべて、つい足を止めたまま眼前の屋敷を眺め……ふと、軒先の少女の存在に気付く)

ん……、……
(一風変わった屋敷。その中でもまた異質な雰囲気を持つ少女へ興味を惹かれた様に、その目を向け続ける)
(数度瞬きをし、少女と目が合うと立ち上がり一礼)
良ければ、寄って行かれませんか。
寒いようでしたらこちらに、温かい紅茶もありますし。
多少の雨宿りは出来るかと思います。
(無表情のまま淡々と。雨にかき消されて聞こえにくいかもしれないが気にしていないようだ)
えっ、あ……わ、私?
(きょろきょろと周りを見渡して自分に向けられたものだと気付くと、数瞬逡巡する様子を見せた後、咳払いをして笑顔を見せる)
えと…それじゃあ、お言葉に甘えようかな?折角のお誘いだし…丁度、寒いなって思ってた所なの。少し雨宿りさせてもらうね?
(言いつつ少女へと歩み寄り、近くへと腰を下ろす)
私、メルナって言うの。あなたの名前は?
(数度瞬きして、少女が座れるよう場所を空けて)
メルナ様ですね。
私はIN/AS型Ia機Ⅱ型と申します。
機体名はとても長くなりますので、どうぞ“アイナシア”とお呼び下さい。
(胸元に手を当てて軽く頭を下げ)

ところで、メルナ様はなぜこの辺りに?
散歩というには、何もない場所のような気も致しますが。
あ、あいえぬ……?機体名、って…もしかして、人間じゃない…のかな?
(首を傾げて尋ねながら、まじまじとアイナシアの身体を見つめる)

あはは…それがね、その散歩目的で来たの。
(苦笑を零して言葉を返すと、自分の歩いていた道に目をやり)
場所は何処でも良かったっていうか…何かがあるとか何もないとかは関係無しにね、この国を──ううん、この世界を、かな。歩いてみたかったんだ。それで歩いてたらたまたまこの辺りに、ね。
(一度瞬きをして)
えぇ、こう見えても鉄騎種――人ではない体なのです。
暑さや寒さを感じない代わりに、体温の調節も効かないものでして。
夏は涼むに良いのですが、こう雨だとそこに在るだけで冷たく感じるやもしれません。
(温めたカップにポットから紅茶を入れて差し出し)
良ければ、お召し上がりください。
少しでも温まると思いますので。

そうですか、世界を…。
ということは、メルナ様はもしや旅人の方でしょうか?
異世界からの来訪者である、ウォーカーの方?
(首を傾げてじっと見つめ)
へぇー、そうなんだ…便利そうだけど、大変な事もあるんだね。…あっ、ありがとう!えへへ、良い香りー…
(にっこり笑顔を浮かべてカップを受け取ると、少しの間香りを楽しみ。紅茶の上に息を吹き掛けてから、ゆっくりと口に運ぶ)
……はふ。美味しい……
アイナシアちゃん、紅茶淹れるの上手だねー…あっ。メイドさんみたいな格好だけど、もしかしてお仕事もそういう?
(ふと気付いた様子で、首を傾げて尋ね)

うん、そうだよ!
(視線を返しながら、こくりと頷く)
だから、こっちで知らない事なんて山の様にあるし…それに、昔にね。知らない場所に行ったなら色んなものを見るべきだーって、お兄ちゃんも言ってたから。そうじゃなきゃ勿体無い、って。
(こくりと頷いて)
はい、主にお仕えしていた従者であった、と思います。
おぼろげな記憶ではありますが。
紅茶の淹れ方やお菓子の作り方もその時に記憶したもの、ですね。
…喜んでいただけたのであれば、何よりです。

…良いお兄様ですね。
それが異世界と予想しての言葉で無いとしても、知らない場所、知らない人間に関わるということは、相応の労力が必要ですから。
それを苦にされないのは、メルナ様もお兄様も、素敵な方だと思います。
やっぱり!…だけど、記憶がおぼろげって?……あっ、まさかアイナシアちゃん、実は凄く長生きだったりとか……?
(はっと気付くと、眉を潜めながら質問し)

──……、……えへへ、ありがとっ!こう見えて、結構頑張ってるんだけどね?
(僅かに目を見開き、続いて小さく俯いたかと思うと、数瞬後にはにっこりと笑顔を見せる)
あ、でも。それなら、アイナシアちゃんもとっても素敵な人じゃないかな?
だってほら、知らない私を誘って、こうやってお話してくれて、紅茶まで淹れてくれて…それに、その紅茶もとっても美味しいもん!
アイナシアちゃんと会えたってだけでも、この辺りに来てみてよかったな、私!
(少しだけ俯くが淡々と)
実は、恐らくは主に初期化されてしまったのです。
その際に記憶も消えてしまったようでして。
自分がどれほど生きているのか、どこのどなたにお仕えしていたのかもとてもおぼろげなのです。

(様子に首を傾げるが、その後の言葉にさらに首を傾げて)
そう言っていただけるのは、ありがたいですが…。
私はただ、少しでも以前の記憶を引き出せるのではないかと思っただけでして。
素敵と言われてしまうと、…少し困るような思いになりますね。
初期化……
(呆然気味に、その単語を小さく呟き。目を伏せ俯く)
…そっか。それで……それは、悲しいね。…とても。
大切だった主さんも、その人との思い出も、忘れちゃってるって事…だもんね。

んん…そ、そうだったんだ?ご、ごめんね、困らせちゃって。
(あはは、と苦笑を浮かべながら頬を指で掻いて)
記憶、かぁ…私で思い出す手伝いが出来るならしてあげたいけど…お話していたら、何かの切欠でって事もあるのかな…?
(顎に指を添え、考え事をしている様な仕草で呟く)
(こくりと頷き)
断片的に覚えていることはあるのですが、それ以上を思い出すと靄がかかったような、ぼんやりとした記憶になります。
ただ、難しい表現にはなりますが…悲しいという感情はそこまで生まれないのです。
そこにあったことすら分からないので、もどかしい、というのが妥当な表現かもしれません。

いえ…照れるというのが正しい表現だったのかもしれません。
どうも、言葉とは難しいですね。
(言葉を受けて一度瞬きし)
そう、ですね。
いきなり全て思い出すというほど上手くはいかないようなのですが…少しずつ靄が晴れるように、断片的に思い出せた部分もあります。
…ありがとうございます、メルナ様。
もどかしい……?
(首を傾げて少し考えると、呟く様に自らの推測を口にする)
…ほとんど忘れてしまってるから、その時何を感じていたのかも思い出せない…みたいな?

(安堵した様な表情を一瞬見せると、はにかみながら)
…ふふっ。それなら良かった、かなっ。
あ、そんな。お礼なんていいよ!別に大した事はしてないんだし──……それに、ね。
(そう言うと、僅かに視線を落としながら、穏やかに微笑みを浮かべる)
私にも、ちょっとしたメリットがあるから。話をしてて楽しいって事以外にも。…だから、感謝したいのはお互い様かなって。
はい。
すっかり消えてしまっているのなら、感じないことなのだと思うのですが…。
断片的に『そこに在った』と知っているからこそ、思い出せないことがもどかしいのです。
思い出の中で、嬉しかったのか、悲しかったのか、楽しかったのか…感情が、空白で。

メリット…ですか。
(数度瞬きをして)
…えぇ、それなら、良かった。
こういった気質なのかもしれませんが、無償というのはどうにも…心苦しい、もので。
互いに良いことがあるのなら、それが一番であると思います。
もし何かお手伝い出来ることがあれば、私に出来る事であれば、いくらでもお申し付けくださいね。
……そっかー……
(ぽつりと呟くと、雫を降らす空を仰ぎ見ながら)
…何だか、難しいね。もどかしいのは…辛い、のかまでは分からないけど、あんまり良い気持ちじゃないだろうし。でもきっと、全部忘れてたとしたら…それはそれで良くない事だって思うし。
…けど、…………ううん、ごめん。やっぱりなんでもないや。
(言葉を切り、次いで逡巡している表情を見せ。やがて何かを忘れる様に頭を振ると、苦笑を浮かべた)

…えへへ、対等な立場ってやつだね!うん、私もその方が嬉しいなっ
(視線を上げると、にっこり笑って)
ありがとう!アイナシアちゃんも、何かあったら言ってね?記憶に関する事でもそうでない事でも、私頑張るから!
(胸を張りながら、ポン、と拳で自身の胸を叩いてみせて)
(逡巡に首を傾げて)
…そう、ですね。
私の問題だけならば、いつかその内、でいいのですが。
…人の死は、死したその時ではなく誰からも忘れられてしまった時だと、聞いたことがあります。
だから出来るだけ、思い出したい。
そう思うのです。

はい、ありがとうございます。
(無表情ながら少しだけ目を細め)
もしよろしければ、アイナシアと呼んでいただけないでしょうか?
なんだかその呼ばれ方のほうが、しっくり来るのです。
…昔、そう呼ばれていたような気がして。
…忘れ去られた時に、死ぬ…、……そっか。うん…それなら、早く思い出さなくちゃだね。…主さんが、本当に死んでしまわないように。
…大丈夫っ、きっとすぐ思い出せるよ!私も手伝うから、がんばろ?
(暗い雰囲気を打ち消す様に、ぱっと笑顔を浮かべて)

えへへ、どういたしまして!
(その表情が僅かに微笑んだ様に見えたのか、嬉しそうに)
昔に……うん、分かった!それくらいお安い御用だよっ
えと、じゃあ…んんっ。…ア、アイナ、シア?…で、いいんだよね?
(一つ咳払いをすると、緊張しているのか少しつっかえながら名前を呼び、気恥ずかしげに頬を掻く)

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